佐野勇斗インタビュー前編 ガクのイメージは数値でチューニング『トリリオンゲーム』

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TBSでは、毎週金曜よる10時から金曜ドラマ『トリリオンゲーム』を放送中。“世界一のワガママ男”な主人公・ハルこと天王寺陽(目黒蓮)と、“気弱なパソコンオタク”のガクこと平学(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから起業し成り上がっていく、前代未聞のノンストップ・エンターテインメントだ。

今回は、ガクを演じる佐野勇斗のインタビューを前後編の2回にわたって掲載。前編となる今回は、役作りや作品の見どころについて話を聞いた。

『トリリオンゲーム』佐野勇斗インタビュー『トリリオンゲーム』佐野勇斗インタビュー

――ガクを演じることになったお気持ちをお聞かせください。

お話をいただく前から友達に勧められて原作を読んでいました。こういう話はとても好きなので、純粋に驚きましたし、うれしかったです。
何も持っていなかった僕が、スカウトしてもらって、俳優として活動するとともにM!LKというグループに入って。いろいろな失敗もしながら今はドームツアーという夢に向かって頑張っているところなんです。だから何もないところから奮闘して成り上がっていくこのストーリーと重なって、演じながら勇気をもらっています。
僕と考え方が似ているハルに感情移入しながら原作を読んでいたのですが、ガクを演じるからには彼の気持ちに寄り添おうと思いました。ただ台本を読んだとき、僕がもともと原作を読んでイメージしていたガクと微妙に違う部分が発覚。漫画だと自然に見えることが、生身の人間が演じるとオーバーに見えてしまうんです。

――佐野さんが演じるガクはどんなキャラクターですか?

就職活動ではコミュニケーション能力がないことが原因で、なかなか内定をもらえないような気弱な性格。ただすごくパソコン能力に長けている。そんなガクの長所を、ハルは見抜き、一緒に仕事をしようと声をかけてくれて、2人で成り上がっていきます。
どちらかというと、僕自身のパブリックイメージはハルに近いんじゃないかと思っています。でも人見知りなところや、就活中に無理だと諦めてしまうようなところは、自分の中にもある部分。そういうリンクする部分を大切に、演じています。

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――キャラクターづくりのポイントは?

まずこだわったのはマッシュボブの髪型。眼鏡も20種類くらい試して、今のものに落ち着きました。原作に近づけるように、監督と相談して決めましたね。ちなみに撮影現場では、監督の撮りたい“ガクのリアル”と、僕が抱いている“ガクのイメージ”をチューニングするために、数値で確認し合っています。たとえば、僕が言ったセリフが強すぎると監督から「今のは1多いね」とか。「今(の強さは)どのぐらい?」と聞かれて、僕が「5.5ですね」と答えると、「じゃあ3.5で」と言われています。
実は僕、パソコンがとても苦手なんです。パソコンオタクという役柄を演じるにあたり、今回かなり特訓をしました。撮影現場に来てくださったセキュリティの専門家の方からも、用語や自然に見えるしぐさなどいろいろと教わりました。専門用語の意味をすべて覚えることは難しいので、不自然に見えないポイントを伝授してもらって練習しました。…そのポイントは内緒です(笑)。

作品の印象について聞くと「夢を口に出して言うことは大事だなと改めて認識できました。特に若い世代の方々には勇気を与える作品」と答えた。「自分で何かをやる覚悟をしたら、あえて声に出す。そして諦めずに挑戦してほしいと思います」
後日公開予定のインタビュー後編では、ハルを演じる目黒蓮とのエピソードなど現場での様子についてお届け予定だ。

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