巨大な風車を“倒して”破壊!
世界に30万機以上あるという、風力発電の風車。
基本的に風が強い場所にあることから、非常に解体が難しいといわれています。
そんな風車を“転倒工法”によって解体するのが、解体工事会社の「ベステラ(株)」。その方法としてはまず、風車の羽根を全て切り取ります。

次に、ダイヤモンドがついたひも型ノコギリ「ワイヤーソー」を使って、風車の土台部分である基礎のコンクリートを切断。それによって転倒をしやすくします。

この方法であれば、安定感があり、ボルトの管理によって転倒を計算しやすいといいます。

ちなみに一般的な方法だと、クレーンで羽根・発電機・鉄塔を順番に下ろす…というものだったり、本体の柱自体を切断する…という不安定なものだったとか。
ベステラの会長は、転倒工法によって今後「数千億円のマーケットが開いていくのでは」と期待を寄せています。
りんごの皮をむくみたいに、ガスタンクを破壊!?
「ベステラ(株)」は自社について、“壊すことが難しい物”の壊し方を考える会社と話しています。
たとえば、自社のオリジナルマシン「りんご☆スター」を使い、りんご皮むき工法で球形ガスタンクを解体することも業務の一つ。

それらの特許はベステラにあるため、日本のガスタンク解体はベステラ(株)がいないと進まない…といった状況だそうです。

売上げはおよそ54億円というベステラ(株)。今後もさまざまなものを破壊して、さらに伸びていきそうな会社です。
TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~