大自然を舞台にしたアドベンチャーレースに参戦しているTeam EAST WIND(チームイーストウインド)が、7月10日放送の『クレイジージャーニー』(月曜よる9時)に登場する!今回挑んだのは、ニュージーランドで開催の「ゴッドゾーン」。いったいどんなレースだったのか? おなじみの田中正人さん(以下、田中さん)をはじめ、新キャプテンの田中陽希さん(以下、陽希さん)、チーム最年少の米元瑛さん、唯一の女子“ジョージ”こと所幸子さんのメンバー全員がスタジオへ。大会に賭ける思いや舞台裏を聞いた。

チーム4人でのスタジオ出演は初めてですね。収録はいかがでしたか?
田中 自分たちがやっていることをVTRで客観的に見られて良かったです。特に自然環境が「こんなにすごいところだったのか」と改めて思いましたね。僕らの経験をMCの方たちに共感してもらえ、それを多くの方に見てもらえるというのは感謝でしかないです。
陽希 これまでもVTRでは何度か出演させてもらって、一視聴者としても見てきた番組です。そのスタジオでMCの方々と初めてお話もできて、純粋に楽しかったです。自分たちの活動を「やって来て良かった」と思ったし、「今後も続けていきたいな」と次への活力にもなりました。
米元 自分たちがやっていることを「こういうふうに受け取ってもらえるんだ」「ここに興味を持ってくれるんだ」がわかってうれしかったです。僕らがレースをするのは「1位になりたいから」という思いもありますが、「人間ってこんなにすごいんだぞ」を見せたいから。映像を見ながら、それができている喜びに浸っていました。
所 思っていた以上に(収録を)楽しんじゃいました。6日間のレースや準備の様子を短い映像にまとめるのはすごく難しいと思います。でも、見ていて私自身がまたレースの中に入り込んでしまって、いろいろな感情が沸き上がりました。すてきに仕上げていただいて本当に感謝です!

「ゴッドゾーン」はどんな特徴の大会ですか?
田中 まず自然環境が非常に厳しい大会です。自転車のパートは町中も通りますが、トレッキングは深い山の中をひたすら進みます。少しマニアックな話になりますが、アドベンチャーレースは主催者が安全管理をしようとすればするほど、選手たちを危険度の低い道に誘導するようにチェックポイントが置かれます。でも「ゴッドゾーン」はそれがない。安全管理は選手に任せられ、もし事故が起きても仕方がないくらいのスタンスです。夜、僕らが山脈の道なき道を進んでいると、別の山脈に他のチームのライトが見えたりして、ルートはいくつもあるんです。「自分たちの選択は正しいのか?」と不安になるし、そんなダイナミックさがめちゃくちゃ面白い大会です。
そういうなかで地図を読んで、最速コースを決めるのは大変ですね?
陽希 僕がルートを読み違えてみんなを焦らせてしまったり、あまりの眠気に集中力が欠けてチームを奔走させてしまったりしたこともありました。ナビゲーターは2人いて、うまく連携を取るようにしますが、課題はまだまだありますね。ナビゲーションの能力次第で、順位の変動はもちろん、チームの雰囲気にも大きく影響が出るんです。
田中 ナビゲーションって技術や経験だけでなく、ナビしている本人のメンタルがそのまま反映されます。それと長丁場のレースなので、ナビゲーターの頑張りだけで通すのには無理がある。チーム全体でナビゲーターを管理して進んでいかなければいけません。これって意外と一般の会社でも同じことが言えると思います。アドベンチャーレースで海外のトップチームを見ていると「この人たちがビジネスをしたら絶対に成功する」と感じることがよくあります。

アドベンチャーレースは日本と海外で盛り上がりに違いはありますか?
田中 日本でのメジャー度はまだまだですが、海外では明らかに盛り上がっています。レースへの取り組み方もちょっと違いがあって、日本人は忍耐強さがありますが、海外の人たちがもっとすごいのは、耐えるのではなくそれを楽しもうとするんです。例えば、僕らが歯を食いしばっている横で、「Enjoy!」「Have fun!」と言って追い越して行く。「君たちはレースを楽しみに来てるんだろう?十分に楽しめよ」みたいな感じです。そういう姿を目にすると「あぁ、こいつらの方が強いわ」と思っちゃいますね(笑)。
いい大人なのに、子どもっぽくて好奇心旺盛で、行動力がある。トラブルに遭遇しても文句を言うより先に、自分でなんとか解決できないかと考えるポジティブ思考の人が多いですね。実際、過酷な状況下で自分の感情を出したところで物事は好転しませんから。僕はそういうアドベンチャーレースが日本にもっと広がったら、面白くなると思うんですよ。
今回のレースで自分に課していたことはありますか?
田中 僕はレース前にぎっくり腰になってしまったんです。なので、まず自分で覚悟を決めました。同時に、申し訳ないんだけどチームにも覚悟を決めてもらいました。というのも、VTRにもあったように「メンバーを交代した方がいいのではないか」という誰もが思っていたけれど言いづらいことを陽希が言ってくれたおかげで、最終的に全員が「これで行く!」と覚悟が決まった。だから今回のテーマは「覚悟」だったなと強く感じています。

陽希 僕はキャプテンになって今回が3戦目。どんなキャプテンになればいいかは、やりながら気づいていくしかないかなと思っているので、そこは常に意識しています。前回、前々回のレースに比べればちょっとだけ成長できたかなと思いますが、振り返ると足りていないことがまだまだ多いですね。あとは、とにかく優勝を目指して、自分の持てる力を出し尽くすことを考えていました。
米元 僕はこの4人をゴールゲートに持って行くことを一番大事に思っていました。ハプニングは田中さんのぎっくり腰だけじゃなく、実際は4人全員にいろいろあったんですよ。ただ、どんなことがあってもこのチームでゴールまで行くんだという思いで僕はスタートを切ったし、僕がいるから前に進んでいくんだという思いを切らさずにやっていました。
所 目標を優勝に設定したうえで、チーム全体で全力を尽くす。それが私の目指したことで、同時にアドベンチャーレースの魅力でもあります。4人にはそれぞれ得手不得手があって、私はパドリングや自転車は苦手だけど、トレッキングなら頑張れるとか、男性陣がガーッと頑張っている間にちょこちょこと体力を温存して、誰かがダウンした時は私が支えるとか、女性ならではの強みもあります。そういう4人の特性をうまく掛け合わせることで巡航速度を上げていき、チームとして全力を尽くしたいと思って臨みました。アドベンチャーレースは支え合いによる相乗効果がすごく大きい競技。スーパーマンが4人いるチームより、私たち4人の方が強いぜ!と言えるチームでありたいと思っています。

視聴者にメッセージや、「こういうところに注目してほしい」ということがあればお願いします!
田中 メンバー一人一人が自分ファーストではなく、チームファーストの心意気を持ってくれていたことが密着映像でクローズアップされていました。僕自身、それをみんなから直接は聞いていなかったので、映像を見てすごくうれしかったし、ぜひ見ていただきたいですね。僕の長いアドベンチャーレース経験の中でも、このメンバーは最高です。まだまだ可能性を秘めているので、結果につなげていきたいと思います。
陽希 アドベンチャーレースって、スタート前の準備段階からすでに戦いは始まっていて、もうすべてがアドベンチャーなんです(笑)。特にここを見てほしいというよりも、1時間どっぷり浸かって、どっと疲れてください!
米元 どんなに状況が悪かったり、ツラかったり、心がグチャグチャになったりしても「人間、ここまでやれるんだ!」ということを見てほしいですね。見てくださる方に「人間ってスゴイ!」ということが伝わって、それが誰かの力になれたらうれしいなぁ。
所 レジェンド田中正人を中心に描きつつ、それ以外の3人の心境の変化も丁寧に追ってくれています。だから「もし自分がキャプテンだったらどうするだろう」とか「ヨネ(米元さん)のあの痛みを自分はこらえられるだろうか」と、自分に置き換えて感情移入しながら見ると、より面白いと思います。一人一人を主人公にして、ぜひ4回見ていただければ(笑)。
『クレイジージャーニー』に5年ぶりに登場のTeam EAST WINDのアドベンチャーレースは、2週にわたってお届けします!
番組情報
『クレイジージャーニー』
毎週月曜よる9時から放送中