皆実と心太朗の過去が明らかに!?『ラストマン-全盲の捜査官-』

TBS Topics


TBSでは、毎週日曜よる9時から日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』を放送中。事故で視力を失ったFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)と、そのアテンドを任された刑事・護道心太朗(大泉洋)が、凸凹バディを組んで難事件に挑む痛快ドラマだ。

ここでは最強バディの軌跡を振り返るとともに、二人が向き合う41年前の事件概要をおさらいしたい。闇に葬られた事件の真相とは!?

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前

最強バディ“皆実広見×護道心太朗”の軌跡

これまで数々の難事件を解決し、強固な信頼関係を築いた最強バディ、皆実と心太朗。
第1話の無差別連続爆破事件では、皆実が起爆装置を持った犯人と対峙。「発砲を許可する」と心太朗に発砲を指示する兄で警察庁次長・護道京吾(上川隆也)。それに対して、心太朗は「皆実捜査官はマルヒを制圧する力を持っていると思います」「そんな(目が見えない)こと関係ないんですよ、あの人には」と皆実を信頼し、発砲しない選択をとった。

第2話でキャバクラ嬢が殺害され、心太朗が誤認逮捕したと疑われた時は、皆実だけが心太朗の潔白を信じていた。すべての捜査員を騙す罠を張り、拉致された心太朗を見事に救出したのだ。
心太朗は京吾に「事件を見抜く嗅覚というか、刑事としてのセンスは本物ですね」と報告(第4話)するなど、ともに捜査を行ううちに二人の信頼関係は強固なものとなっていく。

さらに、第5話のインフルエンサー殺害事件では、犯人に対して心太朗が「あの人(皆実)にはどんなに映える料理をつくっても通用しませんよ。見えませんから。だから中身を見抜かれる」と話すなど、小手先の加工や補正を施されたものには見向きもしない、皆実の“本質”を認めている様子。

そして、第6話で起きた別荘立てこもり事件で人質となった皆実は、アイカメラをコツコツと叩き、現場の様子から“立てこもり事件ではなく誘拐事件だ”と知らせる。心太朗は「モールスだ」と瞬時に察知する。事件解決後、皆実が犯人に語った「本当の親子だとか、家族だとか、そんなのはどうでもいいんです。人が人を想う気持ちに理由なんてありませんから」という言葉が心太朗の心に刺さる。

また第7話で、皆実が元妻で親友のデボラジーン・ホンゴウ(木村多江)に心太朗を紹介する場面では、「私の命を預けられる、信頼できるバディです」と発言。しかも「友達がひとりもおらず、ネタを隠してホシを挙げる嫌われ者ですので、情報が洩れる心配は一切ありません」というブラックジョークも飛び出したことから、相当心を許していることがうかがわれた。

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前

41年前の事件に向き合い、決着をつける決意する

そんな最強バディには、因縁ともいえる関係があった。
41年前に起きた強盗放火殺人事件だ。その事件の犯人は心太朗の本当の父・鎌田國士(津田健次郎)とされ、被害を受け殺されたのは、皆実の父・誠(要潤)と母・勢津子(相武紗季)だったのだ。当時の警察は、鎌田が皆実家に強盗に入り、殺害して放火したと判断した。犯行を否認していた鎌田も、すぐに自供を始めたからだ。供述によれば、鎌田は食堂の経営に行き詰まっており、貸家だった店の大家が、誠が経営する会社だったことから、皆実家に相当な資産があると知って、犯行に及んだとされていたのだ。

この事件の捜査のために、心太朗は皆実に利用されたのか――?

皆実は心太朗に、正直に打ち明けた。2年前、在日アメリカ大使館の参事官・デボラを頼って、服役中の鎌田に面会を要求するも拒否されたこと、そして警視庁捜査一課の刑事になっていた鎌田の一人息子である心太朗を、アテンド役として指名したことを。
しかし皆実から内偵調査を頼まれていたデボラから、もう1つの真実を知らされた。41年前の事件で自分と同じように、人生が翻弄された少年がもう一人いたことを知って、同志を見つけたような気分だったんじゃないか、と。しかもその少年も今、警察官として正義のために働いていると知らせたとき、本当にうれしそうに「人生はすばらしいですね」と語ったというのだ。

皆実の真の目的と思いを知った心太朗は、再び皆実とバディを組むことを決意する。
「もう一度、私の目になっていただけませんか?」
「ラストマン同士、いい加減、過去に決着をつけましょう」
時に皆実が肉ジャガを作り、時に心太朗が魚を焼き、時に視覚障碍者用の将棋を指す…。幾多の困難を乗り越え、互いを認め合い、真の意味でのバディとなり、過去に向き合い、決着をつけることを誓ったのだ。

“41年前”に隠されたいくつもの謎

しかし、皆実と心太朗は、鎌田が皆実の両親を殺害したことがどうしても解せない。皆実は実証的に、心太朗は心情的に。
当時事件現場にいた皆実本人の見解では、この事件には不自然な点がいくつもあったのだ。
1つ目は“凶器となった(チーズを切る)ペティナイフを片付けないまま寝ていた”こと。母の勢津子は以前、料亭で働いていた経験から、家事は完璧で家の中は常に整理整頓されていた。皆実は、母が片付けをせずに就寝することはありえないと力説した。
2つ目は“誠と鎌田がなぜ階段付近でもみ合っていたのか”。鎌田が一階の寝室から出て来たとされていることから、鉢合わせになったリビングでもみ合うのが自然と考えた。
3つ目は“階段下で倒れた皆実少年が、なぜ玄関で発見されたのか”。調書では、皆実少年が火事から逃げるために玄関へ向かったとされていたが、皆実自身にそんな記憶はないという。しかも、皆実はこのとき、父親のスーツの特徴的な匂いを嗅いだという。就寝前の誠はもちろんスーツは着ていないはず。なぜその匂いがしたのか。

そして、最大の謎。
鎌田は出くわした勢津子をいきなりナイフで刺したとされているが“鎌田國士という人間はそんなことができる人物だったのか”ということだ。ずっと鎌田を憎んできた心太朗の本音も否。皆実もその直感を信じていた。
その後、皆実と心太朗は、事件の第一発見者で心太朗の恩師である山藤憲治(金田明夫)元捜査一課長に話を聞くことに。
山藤は「事件は調書通りだ」と話すが、皆実と心太朗、そして同席した佐久良円花(吉田羊)も、それが嘘だと見抜いていた。いったい山藤は何を隠しているのか。

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前

皆実と護道家の意外なつながり!?

皆実たちの捜査に護道泉(永瀬廉)と、吾妻ゆうき(今田美桜)も協力を買って出る。
泉の調べで、以前、皆実誠がかなり乱暴な土地取引をしていたことが判明。しかも、議員である弓塚敏也(石橋蓮司)が進めていた案件に多数関わっており、多少無茶な取引も、弓塚にもみ消してもらっていたことが想像できる。現在、弓塚は政界の重鎮で実権を握っており、さらに護道汐里(森口瑤子)の父親、つまり泉の母方の祖父でもある。
泉自身、真相を突き止めることで護道家の名前に泥を塗る可能性があることは理解していた。しかし、父方の祖父・護道清二(寺尾聰)の「正しいことをしろ」という言葉を信じ、皆実たちに協力することを決意する。
やがて捜査を進めていると、誠と組んで強引な地上げを行っていた池上隼人(渡辺哲)という人物の名が浮かび上がる。皆実たちが話を聞くも、誠の指示で鎌田の食堂に嫌がらせをしたことは認めるも、41年前の事件については知らぬ存ぜぬ。しかし明らかに何かを知っている様子。一方で吾妻が、同時期に赤坂の同じ料亭で鎌田と勢津子が働いていた事実を突き止めた。

皆実の両親、心太朗の本当の父、そして護道家…絡まっていた糸が少しずつ解かれていく――。そんな矢先、重要人物の池上が、何者かによって殺害された。捜査一課の面々は、殺人事件として捜査本部を立ち上げようとするも、上層部から「この件は事故だ」とストップがかかる。41年前の事件に関わる何かが、皆実たちの捜査によって、再び動き出したのだ。

最強バディがラストをとりに行く! 

皆実と心太朗は、41年前の事件の黒幕と思われる人物・弓塚と対面する。
皆実が「土地の不正取引の資料を消去するために、池上を使って私の両親を殺した」と思いつきのいい加減な仮説をぶつけただけで、弓塚は分かりやすく反応。弓塚が関係していることは間違いないと確信した皆実と心太朗だった。
しかし皆実と心太朗を支えたいと、吾妻とともに捜査を続けていた泉が、何者かに刺され、重傷を負ってしまった。犯人はなんと、心太朗や佐久良の育てた元捜査一課長の山藤!?

皆実と心太朗は警察の、そして護道家の〝パンドラの箱〟を開けてしまったようだ。皆実と心太朗の最強バディが〝ラストをとりにいく〟瞬間を見逃すな!

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』最終回直前

 

■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』
[放送日時]
毎週日曜よる9時~9時54分
※最終回は25分拡大

PICK UP