「皆実さんの目になります!」吾妻ゆうき奮闘記!『ラストマン-全盲の捜査官-』

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TBSでは毎週日曜よる9時から、福山雅治主演の日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』を放送中。事故がきっかけで両目の視力を失ったFBI特別捜査官・皆実広見(福山)と、彼のアテンドを任された刑事・護道心太朗(大泉洋)が、凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく痛快ドラマだ。

今回は、皆実や心太朗の名サポート役である捜査官・吾妻ゆうき(今田美桜)の活躍に注目しながらこれまでの作品を振り返る。

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』

皆実の鶴の一声で“人材交流企画室”に抜擢!

吾妻ゆうきは、警視庁刑事部に新設された捜査支援分析センター(SSBC)の分析官。パソコンを駆使して事件捜査を全面的にバックアップする任務にあたっている。ところが吾妻は、第1話で分析官ながら、捜査一課が追う連続爆弾事件の爆弾取引の捜索に志願した。主任の佐久良円花(吉田羊)から「必要なときは私からお願いする」とあっさり断られてしまうも、その姿勢を皆実から認められ、捜査に同行してほしいと頼まれる。
そして吾妻は、皆実の持つ視覚障害者用のアプリを搭載した「アイカメラ」と自身のパソコンを同期させ、モニターを見ながら、皆実の目の前の状況を説明するという役目を担う。皆実を疑わしい人物のもとまで誘導し、見事、犯人を逮捕のきっかけをつくった。その後、特別捜査本部にも加わり、佐久良班とともに皆実をサポート。これが、最初に彼女が「皆実の目」となった任務だ。
その功績が認められ、第2話で吾妻は、正式に皆実や心太朗が属する人材交流企画室の所属に。皆実たちとともに、キャバクラ嬢殺しの犯人を追う。分析は確実、報告も的確。吾妻は皆実や心太朗が捜査する裏で、分析を続け支えた。
第3話では、犯人の手がかりをつかむために、TVドラマをひたすら視聴するという地道な仕事を行った。彼女が見つけた手がかりは、お騒がせ俳優の殺害事件の真相解明に一役買うことに。信頼する皆実の指示とはいえ、言われたことを実直に、しかも手がかりが見つかるまでぶっ通しに見続けるだけの根性が吾妻にあることが分かるエピソードだった。

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痛ましい過去と、皆実にあこがれる理由とは

警視庁捜査一課という男性社会でも持ち前の芯の強さで力を発揮してきた吾妻。捜査のほか、ランニングの伴走をするなど皆実のサポートを行っていたが、第4話で吾妻の痛ましい過去が明らかに。それは学生時代、彼女が陸上をしていたころのことだった。大会のたびに盗撮され、さらにその心ない写真をネット上に晒される経験をしたのだ。しかもそのことが原因でスランプに陥ったあげく、吾妻の写真を見た男からストーカーに遭い、部屋から一歩も出られない状態になったという。
そんな心に傷を持つ吾妻は、皆実や心太朗とともに、被害者の手のひらに謎の紋章が付着している事件に携わることになった。彼女は捜査員の誰よりも早く、謎の紋章は狼で、痴漢撃退用のスタンプだと気づいていた。つまり亡くなった被害者は痴漢加害者で、ハチ毒付きの針が仕込まれたスタンプを手におされ、アナフィラキシーショックを起こしたのだ。
捜査を行ううち、同様のハチ毒付きのスタンプで複数人が殺害されていることが判明。しかも被害者の1人で、自称・盗撮のプロからの供述により彼らは、SNSで知り合った痴漢常習者同士でチームを組んでいたことも分かった。
ハチ毒が塗布された針を仕込んだスタンプをおす連続殺人犯を追う最中、吾妻は憎いはずの痴漢をかばい、真犯人が持つ毒針に刺されてしまう。辺りは騒然となり、捜査員が慌てて真犯人を取り押さえるも、吾妻は「あなたに罪を重ねてほしくなかったから」と真犯人への優しさを見せたのだった。
病院で意識を取り戻した吾妻に、皆実が優しく寄り添う。そして、かつてある少女からもらったという手紙の話を始めた。それは吾妻が10年前、インターネットで盲目のFBI捜査官・皆実の存在を知り、点字で書いた手紙だった。皆実はそれを覚えていたのだ。
そして皆実は、吾妻が自分と同じ道を歩んでいることに感動したこと、吾妻の手紙をきっかけに、積極的に表舞台に出ることを決意したことを伝えた。可能な限り自分が目立つことで、勇気や元気をもらってくれる人がいるかもしれないから、と。皆実からの「救われたのは私の方です」「吾妻さん、あなたに会えて本当によかったです」との言葉に吾妻は涙を流すのだった。

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皆実の“目”となり捜査をアシスト!

思いを新たに捜査にまい進する吾妻。皆実の様子からも、以前に増して吾妻を信頼しているように見られる。“目”が必要な場面で、吾妻を頼るのだ。
第5話で人気インフルエンサーが殺害された事件の現場検証に立ち会う。すると吾妻は、皆実から現場に残されていた料理が被害者のインスタグラムに載っているか、またどんなレシピなのかを調べてほしいという依頼を受けた。皆実が求める情報をすぐに文字化したことからも、皆実がどんなものを求めているか分かってきているのだろう。
また、第6話で皆実が立てこもり犯と人質がいる建物に向かう場面で、彼が自分の目となるよう頼んだのも、吾妻だった。「吾妻さんしか頼れる人がいないんです」と頼んだことから、かなり信用している様子をうかがい知ることができた。
そして第7話で起きた資産家老人の殺害事件では、Nシステムの映像をくまなくチェックするという途方もない作業を行う。持ち前の根性を発揮し、吾妻は日付も分からない4年前の映像から、容疑者の行動履歴を突き止めた。
心太朗が室長を降りてしまった第8話では、吾妻は心太朗の代わりにアテンド役を任された。他にも候補はいたのだろうが、これまでの貢献を認められた抜擢だろう。
心太朗が室長を降りた理由を知り、警視庁特別捜査本部の面々が皆実に失望する中、吾妻だけは“最後まで皆実さんの目になります”と宣言する。しかしその直後、吾妻と皆実はバスジャック事件に巻き込まれ、皆実は犯人に銃で撃たれてしまった。
バスの車内で他の乗客が巻き込まれるのだけは避けないと、と頭をフル回転させる吾妻。緊迫した状況ながらも、咄嗟にスマホで心太朗に“みなみうたれた”とメッセージを送るなど、適切な判断と、皆実の指示の意図を理解し、正確な動きができる成長を吾妻は見せている。

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皆実にあこがれ、同じ道に進み、そして今、皆実の捜査をサポートしている吾妻。皆実と心太朗の派手な捜査も見どころだが、“皆実さんの目になりたい”という純粋な思いで皆実をアシストしながら、成長し続ける吾妻の姿にも注目だ。

■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』
[放送日時]
毎週日曜よる9時~9時54分
※第9話は15分拡大

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