キックボクサー立嶋篤史、その唯一無二のキャラクターに迫る!『クレイジージャーニー』インタビュー

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キックボクサーの立嶋篤史さんが、6月5日放送の『クレイジージャーニー』(月曜よる9時)に出演する。高校生で全日本チャンピオンに輝いた立嶋さんは「キック界のカリスマ」と呼ばれ、51歳の今も夢に向かって挑み続けている心熱いジャーニー。リングの上とは一味違う、その素顔に迫る!

キックボクサー立嶋篤史さんキックボクサー立嶋篤史さん

MCの松本人志さんとはお知り合いだそうですね?

昔、試合の応援によく来てくださったんです。僕自身10代の頃からダウンタウンさんが大好きで、出演番組はよくチェックしていました。松本さんは面白いだけじゃなく、発想力が本当にすごいでしょ?「逆ギレ」もそうですが、そういう新しい言葉や見たことがないモノを次々と生み出す。前例のないものを見せてくれるので、すごく惹きつけられますね。今日は久しぶりにお会いできてうれしかったです。

『クレイジージャーニー』に出演して、いかがですか?

番組に出演させてもらったことも、こうして取材してもらっていることも、僕にとっては一つ一つが宝物です。キックボクシングはマイナーな競技で、誰も話を聞きに来てくれない時代を経験していますから。チャンピオンになっても有名にはなれないし、ファイトマネーはチケット10万円分、試合をしてもお客さんはガラガラ・・・。だから自分はちゃんと認められるキックボクサーになりたいと思ってやってきました。

僕には息子がいて、『クレイジージャーニー』もそうですが、よく2人でテレビを見ながら「いつか一緒に出られたらいいね」なんて話をしていたんです。息子がキックボクサーとして少し注目されるようになってからは「親子でリングに上がろう」と励ましたことも。今、その息子とは離れて暮らしていますが、今回VTRで出てきたのでびっくりしました。

Tシャツにデザインされている「ざまぁみろ!」。自伝のタイトルも「ざまぁみろ!」ですね。

そうです。いつか自伝を書くような人間になりたい。そうしたらタイトルは「ざまぁみろ!」にしようと、キックボクシングを始める前から決めていました。子どもの頃からの悔しかった出来事すべてに対して、そう言いたかったんですよね。

Tシャツにデザインされている「ざまぁみろ!」Tシャツにデザインされている「ざまぁみろ!」

ところが、いざキックボクサーになり、出版社から自伝のお話をいただいて書き始めたら、その矛先が変わっていることに気づきました。これは他者ではなく、自分自身に向けた言葉だよなって。今の自分はちゃんと前を向いて頑張れている。だから、ウジウジ悩んで悔しがっていた過去の弱い自分に対して「ざまぁみろ!俺はこんだけ強くなったぞ」って。

ご自身を奮い立たせる言葉でもあるんですね。では、苦しい試合の原動力になっているものは何ですか?

キックボクシングを始めた中学生の頃に抱いた目標を、いまだに持ち続けていることでしょうか。「こんな中途半端でいいのか?」という自問自答が、いつも支えになっています。目標というのはいろいろあって、例えば「10代でチャンピオンになる」「雑誌の表紙になる」「自伝を書く」「100試合出場する」・・・。中には実現できたものもありますが、まだまだなので中途半端で終わりにしたくはないんです。

この世界、自分がやりきって辞めるよりも、人間関係や何かに納得できなくて悔いを残して辞める人が多いんですよ。でも僕は、笑って辞めたい。ちゃんと終わりにして、次の人生は別のことをしたいなって。
もちろん試合中にお客さんの声はしっかり聞こえていて、とても大きな力をもらっています。

キックボクサー立嶋篤史さんキックボクサー立嶋篤史さん

今回、番組は立嶋さんのプロ100戦目に密着しています。

はい、100戦目の試合を中心に取材していただきました。今までの1試合1試合の積み重ねが35年目に100になって、こうして番組にも呼んでいただけました。僕はずっと自分という個性の種を撒いてきて、その1個1個がいつか何かにつながると思ってやってきたんです。だから今回本当にうれしいし、同時にこれが自分にとっての結果ではなく、次への種にしたいなという思いです。

僕は今フェザー級ですが、一つの階級で100試合した選手の前例はないと思うので、次はそれに挑戦したいですね。

試合前の減量は相当キツそうですね?

減量は重ねるたびにどんどん苦しくなります。体が大きくなるので、普通は減量が苦しくなって階級を上げるんです。だからフェザー級で100戦が実現できたら、僕もちょっとは胸を張れるかな。

キックボクサー立嶋篤史さんキックボクサー立嶋篤史さん

計量後にうどんをおいしそうに食べていましたね?

デビューした時から計量後はずっとうどん。ワカメをたくさん入れます。よく「計量の後はうまいでしょ?」って言われますが、もちろんうまいですよ。でも”クソうまい”のは、減量中のうどんです(笑)。ほかにも目玉焼き、コーヒー、水・・・。減量中はあらゆるものがクソうまい。人間、これしか食べられない、飲めないとなったら、香りから舌ざわり、噛んで口の中での広がる感じ、のど越し、すべてをとことん味わうので、食べることや飲むことが当たり前の日常とは比べ物にならない幸せを感じられます。

立嶋さんはジム「ASSHI-PROJECT」の経営者でもありますが、お子さんたちにはどんな指導を?

キックボクシングがただうまくなるのではなく、元気に挨拶をして、元気に頑張ってほしいなっていつも思っています。挨拶でもなんでもきちんとできた子はめいっぱい褒めるし、褒めた理由をみんなの前で説明する。練習もやみくもに頑張らせるのではなく、本人が前向きに取り組めるように考え方のアドバイスもします。それって、学校や家庭、将来の人間関係にも活きると思うので。

立嶋篤史さんインタビュー立嶋篤史さんインタビュー

放送をご覧になる皆さんにメッセージを!

「ああ、こういうやつもいるんだな」と思って見てもらえれば、それで・・・。特に気の利いたメッセージがなくて、すいません(笑)。

6月5日の放送は、4月に行われた立嶋さんの100戦目の様子を中心に、波乱万丈な人生や現在の生活ぶり、さらに照れ屋な一面や独特過ぎる感性も!?どうぞ、お楽しみに!

番組情報

クレイジージャーニー
毎週月曜よる9時から放送中

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