今からでも間に合う!『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』をおさらい

TBS Topics


TBSでは現在、毎週金曜よる10時から山田裕貴主演の金曜ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』を放送中。同じ電車の一両に乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが、未来の荒廃した世界へワープし、生き抜くためにサバイバル生活を繰り広げる予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。

物語はついに中盤へと差し掛かった。果たしてペンディングされた乗客たちの運命はどうなっていくのか? これまでの物語を振り返りつつ、彼らの行く末を見守りたい。

電車の車両ごと見たことのない世界へワープ!?

朝、人気ヘアスタイリストの主人公・萱島直哉(山田裕貴)はとある事情で電車に乗る。電車内からの見慣れた景色…それはごくありふれた、どこにでもある日常だった。しかし、電車がトンネルに差しかかった瞬間、その日常が吹っ飛んだ。車両は大きな衝撃を受けて、大きく揺れ、投げ出される乗客たちは、何が起きたのかさっぱり分からなかった。
そして辿り着いた場所。外に出てみると、そこには広大な樹海が広がっていた。
「ここはいったいどこなんだ!?」
見たこともない異様な世界。携帯電話も繋がらない。乗客たちはパニック状態に陥るも、同じく電車に乗っていた消防士の白浜優斗(赤楚衛二)が先導し、高校教師の畑野紗枝(上白石萌歌)も協力しながら、一同を落ち着かせ、状況把握に努めようとする。
街もない、人もいない、通信手段もない世界に突如迷い込んでしまった直哉たち。水も食料もない状況で、乗客たちはそれぞれ不平不満を口にする。しかし、優斗を中心に乗客リストを作り、お互いを知るところから始め、なんとか現状を知ろうとする。
そんなとき、高校生の江口和真(日向亘)と佐藤小春(片岡凜)が樹海に落ちていた缶を見つけた。そこに書かれていた賞味期限は、2026年。
また大学院博士課程で植物を研究している加藤祥大(井之脇海)は樹海で採取した植物を手につぶやく。「論文で見た形質転換植物」「一般の植物への実用は、30年はかかるはずなのに…」と。つまりここは30年後の未来!?
そこへケガを負った男性が逃げ込んできたことで、波乱の幕開けとなる。「水やお茶がカートごと盗まれた!」

『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック

偶然同じ車両に乗り合わせた人たちの共同生活はうまくいくのか!?

飲料が入ったカートが盗まれた事実を前に、“犯人はこの中にいる”と性悪説派の直哉や渡部玲奈(古川琴音)と、“疑ってもいいことはない”と性善説派の優斗や紗枝の意見がぶつかる。乗客たちも疑心暗鬼に陥り、犯人捜しが始まってしまう。その後カートは見つかったものの、そこに入っていたはずの飲料はなく、もぬけの殻だった。
とにかく、水を確保しなければ死んでしまうという緊急事態。優斗を中心に探索に出かけ、見事、崖の上に水流を発見する。
安堵する一同だったが、飲料を盗んだ犯人が乗客の一人で、総合警備会社に勤務する田中弥一(杉本哲太)だと判明。彼を許すか許さないかでまたも直哉と優斗は衝突してしまう。

『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック

荒廃した世界で生き延びる術とは?

荒廃した世界でこれからどうやって生き延びていくのか。水流を発見し、待望の雨も降り、水を確保したのはいいものの、食料はまったくない。それでも優斗のリーダーシップに頼ろうとする乗客たちに直哉が厳しい言葉をかける。「甘えるんじゃないよ!」「いつも誰かがなんとかしてくれると思うなよ!」「動け!」「何か役に立て!」「働け!」この一喝で、暗い雰囲気だった乗客たちも、生きるためにそれぞれが行動するようになる。
植物に詳しい加藤を中心に食べられそうな植物を探し、年配の乗客たちの知識から生活に必要な道具をつくる。極限状態にありながらも、乗客それぞれが協力することで、お互いが心を開いていく。
しかし、そんなある時、加藤が何者かに刃物で刺され、重傷を負ってしまう。

『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック

新たな出会いは、事態好転の兆しか否か

加藤を刺した犯人は誰なのか。5号車の乗客ではないとすると、他に人間がいることになる。それに今の時点で敵か味方かもわからない。そんな時、優斗と紗枝が樹海の一角で、子どもの姿を発見する。そこに直哉も合流し、子どもに導かれるまま樹海の奥に。
行き着いた先には、ワープしたもう一つの車両・6号車があった。6号車は山本俊介(萩原聖人)をリーダーとして、直哉たちと同じように共同生活を送っていた。工務店に勤める植村憲正(ウエンツ瑛士)を中心に、調理場やトイレ、お風呂、そして車内には個室が整えられ、充実した暮らしができていた。直哉は友好的な山本の態度を不審に思うも、今はペンディングされた者同士が協力して、現代へ帰る方法を見つけることが最優先だった。
山本は、6号車近くにあった船の残骸無線を作動させ、現在が2060年だと掴んだと言う。さらに、このような荒廃した世界に変わってしまった原因は、2026年に起きた隕石の落下だと言うのだ。「この未来を帰って伝えましょう」と力強く言う山本を、疑いの目で見る直哉。果たして、山本の言うように無事に元の世界へ帰ることができるのか?

『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック
『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック

5号車vs6号車の乱闘が勃発!?

紗枝と玲奈は樹海を歩く中で埋められた死体を発見した。驚く2人を6号車の乗客が捕まえようとし、紗枝が逃げ遅れてしまう。
逃げてきた玲奈から事情を聞いた直哉と優斗は、紗枝の救出に向かうことに。またそのほかの5号車の面々は、加藤を刺し、紗枝を危険な目に遭わせている6号車の乗客たちのことを敵と考え、護身用の武器や落とし穴をつくり自衛することに。その後、怒声をあげて襲い掛かってくる6号車のメンバーと、殴り合いの争いが始まってしまう。そんな中、乗客の中でのムードメーカー的存在の専門学校生・米澤大地(藤原丈一郎)が「戦うなんてやめよう!」と泣きながら声を上げて、この大乱闘を止める。
そこに、6号車の面々の監視の目をなんとかすり抜けた紗枝が、5号車に戻ってきた。そして山本を指さしながら叫ぶ。「あの人! 嘘をついています!」「無線は壊れている!」と。すると、「ゼロから王国を創り上げるつもりだった」と山本は本性を現したのだった。

『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』前半プレイバック

必死に生き抜くなかで芽生える絆。そして恋?

本作は、ただのサバイバルドラマではない。極限状態の中で、人間同士が織りなすヒューマンドラマでもある。この世界に来るまでそれぞれの生活や思いを知ることでより一層、登場人物たちに共感することができる。

主人公の直哉は、苦しい人生を歩んできたため他人を信じられない性格になっていた。親のネグレクトに遭い、年の離れた父親違いの弟・達哉(池田優斗)を必死に育てながら生きてきた。しかし美容師として一人前になったときには、達哉は非行に走り、ついには少年院に入ってしまったのだ。
消防士としてこれまでいく度となく人の命を救ってきた優斗も、深い傷を負っていた。とある火災現場で、自身が無理をしたことで先輩消防士に大けがをさせてしまったという過去があったのだ。また紗枝も、勤務する高校で生徒とうまくいっておらず悩んでいた。
そんな何かしらの痛みを抱えた乗客たちだからこそ、それまで知らなかった他人を思いやり、ともに生き抜こうと努力できているのかもしれない。
そして、さまざまな困難が次から次へと襲い掛かるなかで、絆が生まれる。衝突を繰り返していた直哉と優斗は、共同生活を過ごす中で、頼れるバディになり、次第に紗枝を意識するようになっていく。

現代に戻る方法とは…!?

直哉たちがいた現代でも話題になっているこの“消えた車両事件”。加藤が在籍する大学の蓮見教授(間宮祥太朗)が、走っている電車が陽炎のように揺らいだと思ったら消えてしまった動画を見て呟いた。「どこに消えた?」「時空の果てに…?」
そして、直哉が以前、5号車の外で見つけた緑色に光る鉱石は何かに関係しているのか。第6話では、ほかの乗客たちも、オーロラと呼応するように緑色に光る石を見つけた。「光る鉱石」や「オーロラ」は、ワープ現象に関係しているのかなど、今後解き明かされていくべき謎が浮上してきた。

終盤に向かってまだまだ気になる出来事が待っている様子の『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』。果たして彼らは現代に戻ることができるのか、この世界で生きていく決意をするのか。目が離せない!

■番組概要
[タイトル]
金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
[放送日時]
毎週金曜よる10時~10時54分

PICK UP