ビーバーの毛皮から作られた帽子
17世紀のヨーロッパ。上流階級の間でビーバーの毛皮から作る“トップハット”が大流行しました。

ビーバーは、集めた木々や泥で水辺に巣を作る生き物。
カナダにも生息しており、かつて入植したフランス人が、毛皮に目を付けたといいます。

このビーバーの毛皮で栄えたのが、カナダ東部を流れる大河・セントローレンス川に面した都市「ケベック」です。
1608年にフランスが植民地を建設。ヨーロッパへの毛皮貿易の拠点として、莫大な富を得て発展しました。

ケベック発祥の地とされる「ロワイヤル広場」や、北米最初の繁華街といわれる「プチ・シャンプラン通り」など、ヨーロッパの趣を感じる美しい街並みは、古くから活気あふれる観光地にもなりました。
現在もフランスの文化が受け継がれ、“北米のパリ”と称されています。

植民地時代の貴重な建造物が残っていることから「ケベック旧市街の歴史地区」は1985年、世界遺産に登録されました。
カナダの大自然が生んだ古都は、その歴史を今に伝えています。
TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。
世界遺産
日曜よる6:00~