長尾謙杜「山田くんがブレないので、僕たち後輩も安心できます」『王様に捧ぐ薬指』インタビュー

公開: 更新: TBS Topics


TBSでは、毎週火曜よる10時から橋本環奈主演の火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』を放送中。原作はわたなべ志穂による同名漫画で、大好きな家族を守るべく結婚を選んだ“ド貧乏シンデレラ” 羽田綾華(橋本)と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女との結婚を選んだ“ツンデレ御曹司”の新田東郷(山田涼介)が繰り広げる胸キュンラブコメディだ。

今回は綾華の弟・羽田陸を演じる長尾謙杜のインタビューをお届けする。

羽田家は本物の家族のような温かさ

火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』長尾謙杜インタビュー火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』長尾謙杜インタビュー

――長尾さん演じる陸はどんな人物ですか?

蒲鉾店に生まれ育った大家族の長男で、小説家を目指している20歳の大学生です。自分と同世代の男の子ですが、僕自身は一人っ子。きょうだいがいる友達の話を参考に、いろいろと想像しながら役をつくっています。でもいざ現場に行ったら、父親役の塚地武雅さん、母親役のりょうさんをはじめ、皆さんが本当に仲よくしてくださって。撮影現場は、本物の家族のような温かさです。特に妹の風華役の宮崎莉里沙ちゃんがすごく自由で、撮影中も撮影の合間も塚地さんに無茶ぶりをするなど、ずっと笑いが途切れず、みんなでずっと話しています。そういう中で、家族感はつくられていると思います。
陸はきょうだいの中でもお姉ちゃんの綾華と一番年齢が近いので、弟2人や妹と比べると、大人っぽいところがあります。たとえば、お姉ちゃんの些細な変化にもすぐに気づいたり、綾華と東郷が愛のないメリット婚だということを見抜いたりと観察眼が鋭いんです。あとは意外と根性があるなと思っています。“そこに踏み込むんや”とか、“普通やったらソコはいかれへんやろ!”ってところにも、笑顔で突っ込んでいくんです(笑)。

――陸に共感できる部分はありますか?

僕も結構人を見るタイプ。人間観察がすごく好きなので、ふだん仲よくしている人の異変にもすぐに気づくところは、少し似ているかなと思います。

――演じるにあたって、大切にしていることは?

なんだかんだ、家族を大切にしているところ。たとえば第2話で、なかなか綾華が実家から引っ越さないことに対して東郷に、“すぐにでも連れ出してくださいよ。うち、狭いんで”と毒づきました。でもそれは、お姉ちゃんが家族として大切だからこその発言。そういう陸のやさしさは大切に演じようと思っています。

――陸は初めから綾華・東郷夫婦を疑っていましたが、長尾さんから見てどう思いますか?

こんなに仲がいい姉弟なら、本物と偽装の違いは分かるんじゃないかなと思います。あと今回のストーリーのように、偽装で結婚している夫婦が本当に世の中にいるのかという想像も膨らんでいますね。2人のような愛の育み方も、素敵ですけどね。結婚にはいろいろな形があっていいのかなと思いました。

――橋本環奈さん、山田涼介さんと共演した印象を教えてください。

橋本さんは、お会いする前は可愛らしい方なのかなという印象が強かったのですが、今はすごくパワフルな方だなと思っています。そして、周りの皆さんへの優しさや気遣いをされつつ、「自分は自分」というすごく太い芯をちゃんと持っている、強い意志を感じます。初対面のとき、僕の方がキャリアも年齢も下なので、どんな感じで話したらいいんだろうと思っていたのですが、橋本さんの方からフランクに話しかけてくださって。僕だけに限らず、みんなが話しやすい環境をつくってくれています。
山田くんは、自分自身に対してストイックな方だと感じますね。橋本さんと同じく、僕たちのことを気にかけてくださる優しさと同時に、自分の信念も強く持っていると思います。ブレがないので、僕たち後輩も安心できるというか。背中が大きいなと感じます。
山田くんとは、この前、一緒にご飯に行かせていただきました。仕事の話もしつつ、プライベートなこともお話しましたね。

――弟の海役・田仲陽成さん、空役・高橋奏琉さんは事務所の後輩。共演されていかがですか?

どう接していいか分からないです(笑)。僕は、なにわ男子では最年少で、今まで出演してきた作品でも一番年齢が下ということが多かったので、こんなにがっつり後輩と共演すること自体、初めてなんです。だから山田くんには話しかけに行けるけれど、年の離れている高橋くんにはなかなかいけなくて…(苦笑)。何を話したらいいのか分からないんです。実際、僕が振った話題が分からなかったみたいで、聞き返されたとき、「僕、おっさんやな」と感じてしまいました(苦笑)。家族のシーンのときはすぐ隣にいるので、めげずにアニメの話とか、サッカーの話とか、勇気を出して話しかけています(笑)。
きっと2人からすると僕は先輩だから緊張しますよね。逆に風華役の莉里沙ちゃんは、僕に対して近所の兄ちゃんぐらいの距離感で懐いてくれています(笑)。

火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』長尾謙杜インタビュー火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』長尾謙杜インタビュー

――今まで撮影して印象的だったシーンはありますか?

結婚式のシーンですかね。プライベートでも結婚式に参列したことがなかったので、「おお~! こんな感じなんや!」と思いました。役として山田くんに会うのがそのシーンが初めてだったのですが、新郎新婦のお2人が眩しかったですね。扉が開いて、光が差し込んで2人が歩いてくるシーンは、役を忘れて感動してしまいました。素敵だなと思いましたし、疑似体験できて、人生のこういう瞬間を見られることがすごいなと思いました。

――最後にメッセージをお願いします。

お姉ちゃんが家を出て行ったことによって、お姉ちゃんと僕とのシーンのほかに、東郷さんや東郷さんの秘書のハチさんこと秋田幸司さん(森永悠希)とのシーンが増えていくので、家族以外の人とのお芝居の雰囲気も楽しんでいただけたらなと思います。綾華と東郷の2人の関係の変化も、見守っていただきたいなと思います。
また、本編のサイドストーリーとして、Paraviオリジナルストーリー『女王様に捧ぐ薬指』の配信も始まっています。本編とは一味違った雰囲気があると思います。僕が演じる陸くんの恋の話がメイン。悩んでいる姿など、陸くんの可愛らしい部分を楽しんでください。

■番組概要
[タイトル] 
火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分

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