巡礼の記念だった、バッジ
“旅行のお土産・イベントに行った際の思い出の品”として人気の「バッジ」。長い歴史を持っていることをご存知でしょうか?
実は、バッジは14~15世紀にかけて巡礼者がお土産として持ち帰ったもの。中世の巡礼ブームがきっかけとなり、ヨーロッパ中に広がったそうです。

さまざまな聖地を巡る際、巡礼記念のバッジを身につけていると、食事・宿泊の提供や、時には医療を受けることなどもできたといいます。
こうしたバッジは、古来より重要な聖地であるフランスの「モン・サン・ミシェル」でも作られ、巡礼をした証明になると大変人気だったそう。

最新調査では、祀っている「聖ミカエル」をモチーフにしたバッジの石型や工房の跡などが見つかっています。
聖ミカエルは、カトリックにおいて悪魔を倒す最強の天使とされ、人々の信仰を集めてきました。

その大天使が宿るといわれるモン・サン・ミシェルへ、かつてヨーロッパの人々は数百kmの道のりと広大な干潟を越えて向かいました。旅は「モン・サン・ミシェルへ行くなら遺書を書いていけ」と言われるほど過酷なものだったといいます。
命がけの巡礼の記念に買い求められたバッジ。今もさまざまに進化を遂げながら、人々に愛されています。

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