放送開始から27年、世界130か国以上を撮影してきた『世界遺産』(※2023年3月放送時)。現地を訪れたディレクターたちが明かした、“世界遺産での心揺さぶる出会い”をご紹介します。
① 夢が叶った、ゾウガメとの出会い
エクアドル・ガラパゴス諸島は、爬虫類の楽園。ウミイグアナをはじめとした“固有種の宝庫”です。
この地で、固有種のガラパゴスゾウガメと初対面を果たしたのは、爬虫類好きの江夏ディレクターです。

江夏ディレクターが爬虫類に興味を持ったきっかけであり、20年以上憧れ続けた場所、ガラパゴス。
「子どもの頃、ガラパゴスの本を買ってもらって以来の夢が叶いました」と、ようやく訪ねることができた喜びを語りました。

② 奇跡の夕景との出会い
体長7m程にもなる巨大なワニなど貴重な生き物が暮らす、オーストラリア・カカドゥ国立公園。
雨季になると水浸しの湿地になり、風がない時には鏡のように空を映し出します。

その場所に夕方、奇跡のような光景が現れました。
圧倒的な美しさの夕焼けが空に広がり、水面まで染め上げます。それは、ほんの1~2分のわずかな時間の出来事だったそう。

遭遇した小澤ディレクターは「360度、色のグラデーションに包まれました。後にも先にも、これ以上の夕景は見たことがありません」と感動を伝えています。
③ 世界各国から集う僧侶たちとの出会い
ネパールのルンビニーは、仏教の開祖・釈迦の生誕地。
19世紀から発掘が続き、寺院の隣には、生誕の地であることを記した石柱が建っています。

取材陣が訪れた日の朝、石柱のもとに世界各国の仏教徒が集結して合同法要が始まりました。
順にお経を唱える僧侶たちの国は、ベトナム・中国・チベット・タイ・日本など。言語はさまざまです。

その光景を目の当たりにした河野ディレクターは「僧侶たちはそれぞれの流儀で読経しているのに、不思議と一体感を感じました。人類が目指すべき平和がここにあると感じ、胸にぐっと来てしまった」といいます。真剣な表情で読経を続ける僧侶たちの姿は、“祈りに国境はない”ということを教えてくれました。
自然や人、さまざまな感動の出会いをもたらす『世界遺産』の旅に、今後も注目です。
TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。
世界遺産
日曜よる6:00~