ここはカフェ?銭湯?謎の施設の正体
埼玉県さいたま市にある「おふろcafé utatane」は、カフェなのに大浴場や露天風呂、本格的サウナまで設置されているお店。
コーヒー・紅茶は飲み放題、おふろも入り放題で、平日フリータイム(午前10時~翌午前2時まで)は1400円と価格もリーズナブルです。

店内には、暖炉やコワーキングスペースなどもあるほか、ゴロゴロできるソファーやテントまであるというから驚きです。

約1万冊の漫画本も揃っているため、漫画喫茶にいるようにダラダラしながら漫画を読むことだってできます。
また、おしゃれで美しいカフェめしも楽しむことができ、これが「映える」を気にする若い女性から大好評だとか。

実際に利用するお客さんからも、「一日いられそうな感じ」「居心地がいい」と好感の声が続出しています。
おふろカフェが誕生したワケ
こうしたカフェが生まれたのには理由があります。
実は元々、お店がある場所では、別の会社がスーパー銭湯を経営していたそう。しかし、ライバルの多い地域だったこともあり、あえなく閉店する運びに。
その後を引き継いだのが、おふろcafé utataneを運営する「(株)温泉道場」でした。“他のおふろ施設にはない新しいコンセプト”を考えた結果、たどり着いたのが“カフェっぽいスーパー銭湯”だったとのことで、それが大成功。

経営する店舗の中には、一日で約700人が来るお店もあるとか。ちなみに会社の社長いわく、ポイントは『おふろカフェ』という名前だといいます。
実のところ、お客さんは温浴施設に行く場合は約8kmまでしか移動をしないが、カフェに行くためなら約25kmも移動するというデータもあるそう。集客を見込める範囲が広いと、そのぶん収益を期待することができます。

現在、おふろカフェは埼玉県内に3店舗ほどあり(※2023年2月放送時)、それらを主軸としてグループで年間約25億円ほどの儲けがあるという温泉道場。お客さんの心を鷲づかみにして、今後もさらに大きく伸びていきそうな会社です。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。
がっちりマンデー!!
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