『クレイジージャーニー』重機の魅力に魅せられた“世界のケン”髙石賢一インタビュー

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松本人志設楽統小池栄子をMCに、独自の視点やこだわりを持って世界&日本を巡る“クレイジージャーニー”たちの旅に密着し、スタジオでその特異な体験談を聞く伝聞型紀行バラエティ『クレイジージャーニー』。
1月16日(月)の放送では、ダンプやクレーン車、ショベルカーをはじめとする“重機”の機能美に魅せられ世界中を巡り、重機会社からの依頼を受けて模型を作り続ける重機模型職人の髙石賢一が番組初登場!3年ぶりにドイツで開催された重機の見本市「bauma2022」への旅に同行し、謎のベールに包まれた魅惑の“重機”の世界を掘り下げる。“重機模型界のレジェンド”として世界に名を轟かす髙石に、旅の振り返りと重機の魅力について語ってもらった。

重機模型職人の髙石賢一氏重機模型職人の髙石賢一氏

番組初出演ということで、まずは収録の感想から教えてください。

テレビには何回も出演していますが、これまでは取材する側としてだったので、今回のように取材される側というのは初めてでした。TBSさんからお話をいただいていろいろと話す中で「そうか、俺はクレイジーだったのか」と再認識しました(笑)。MCのお三方とは、話し足りないですね。もっといろいろと面白いことがあるので、お伝えしたかったなという気持ちです。今回の放送をたくさんの人に見ていただいて、こういう世界があるだということを知ってもらいたいし、重機かっこいいな、乗ってみたいなと思ってくれる人がいたらうれしいです。僕にはそういう役目、そういうものを広める役目があると思うので。

今回は重機の聖地であるドイツ・ミュンヘンで3年に1度開かれる重機の祭典「bauma2022」への旅へ同行させていただきました。「bauma~」は世界中から約40万人もの人が訪れる一大展示会で、建物を壊すための腕が長いクレーンや、大きな突起のついた地面を削るマシンなど、日常生活ではあまり目にすることのない重機がたくさん並んでいましたね。

どれも面白かったんですが、番組で紹介した地面を削る突起の並んだ重機なんかは、普通の人が見たら何の機械なのか分からないと思うんです。でも実は普通に東京の道路にもいて、地面を削っていたりするんですよ。道路ってやっぱり傷んでしまうので、改修工事の際にアスファルトを敷き直していますよね。その時に、日本製のものもありますが、やっぱりドイツ製のものの方が削る力が早かったりして、普通に使われているんです。普段の生活でもそういうことに気付いてもらえると面白いと思いますね。

重機模型職人の髙石賢一氏重機模型職人の髙石賢一氏

「bauma~」の会場で日本の若い女性たちと偶然出会って交流されていたのも印象的でした。

ああいう出会いはうれしいものですよね。あれだけ広いブースで、今回は特にコロナ後だったので、日本から行っている人は少なかったと思うんです。メーカーの人に聞いても行けないという人がたくさんいたくらい。そんな中であんなに若い女性たちが来ていたのはびっくりでした。僕はロケが終わった後も何日間か滞在していたんですが、あの子たちもまだいるというので、一緒に会場から200km離れた模型メーカーまで行って、たくさんの重機模型を見たんですよ。楽しかったですね。

ご自身が製作したミニチュア建機モデルの専門店「KEN KRAFT」を経営されている髙石さん。最近お店にも若い方の来店は増えているのでしょうか。

意外にいるんですよ。今度重機好きの子たちが集まって女子会を開いたりするくらい(笑)。みんなで車に乗って重機を見に行ったりもするんですが、すごく喜んでくれるんです。重機を見て、帰りにおいしいものを食べて帰ってくるっていうツアーをやっていたりもします。

重機模型職人の髙石賢一氏重機模型職人の髙石賢一氏

番組後半では、ギネス記録を持つ世界一のメガマシンを有する野外産業博物館・フェロポリスも取材されていました。“地球を掘る重機”というキャッチフレーズがぴったりの、巨大な石炭採掘マシンが登場していましたね。

直径が13.5mもあって、例えるなら観覧車。観覧車の座席一つ一つの代わりにバケット(油圧ショベルカーのアームに装着するアタッチメントの一つ)がついている感じです。「こんな巨大なものをどうやって作ったの?」というのが面白いなと思います。大きいショベルカーにたくさん大きい爪がついていて、それが地面を掘ると、爪の一つひとつがめっちゃ熱くなってるんですよ。それはもう、感動しますよ。最初は真四角だった爪が、三日もすると削れてまん丸くなってしまう。私たちの住んでいるところって、泥のような気がするけど結構岩だからあっという間に削れちゃうんですよね。こういう時に“地球”を感じます。

ロマンですね。

そうそう、ロマンがあるんですよ。例えば働いていた車から運転手が仕事を終えて出てくると、ちょうど夕方のマジックアワーあたりで、重機がシルエットになるわけ。それを見て、「ああ、僕も今日も1日働いたな」って思って家に帰ると、うちでちっちゃい(模型の)重機が待ってるの。それを見ながらお酒を飲むっていうのが、最高に幸せでロマンですね。多くの人が仕事が終わったらもう仕事は忘れたい!って思うと思うんだけど、僕は忘れたくないもん(笑)。

重機模型職人の髙石賢一氏重機模型職人の髙石賢一氏

ではそんな髙石さんが次に番組に出るとしたら、紹介したい場所はどんなところですか。

行きたい場所はアフリカの鉱山かな。いろんな所に鉱山はあるんですが、ダイヤモンドとかを掘ってるのはコンゴとか南アフリカなんですよ。ルールが厳しくて、普通は入れてもらえないんですけどね。以前カナダの鉱山に行った時に、夜、空には満天の星!っていう中で重機が動いていて、まるで“機械仕掛けの怪獣”みたいですごく感動したんです。そういう機械の世界最大のものが、南アフリカにはいるんですよ。その子が働いている鉱山に行けたら面白いなと思いますね。

番組情報

クレイジージャーニー
毎週月曜よる9時から放送中

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