『報道の日2022』多彩なゲストと番組内容の詳細を発表 展示イベント「報道の日2022展」の開催も

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12月18日(日)午後2時から9時間にわたって放送する『報道の日2022』。このたび多彩なゲストと番組内容の詳細が発表された。また放送と連動したハッシュタグキャンペーンや展示イベント「報道の日2022展」の開催など連動企画の詳細についても発表された。

午後2時から生放送でお送りする第1部は、『サンデーモーニング』の関口宏と『news23』の小川彩佳国山ハセンTBSアナウンサーが司会を務め、ゲストには昨年に引き続き恵俊彰のほか、加谷珪一さん(経済評論家)、廣瀬陽子さん(慶應義塾大学教授)を迎える。「“クライシス”新時代~戦争×政治×暮らし」と題し、「ウクライナ軍事侵攻」「安倍元総理銃撃事件」、それに続く「旧統一教会問題」など今年の象徴的な出来事について調査報道し、スクープ証言を交えながら深掘りする。また日本の原発防衛問題や、「市場のクジラ」と呼ばれ約196.6兆円もの規模で私たちの年金を運用している独立行政法人「GPIF」の運用の実態、日本が誇るブランド果実の「流出疑惑」など、大きな事件の陰で着々と進行している、“知られざる事実”にもスポットライトを当てる。

よる6時30分からの第2部では、『Nスタ』の井上貴博TBSアナウンサーとホラン千秋が司会を務める。古坂大魔王山口もえ山崎怜奈佐々木成三(元埼玉県警捜査一課)という多彩な顔触れをゲストに加え、梶裕貴、早見沙織など人気声優がナレーターとして参加する。
JNN系列28局の記者やニュースの当事者から集めた取材中の極秘メモやアーカイブ映像を基に、実際の映像がない“ニュースの空白”を再現ドラマ化し「ドキュメンタリードラマ」として伝える。
いまも続くコロナ禍で、重症化した妊婦の“奇跡の出産”でつながった命のストーリー、“燃える闘魂”アントニオ猪木氏が最期に面会を望んだ男性との秘話、1990年代にメディアの注目を浴びた旧統一教会の元信者が語った入信から脱会までの真相、夏の甲子園初優勝の仙台育英高校…コロナ禍の選手を鼓舞した監督の“3つの言葉”、そして世界の紛争地を取材する特派員が見た“不条理な現実” ——。JNN系列28局の記者による取材と、膨大な映像資料などからニュースのウラ側を読み解いていく。
 リアリティにこだわった再現ドラマでは、コロナ感染中に意識不明のまま出産した妊婦が赤ちゃんとの絆を取り戻すまでの奇跡をつぶさに描き、ゲスト陣が思わず涙ぐむシーンも。また、今年亡くなったアントニオ猪木氏が1990年にイラクで人質になった日本人の解放に成功した背景にあったある日本人男性との絆の再現ドラマでは、猪木ファンを公言する古坂大魔王でさえ知らなかった真相が描かれ、深く感心する場面も。こちらも見どころ満載だ。

また番組公式Twitterでは今年の重大ニュースを1月から12月まで月ごとに投票していくカウントアップ企画が進行中。参加者とともに2022年を振り返っていく。さらにTBS赤坂BLITZスタジオホワイエでは第2部に登場する須賀川拓中東支局長をフィーチャーした「報道の日2022展」が開催予定。
『報道の日2022』の放送を記念した連動企画として、また自分自身の2022年を振り返るきっかけとして楽しんでほしい。

【第1部 “クライシス”新時代~戦争×政治×暮らし】

▼戦争とドローン…ウクライナ危機の“ゲームチェンジャー”

ロシアとウクライナの軍事力には圧倒的な差があった。にもかかわらず、ロシア軍が苦戦している一つの理由は、1万機ものウクライナ軍のドローンだ。ウクライナは一般市民からドローンの寄付を募り、驚くべき戦闘方法でロシア軍を窮地に追い込んだ。現地の証言を基に「無人機時代の到来」を紐解く。

▼原発危機…極秘に進められていた日本の原発防衛
ウクライナに侵攻したロシア軍が、3月4日、ザポリージャ原子力発電所を掌握した。100万キロワットの原子炉を6基備えたヨーロッパ最大規模の原発だ。実は、日本も原子力発電所への攻撃に対して緊張が走ったことがある。それは28年前…1994年のこと。北朝鮮の核開発をめぐって米朝が戦争直前まで対立を深めた、いわゆる“第一次核危機”の時だ。その時、日本で極秘裏に進んでいた計画とは…。緊迫の“原発危機と防衛”に迫る!

▼2年連続 年金支給額減額…いつまで続く? 年金の未来

2022年度の年金支給額は前年度比0.4%減。2年連続のマイナス改定に。このまま減額が続くと、「自分たちが受け取るときには、どうなってしまうのか」。街の人からは「この国はおしまいだ」といった憤りの声も聞こえる。そんな今年、かつて“年金の無駄遣い”と言われたある施設に再び注目が集まった。年金積立金約77億円を投じて建てられた“放蕩施設”とは…。負の歴史を経て、2006年には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が設立されたが、私たちが積み立てている巨額の年金はどのように運用されているのか…取材で深層に迫る。

▼ブランド果物を守れ! 海外に流出した“高級ぶどう”とは…

苦労の末に品種改良したブランド果物の種や苗が無断で日本から持ち出される事例が後を絶たない。政府は開発者の権利の保護を支援する機関の設立を急いでいる。農水省によると、国内で2020年度に登録された農産物は約300品種。このうち優良品種はほぼ海外流出している状態だという。番組では、“ある高級ぶどう”の「流出疑惑」を追った。

▼日ロ漁業交渉…国賊“レポ船”事件~独自にロシアと安全保障交渉を行った漁師たち~

ウクライナ軍事侵攻への経済制裁によって、難航を極めた今年の日本とロシアの漁業協定交渉。ようやくサケ・マスやスケトウダラ、コンブなどの漁獲量確保とロシアへの協力金の額が決まった、と思われたその矢先の6月7日、ロシア外務省が突然、北方領土周辺で日本漁船が拿捕(だほ)されないための「安全操業協定」を一方的に中断すると発表し、漁業関係者に激震が走った。ロシア側の強硬姿勢には、漁業資源の管理強化や領土問題での牽制(けんせい)があるとみられる。日本側の情報をロシア当局に提供することで密漁を黙認されていた「レポ船」の問題等、戦後から続くロシア当局と漁業関係者の “緊迫の現場”の「今」を、取材による独自証言で浮かび上がらせる! 

▼統一教会と政治「教団内部にあった暴力部隊」とは~7月8日 参院選の応援演説中に安倍元総理銃撃~
在任期間が憲政史上最長となった、安倍晋三元総理が選挙の応援演説中に銃撃され、命を落とすという日本を震撼させた事件。容疑者の供述からクローズアップされることとなった「旧統一教会」では“ある武術”が浸透しており、その武術を身につけた面々が起こした事件が1983年に発生した「世界日報占拠事件」だった。この事件当時を知る人たちの証言から真実に迫る。

▼統一教会の深淵 米政界保守派に食い込んだわけ  
~KCIAが生んだ組織、あの歴史的スキャンダルをきっかけに躍進~
韓国で誕生した統一教会は、どうやってアメリカの政界に深く食い込んでいったのか?
歴代大統領の政治的危機を利用して接近する手法について、独自の証言と資料から検証する。きっかけとなったのは、アメリカ政治史上最大のスキャンダルといわれたあの事件だった。

【第2部 今夜解禁!極秘メモが語るスクープの真相】

▼コロナ重症化の妊婦 奇跡の出産~母親の退院を支えた医療スタッフと家族の絆~

ECMOを装着した妊婦。妊娠27週、意識不明のまま母は奇跡的な出産を遂げる。その後、意識を取り戻すも子を産んだ記憶はなく、母親としての自覚も持てずにいた。我が子への愛着形成と困難を極めたリハビリ、退院までの道のりを描く。

▼検証・旧統一教会“マインドコントロール”と“宗教2世”苦悩の半生~何が彼女たちの人生を変えたのか~
なぜ教団に入信したのか…1990年代当時、テレビなどで活躍していた元信者の女性にホラン千秋が単独インタビュー。気付かぬうちに刷り込まれていく“マインドコントロール”の実体験。安倍元総理の銃撃事件後、カメラの前で初めて語った当時の真相とは。
元信者で“宗教2世”の小川さゆりさん(仮名)は今、教団の問題を国内外に発信し続けている。献金、家庭崩壊…彼女が歩んできた壮絶な半生を本人証言に基づく再現ドラマで伝える。

▼仙台育英 夏の甲子園制覇の舞台裏~子どもたちの力を伸ばした須江監督の「3つの言葉」~
「青春って、すごく密なので」。今夏の甲子園を制した仙台育英高校・須江航監督の優勝インタビューは全国の高校球児のみならず多くの国民の胸を打った。須江監督の“名言”はこれだけではない。コロナの感染拡大が始まった2年前に入部したのが、今の高校3年生たちだった。夏の甲子園大会中止、病を患った生徒…苦難に直面したとき、須江監督が球児たちに語った“3つの言葉”に番組は注目。生徒を励まし成長させ、全員野球で「全国制覇」を成し遂げた知られざる道のりを伝える。

▼“ママ、ごめんね…”ママ友支配が招いた福岡5歳児餓死事件
我が子を餓死させたとして有罪判決が確定した母親・碇利恵受刑者の心を支配したとされる“ママ友”赤堀恵美子被告。周囲との接触を遮断され、財産も心も“支配された”碇受刑者は捜査員との取り調べを通して我を取り戻す。碇受刑者が法廷で語った“支配”の状況とは。

▼アントニオ猪木氏が最期に会いたかった男~イラク・日本人人質奪還 猪木氏を支えた日本人商社マン~

1990年、湾岸戦争直前に日本人213人がイラク政府に人質に取られる事件が起きた。
アントニオ猪木氏は唯一、国会議員として単身イラクに乗り込み人質救出に力を尽くしたが、その救出劇の裏には、あるひとりのイラク駐在の日本人商社マンの支えがあった。
猪木氏は亡くなる3か月前、その男性と32年ぶりの再会を果たす。猪木氏が伝えたかったこと、そして人質奪還の舞台裏とは。

▼「王将社長射殺事件」と「工藤会・頂上作戦」~“最凶の暴力団”工藤会vs警察・検察の戦い~ 
日本で唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」。一般市民を襲撃し“最凶の暴力団”と恐れられた工藤会を一網打尽にしたのが「頂上作戦」だった。工藤会vs警察・検察の戦い。当時の捜査関係者らへの取材を通じ「頂上作戦」の舞台裏を描く。

▼タリバン政権掌握から1年…戦場記者が見た「地獄」
~日本メディア初取材 アフガニスタンに広まる薬物中毒~

イスラム主義組織・タリバンがアフガニスタンの実権を掌握してから1年、首都・カブールでJNN中東支局長の須賀川拓が見た光景は“地獄”だった。広まる薬物中毒にタリバンは取り締まりを強化。日本メディアで初めて、その摘発現場に同行した。その実態とは…。

番組概要

[タイトル]『報道の日2022』
[放送日時]12月18日(日)午後2:00~10:48(※第1部 午後2:00~6:30は生放送)
[出演]
第1部
司会
関口宏
小川彩佳
国山ハセン(TBSアナウンサー)
ゲスト
恵俊彰 
加谷珪一(経済評論家)
廣瀬陽子(慶應義塾大学教授)

第2部
司会
井上貴博(TBSアナウンサー)
ホラン千秋
ゲスト
古坂大魔王
山口もえ
山崎怜奈
佐々木成三(元埼玉県警捜査一課)

[スタッフ]
製作著作
TBS
総合プロデューサー
松田崇裕
制作プロデューサー
曺琴袖
番組プロデューサー
加賀千草
中島哲平
鴨下潔(TBSスパークル)
プロデューサー
岡崎吉弘(TBSスパークル)
竹澤英敏(TBSスパークル)
久米和也(TBSスパークル)
チーフディレクター
遠藤奏(フィクス)
総合演出
山内尚文(TBSスパークル)

[公式サイト]https://www.tbs.co.jp/houdounohi/
[公式Twitter]@houdounohi2021

「報道の日2022展」イベント概要

[場所] TBS赤坂BLITZスタジオホワイエ
[住所] 東京都港区赤坂5-3-2(東京メトロ千代田線赤坂駅3b出口)
[開催時間] 午前10:00~午後10:00
[入場料] 無料
[開催期間] 2022年12月6日(火)~(終了未定)

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