『クレイジージャーニー』水中写真家・鍵井靖章が久々登場! 「日本の海の魅力を知った」

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松本人志設楽統小池栄子MCのもと、独自の視点やこだわりを持って世界&日本を巡る人たちが特異な体験を語る伝聞型紀行バラエティ『クレイジージャーニー』。2022年12月5日(月)放送では、7年ぶり2回目の出演となる水中写真家・鍵井靖章が登場する。

世界中の海を撮り続ける鍵井は、前回の出演時には海外の海底に眠る沈船の内部に潜入し、ゼロ戦や戦車などを撮影。今回の旅では、コロナをきっかけに日本の海と向き合うようになった鍵井が千葉のサメが群れるスポットや広島湾の超巨大戦艦などを撮影する姿を追っている。

水中写真家・鍵井靖章水中写真家・鍵井靖章

収録を終えた鍵井にインタビューし、久々に収録に参加した感想や7年間の中であった変化、旅を通じて伝えたいことなどを聞いた。

――今回収録に参加された、何かご感想を最初にお伺いできますでしょうか?

『クレイジージャーニー』には7年前に出演させていただいたのですが、この7年間で色々あったのもあり実はその時のことをあまり覚えていなくて・・・(笑)。収録に参加して、松本さん、小池さん、設楽さんを前にしてやっと思い出した感じでした。緊張していたのですが、「久しぶり」と言っていただけたのがとても嬉しくてちゃんと話せそうだなと思えました。

――この7年間で活動の変化があったのでしょうか?

依頼していただく仕事が多かったこともありコロナをきっかけに仕事がゼロになってしまって、それからはイベントなど自分が主体となる仕事に移行していきました。仕事がゼロになったことはつらかったですが、そこから仕事の形をガラッと変えるという経験をしてある意味成長出来たなと思います。

7年前出演させていただいた時、水中写真家として海外の海について色々と紹介したのですが、実は日本の海の魅力を全く知らなくて・・・当時の自分を恥じています。海外に行くことが難しくなって改めて日本の海に向き合って魅力を知ることが出来て良かったなと。

例えばスキューバダイビングをする有名なスポットがあると思うんですけど、長崎や熊本など九州の海には知られざる素敵なスポットが沢山あってめちゃくちゃ楽しいです。日本ではメディアから発信される情報をもとに潜って来たのですが、自分から情報を取りに行って潜ってみたら、想像以上の面白いものに出合うことが出来て日本にはこんなにも知られざる素晴らしい海があったんだなと気付くことが出来ました。

水中写真家・鍵井靖章水中写真家・鍵井靖章

――今回の『クレイジージャーニー』では約11年撮り続けているという三陸の海の撮影の様子などもありますが、撮影を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

最初は『週刊現代』で仕事を請け負って、東日本大震災の影響を大きく受けた三陸の海の撮影に行きました。その時に海に沈んだ車などを撮影したのですが、それがその後どうなっているのか、あの時の海がどのように変わっているのか気になって毎年のように通うようになりました。誰か1人だけでも、震災、津波を経験した海とそこに暮らす海の生物を心配する馬鹿がいて良いんじゃないかなと思いながら撮影をしています。

――コロナ前は海外がメインだったかと思うのですが、海外と日本の海での撮影に違いなどあったりするのでしょうか? 

撮影自体に違いなどないですが、色んな海流があることで日本は多様性にあふれている印象で、海外はお魚の群れが圧倒的にすごくてダイナミックな印象。それぞれ違った姿を見ることが出来るので楽しいです。海によって特徴が変わってくるので、その特徴を尊重して潜っていったらどこでも楽しいんですけどね。

――撮影をするにあたって一番気をつけていることはなんでしょうか? 

生きて帰ってくることです。

水中写真家・鍵井靖章水中写真家・鍵井靖章

――前回の出演から7年経ちますが、体力面などはどのように保たれているのでしょうか?

最近は特にしてないんですよね(笑)。重い機材を運んで撮影に臨んでいるのでそこで鍛えられている部分はあるかもしれませんね。年齢的なこともあるし、自分の技術が向上しているかどうかは分からないけど、これからもうまくバランスをとって仕事に取り組めたらと思っています。

――今回の取材で、ご自身の中で一番大きい収穫は?

広島湾の海に潜って沈んだ超巨大戦艦を撮影できたことが良かったかなと思います。元々興味を持っていていつ行こうかと考えていたのですが、今回『クレイジージャーニー』さんにお声がけいただいて背中を押されていくことを決心することができたんです。ディレクターさんが僕の伝えたいことを上手くまとめて映像にしてくださったのでより楽しく皆さんに見ていただけるVTRになったと思います。

水中写真家・鍵井靖章水中写真家・鍵井靖章

僕は大きな影響力を持っていないので何ができるか分からないけど、こうして番組で取り上げていただいたり展覧会などで知っていただける機会があるのでとりあえず撮り続けたいなと改めて思いました。

三陸の海での撮影についても、初めて潜った11年前に僕がこんな気持ちになって、こんな風に撮影をする時のテーマが変わるなんて思いもしなかったんですよね。今一番興味あるものは海洋ゴミで撮影も進めているところでこれからはそういったものも発信できればと思いますが、元々は癒し系の写真を撮ることが多いのでそれが疲れている方に届くといいなと思いながら活動をしています。

――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

僕がやっていることって“クレイジー”ではないと思っているんですけど、ディレクターさんに今撮影していることを伝えると「ネタの宝庫ですね」と興味を持っていただけるので、トピック性のあるものをお見せできるのではないかなと思います。今回もそれぞれ興味を持っていただけるような写真をお見せできると思うのでぜひご覧ください。

放送情報

『クレイジージャーニー』
毎週月曜よる9:00よりTBS系で放送。

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