市販のドライバーで開けられない「ネジ頭」って、何のためにあるの?

公開: 更新: TBS Topics


花柄や四角の「ネジ頭」が存在する理由とは?

東大阪にある「三喜製作所」は、ユニークなネジ頭を作る町工場。たとえば花柄や四角形など、さまざまなネジ頭を作っています。

花柄のネジ頭花柄のネジ頭

このようなネジ頭には、セキュリティ上の理由から需要があります。機械の高度な内部基盤など“他者に見られたくないもの”を封する場合に、採用されることが多いようです。

これら特注のネジ頭は、特注のネジ回しでしか脱着することができないそう。

このようなネジ頭には、セキュリティ上の理由から需要がこのようなネジ頭には、セキュリティ上の理由から需要が

そんなネジ頭を作る三喜製作所で“最もセキュリティが高い”というのが、わずかに楕円の形をしたネジ頭。

“最もセキュリティが高い”という、わずかに楕円の形をしたネジ頭“最もセキュリティが高い”という、わずかに楕円の形をしたネジ頭

こちらももちろん、円形のネジ回しでは脱着することはできず、専用の特注ネジ回しが必要になります。見た目もネジのようには見えないという点も、セキュリティにおける強みの一つです。

その技術を頼って、海外の企業などからも依頼が

三喜製作所では、ユニークなネジ頭のほか、六角穴のネジ頭も作っています。

“穴が潰れにくく、しっかり締めることができる”という特徴を持つ六角穴のネジ頭は、ネジが外れると困る車のホイールや工業機械に欠かせないといいます。

車のホイールなどに欠かせない車のホイールなどに欠かせない

ほとんどの企業がプレス機で六角穴を作る中、三喜製作所では旋盤という機械を使ってネジ頭を作っています。厳密なサイズのものにも対応できることから、研究機関や海外の企業からも依頼が舞い込んでいるそうです。

三喜製作所の作った六角穴のネジ頭三喜製作所の作った六角穴のネジ頭

社員は5名のみの小さな町工場でありながら、年商は1億円を超えているという三喜製作所(※2022年10月放送時)。今後もますます需要が高くなっていきそうな会社です。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

PICK UP