水の都ヴェネツィアをひっくり返すと、アルプスの森が現れるってどういうこと!?

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ヨーロッパの中央に、約1200kmにわたって連なるアルプス山脈。そのアルプスと意外なつながりのある2つの街をご紹介します。

① 水の都を支える、アルプス山脈

イタリア・ヴェネツィアは、大小124の島が400以上もの橋で結ばれる“水の都”。
ところで、こちらの街の誕生にアルプス山脈が関係していることをご存知でしょうか?

水の都ヴェネツィア水の都ヴェネツィア

実は、街が築かれているのは“ラグーナ”と呼ばれる潟の上です。

潟に長さ約30mもの木の杭を打ち込み、地面を補強。さらに石で基礎を作り、その上にレンガで家を建てています。

潟に木の杭を打ち込み、作られた街潟に木の杭を打ち込み、作られた街

杭には水に強いカラマツを使い、その多くがアルプスの木だといいます。
そのため、「ヴェネツィアをひっくり返せば、“アルプスの森”が現れる」と言われているそう。水の都の誕生に、アルプス山脈が関わっていたとは、驚きですね。

② いつでもアルプスの水を飲める街

オーストリアの“芸術の都”ウィーン。“カフェの街”としても知られ、そのカフェ文化は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

そんなウィーンのカフェではコーヒーを注文すると必ず、アルプスの天然水を提供してくれます。

アルプスの天然水をコーヒーと提供アルプスの天然水をコーヒーと提供

実はウィーンの水道水は、約90kmも先から引き込んだアルプスの天然水。かつて皇帝が市民に井戸を開放していた名残から、カフェでも水を無料で出すようになったといいます。

市民からは「アルプスの水があると、コーヒーがより美味しく感じる」といった声も挙がっています。

ウィーンの水道はアルプスの天然水ウィーンの水道はアルプスの天然水

ちなみに、街の各所には水飲み場が整備されており、市民はいつでもアルプスの水を飲むことができます。

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土曜よる9:00~