有名スーパーたちの“お茶”や“水”を作る会社の正体
「イオン」や「西友」、「業務スーパー」などのプライベートブランドとして売られているお茶や水。実はこれらは、同じ会社によって作られています。

製造を担当しているのは、「ライフドリンクカンパニー」という会社。
商品の特徴は“圧倒的な安さ”で、水なら店頭販売価格で58~68円、お茶だと80~98円と、いずれも驚きの価格です。各店舗で激安のドリンクを販売できるのには理由がありました。
激安の理由① ドリンクは4種類のみ
ライフドリンクカンパニーで作っているのは、水・緑茶・烏龍茶・炭酸水の4種類のみ。種類を絞ることで生産コストを下げることができるといいます。
実際のところ、世の中には、“お茶・水・炭酸飲料は、お客さんによく飲まれるドリンク”というデータもあります(出典:全国清涼飲料連合会)。

売れ筋商品に集中して生産することで、一つあたりのコストが下がり、より安価にできるそうです。
激安の理由② お茶やペットボトルにも工夫が
お茶を作る際は、あえて“平均的な味のもの”を作っているといいます。
これは“特徴的な味のお茶を作ることで、お客さんの層を狭めてしまわないようにする”ためだそう。

あえて平均的な味のお茶であれば、好みに大きく左右されづらく、多くの人に買ってもらえる可能性が広がります。
また商品のペットボトルは、販売されるお店を問わず、すべて同じものです。

そのため、製造の使う金型や機械も一種類のみでOK。キャップなどもすべて同一のものです。こうした試みが作業効率を向上させ、商品の大量生産やコスト低下に一役買っています。
ライフドリンクカンパニーの強みは他にも
現在は、約20社のペットボトル飲料水を作っているというライフドリンクカンパニー(※2022年6月放送時)。
“お店に行けば商品の安さが分かる”という点から、大がかりなプロモーションが必要ないのも強みです。

ちなみに、それぞれのプライベートブランドが出すお茶の味については、どれもほぼ同じであるものの、仕入先と相談して微妙に配合を変えている時もあるとのこと。
年商は250億円ほどで、2021年には東証スタンダード市場への上場も果たしたライフドリンクカンパニー。これからもさらなる飛躍が期待できそうです。
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