2022年で97年目を迎える六大学野球で唯一、優勝経験を持たない「東京大学硬式野球部」。そんな彼らは今、強いチームへと変貌を遂げつつあるといいます。
“東大式野球理論”ともいえる戦略で、勝利を探求する部員たちの姿を追いかけました。
“東大式野球理論”から導き出す、勝利の方程式とは
東京大学硬式野球部の部員たちの出身高校は、開成・麻布・灘など、名だたる進学校。それもあってか、その分析眼は非常に冷静で独特です。
たとえば、部の主将は「野球ってすごろく。アウトと、4つの進塁で1点。どういうふうにアウトのない進塁をするか」と、野球について語ります。

チームの課題としては“他大学に比べて長打が少ない”という点があるそうですが、“走塁は技術であるため相手との差を埋められる”という考えのもとに、“打力を盗塁で補う”戦略を採用しています。
このことから、練習の際には細かくタイムを計測。どの挙動にどれくらいの時間がかかるのか・何秒でセーフになるかなどの計算もしています。

また、気になる対戦相手がいる場合はその全打席をチェックし、攻略法を考えることも。しっかりと分析を行い、勝率の高い戦い方を模索します。
東大vs早稲田。勝利を求めた戦略の結果は…
勝利を追い求める東京大学硬式野球部ですが、春季リーグ戦では早稲田大学と試合を行いました。
東大戦打率5割超えの強豪打者を相手に、チームは事前に決めていた戦略を駆使して善戦。対戦初日は引き分けに持ち込みます。

翌日の2戦目でも、“打力を盗塁で補う”戦略で6点を獲得。白熱した勝負を経て、この日も引き分けで試合を終えました。

着実に、強いチームへと変わりつつある「東京大学硬式野球部」。
大学野球を知るお客さんからは「以前のように東大だからという目で見てると痛い目にあう」という声もあり、その変化は確かなものです。部員たちの、今後のさらなる飛躍が楽しみですね。
TBSで毎週土曜日に放送されている『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。
【バース・デイ】東京大学野球部 東大生の寮を公開!
バース・デイ
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