北海道では一人勝ち?あえて田舎に出店してガッチリ稼ぐ宅配ピザ店「テンフォー」とは

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宅配ピザ店舗数ランキングTOP5に入り、北海道を中心に87店舗を展開する「テンフォー」(※2022年6月放送時)。都会ではあまり聞きなじみのないお店かもしれませんが、実はそこに高い売上げを出すヒミツがありました。

“あえて都会に出店しないスタイル”でがっちり?

テンフォーの社長いわく「大手競合店が出店しない“田舎”に、お店を出店している」とのこと。

大手競合店が出店しない“田舎”にお店を出店大手競合店が出店しない“田舎”にお店を出店

一般的に、宅配ピザ店は配達できる範囲が限られるため、都会にしか出店しないそう。しかしテンフォーでは、人が少ない場所にお店を出しても設けられる仕組みを確立したといいます。

仕組み① ベテランアルバイトをフル活用

宅配ピザのお店と聞くと学生さんのアルバイトが多いイメージですが、テンフォーがある地方の田舎では、若者が少ないということもありご年配のアルバイトが多く在籍しています。その点がプラスに働き、スタッフには料理に慣れていて上手な人が多いとか。

ご年配のアルバイトが多く在籍ご年配のアルバイトが多く在籍

また、都会の店舗と違いそこまで忙しくない田舎にあることから、店舗スタッフの人数を減らして人件費も削減できています。

仕組み② 配達エリアを拡大

都会の店舗と比較して、テンフォーは一店舗の宅配エリアを倍以上に設定しています。

最大10km先まで届ける店舗も最大10km先まで届ける店舗も

中には、最大10km先まで届ける店舗もあるため、基本的に配達は車で行っています。

遠方まで配達してもピザが冷めないよう、お店のオーブンで温めた耐熱皿「あつエコプレート」と専用の保温箱を駆使し、熱々のピザを届ける工夫も。

耐熱皿「あつエコプレート」耐熱皿「あつエコプレート」

実際、この試みの効果は確かなようで、お客さんの中には「(時間が経ってもピザが)冷めにくい。離れて戻ってきても美味しく食べられる」と話す人もいます。

ちなみに、この「あつエコプレート」のサービスは、ピザ注文時にお客さんに300円で購入してもらい、次回注文時にそれまでのお皿と無料で交換する…というシステムになっています。

「あつエコプレート」のサービスの仕組み「あつエコプレート」のサービスの仕組み

こうした仕組みや戦略によって、北海道や東北で一人勝ち状態だというテンフォー。年間売上げは約26億円とのことで、これからもさらに人気になっていきそうな予感です。

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