お菓子によって“違うあんこ”が使われている?
昭和25年に創業した「田中製餡(株)」は、あんこ業界における大手企業の一つ。こちらでは自社工場にて、和菓子屋さんやパン屋さんに向けた業務用のあんこを製造しています。
その種類は“つぶあん”と“こしあん”だけではなく、あんを使うお菓子によって、細かく異なるものを作っているといいます。

その数は、なんと20種類以上とのこと。一見するとどれも変わりないように見えますが、それぞれ違いがあるそうです。
たとえば、最中用のあんであれば糖度を66.5度と甘くし、水分が少なくなるように設定。そうすることで、最中の皮のパリパリ感を保つ工夫をしています。

こうしたこだわりは、たい焼き用のあんなどにも存在しています。
ちなみにあんこづくりにおいては、職人技のような要素があるため、マニュアル化・機械化が難しいとか。現状では、人の手によってしっかりと作られています。
業界で初めてあんこを大量生産した会社
そもそもあんこ作りは、以前は和菓子屋さんが自分のお店用に細々と作るのが一般的だったそう。

そんな中、業界で初めて甘いあんこを大量生産する工場を作り、他のお店や会社に卸したメーカーが「田中製餡」だったといいます。

現在は、全国展開するたい焼き屋さんや、有名カフェチェーンの小倉トーストにもあんこを卸しているといい、その年商は約38億円とのこと(※あんこ以外の売上げも含む)。
日本中のいろいろな場所にあんこを卸している「田中製餡」。私たちも、知らない間にそのあんこを口にしているかもしれませんね。
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