『マイファミリー』阿久津は温人の敵か味方か 松本幸四郎インタビュー

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TBSで放送中の日曜劇場『マイファミリー』(毎週日曜よる9時)。鳴沢温人(二宮和也)が、友人・三輪(賀来賢人)の娘を誘拐から救い出した第5話。物語ラストには、犯人から温人に、今度は阿久津晃(松本幸四郎)の娘を誘拐したと電話がきて…。今回は阿久津を演じる幸四郎に役柄や撮影エピソードなど話を聞いた。

阿久津の人間らしさを見てほしい

――阿久津を演じるにあたって意識したことを教えてください。

阿久津晃という人物は、登場したときには既に成功者であり、実績のある人間でした。会社の中で上の役職まで行っている人間というのは、どういう人間なのかということを考え、想像して取り組んだという感じです。
阿久津家は、会社の状況だったり、二宮さん演じる温人の鳴沢家とは、ある意味対比する部分はあるのかなと思っていて。空気感が違う存在というところは意識したかもしれません。

松本幸四郎松本幸四郎

――阿久津は、温人の敵か味方かわからないところがあります。

会社の中で立場的にも、あまり感情を表に出さない部分があるんでしょうね。それが物語の中で、笑みを浮かべるとか、落ち着いているというのがいろいろな謎を呼んでいるんだと思います。「表情にいろいろなニュアンスを含めて」というのは、多少監督からも言われましたが、それをわざとらしくしないのが阿久津という人間だと思っています。

阿久津は元々冷静であるということを常に意識して演じていることが、怪しいのかどうなのか、どっちともとれて、面白そうと感じていただける味付けになっているのかなと。怪しいのかそうではないのか、皆さんの想像に当たっているのか、外れているのかはこれからわかってくることだと思います。

 

――そんな敵なのか味方なのか本性がつかめない存在を演じているお気持ちは?

自分自身も楽しんでいるところではあります。オンエアを見た周りから「悪い顔をしているね」と言われたりしました。SNSなどで反応があって盛り上がったら、その影響もあって今後の展開に影響を与えることもあるかも。

役を演じることでいえば、映像も舞台も歌舞伎も同じなので、その取り組み方というのは、根本は変わらないと思います。視聴者としての見方でいうと、毎週放送を待つドラマは、楽しみが増えますよね。オンエアを見終わった後、次の放送までに物語を反芻して、楽しむことが更新されていくというか。自分もオンエアを見ていて、全員怪しいなと思ったりしているので、その中の1人としているのは、嬉しいことです。

松本幸四郎と森脇英理子松本幸四郎と森脇英理子

――妻役の森脇英理子さんと娘役の凛美さんと共演されていかがですか?

本当の家族のような距離感で接してくれていて、嬉しい存在です。家族を演じるというのはその場の雰囲気が表れると思うので、「お父さん役だからお父さんなんだ」とそれだけで説得できることではないと思うんです。同じ環境の中で生きているという空気感が大事だと思うので、僕自身意識をして極力現場では一緒に過ごすようにしています。

 

――二宮さんと共演された感想を教えてください。

二宮さんは本当に自然体といいますか。もちろん演技ですので、自然にしているわけではなく、役作りというものをされてきているんだと思いますが、全く作られた感じがしない。すごい役者さんだなと思います。物語は本当に緊張の連続ですけど、撮影で一日中緊張していては、なかなかベストなものができない。そうするとオンオフの切替えが大事になってくると思いますが、それをすんなりとやられてる。また、自身だけではなく、そういった現場作りをされている。本当にすごいと思います。

松本幸四郎と森脇英理子松本幸四郎と森脇英理子

――撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか? 

本当にいい現場だと思いますね。撮影は朝早くから夜遅くまでという日々の連続ですが、全然無駄な時間がないんです。どんどん作られていくというテンポ感と現場の雰囲気というのは、それだけ作品が生きていると感じます。素晴らしい現場の一員として参加できて幸せです。

 

――第6話がいよいよ放送ですが、注目してほしいポイントはありますか?

今までは主に公の場に出ている阿久津というものを見ていただいていたと思います。それが今後、自分の家族というところに目線が来ることが増えてきます。今まで仕事では冷静に、着実に成果を上げてきた阿久津の人間らしさが出てくるので、ぜひ見ていただきたいなと思います。

■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『マイファミリー』
[放送日時]
毎週よる日曜9時~9時54分