通信会社のイメージが強いKDDIですが、“買物した商品をドローンが届けてくれる”日本初の配送サービスを実用化しています。番組では、その仕組みや裏側に注目しました。
ここまで便利に!ドローンの最新技術
ドローンによる日本初の配送サービスが行われているのが、長野県伊那市。外出が難しい高齢者が多く住み、山に囲まれた地域です。
その配送サービス自体の使い方はカンタンで、利用者は自宅のケーブルテレビで商品を注文するだけ。

そうするとまず、注文データをもとにスーパーの店員さんが商品をピックアップします。
それらをドローンに載せると、あらかじめ位置情報が設定された公民館まで自動で運んでくれます。

公民館に到着した後は、ボランティアスタッフが商品を利用者の家まで届ける…という流れになっています。
午前中に注文した物は、夕方までには自宅へ届けられるとのこと。今は1日1回の飛行で、荷物の重さは5キロまでですが、今後、運ぶ回数と重さを増やしていく予定だといいます。
携帯用の電波を利用し、自動飛行を可能に
実はこのドローン、「スマートドローン」という“携帯用の電波を利用し、人が操作しなくても離れた場所からドローンを飛ばすことができる”システムを使っています。

また、“飛行中の遠隔での監視”などは「スマートドローンの運行管理システム」によって行っており、それはタブレット一つですべての管理ができるそうです。
こうした便利なシステムを実現した立役者の一人が、KDDIの松木さん。「ドローンを使って困っている人たちを解決していきたい」という思いを胸に、構想から6年もの間、諦めずにチャレンジを続けてきたといいます。

松木さんは現在、“空を飛ぶドローンに、海に潜ることができるドローンを搭載させた”「水空合体ドローン」の実証実験にも取り組んでいるとのこと。

これが実現されれば、遠くの海の中を撮影できるようになるため、漁師さんたちの負担を減らすことができます。
「スマートドローン」のシステムは、“風力発電の点検作業”や、富士山での遭難者を助けるための“山岳救助支援ドローン”など、様々なものに活用されています。
今後さらに広がっていく活躍の場に期待したいですね!
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