【料理の裏側】寺カフェメニューのすごすぎるこだわり&レシピ公開『妻、小学生になる。』

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TBSで放送中の堤真一主演の金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(毎週金曜よる10時)。10年前に愛する妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くして気力を失った、堤演じる新島圭介とその娘・麻衣(蒔田彩珠)が、妻の生まれ変わりだという10歳の小学生・白石万理華(毎田暖乃)と出会い、生きる喜びを徐々に取り戻していくちょっと不思議なホームドラマだ。前回に引き続き、劇中の料理を担当しているフードスタイリストの戸田美咲氏にインタビュー。今回は寺カフェの料理に注目し、隠されたこだわりや出演者とのエピソードを聞いた。寺カフェのスイーツ「寺みす」のレシピも紹介!

劇中では映らなかった寺カフェスイーツも公開!

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

寺カフェの料理は、メニュー自体にお寺に関するダジャレが入っているため、監督からは見た目もお寺に関連するものにしてほしいと要望があったそう。「“寺みす”自体は劇中には登場していないのですが、一番最初に決まったスイーツです。枯山水庭園をイメージしていて、ほうじ茶のティラミスになっています。大仏のチョコレート、黒豆と金粉をのせて和風のスイーツに仕上げました」。 

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

白玉で作った大仏が中心にある「座禅ざい」はインパクトのあるスイーツだ。「名前的に座禅をする食べ物をぜんざいに入れるしかないなと。最初は難しいかなと思ったのですが、白玉で挑戦したらなんとかできました。周りに並べてあるのは黒ゴマを練り込んだ白玉です。市販のあずきだと甘すぎてしまうので、あずきも炊くところから甘さを調節しています」。

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

劇中に名前しか登場していないが「仏ーき(ほとけーき)」は、焼きあがるまでに30 ~40分ほどかかるそう。「仏様のイラストをココアの生地を使って手書きで描いていて、輪郭部分は濃い色、影は薄い色と描き分けています。イラストを描き終わったら、一回焼いて、その後に普通の生地を流し込んでもう一度焼くんです。イラストは型があるわけではなく、フリーハンドで直に描いています」と驚きの制作過程を明かしてくれた。

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

「出家リーム」は僧侶の頭をイメージしているが、丸さを出すための工夫をしている。「クッキー生地のついたシュークリームだと丸くなるんです。そこにホワイトチョコを上からかけてなるべくつるんとするように。さらに出家した頭を表現するために、銀粉をちょっとだけ載せています。中はカスタードが入っています」とのこと。

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

スイーツだけではなく「なぽりたん」も大仏の頭をモチーフにしている。「監督から一口で食べられるような、くるくる巻いてあるナポリタンにしたいと要望がありました。味付けはケチャップとトマトソース、バターと少しのコンソメが入っていて、喫茶店で出てくるような味付けにしています。実は、一口サイズの大きさが、結構大きいんですよ。神木(隆之介)さんが勢いよく召し上がっていたので、すごいなあと感心しました(笑)。終わったあとに『おいしかった』と言っていただいたのですが、その時、暖乃ちゃんが『戸田先生の料理は全部おいしいんだよ』と神木さんに言ってくれていて、さらに嬉しかったです」。

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

寺カフェの料理についてはかなりこだわっている。「最初の“寺みす”が凝ったスイーツになったので、それを下回るような料理にはしたくないと思って毎回考えています。ラフを描いて監督に毎回提案するのですが、絵やラフを描くのは好きですし、頂いた課題について考えるのも楽しいです。寺カフェのメニューを全て見ている柳家喬太郎さんは、私が全部考えていると知って驚いていらっしゃって、ほめていただけたのがすごく嬉しかったですね」。

料理のハードルを上げるきっかけになった寺カフェメニュー第1作目の「寺みす」のレシピを公開! 暖乃ちゃんにも好評だった和スイーツにぜひ挑戦を!

寺みす(ほうじ茶ティラミス)

妻、小学生になる。妻、小学生になる。

作りやすい分量(今回は18cm×18cm×5cmのスクエア形を使用)

スポンジ
卵(Mサイズ)…3個(120g)
上白糖…120g
薄力粉…60g
ほうじ茶パウダー…15g
牛乳…30g
無塩バター…15g

<下準備>
1. スクエア型に(分量外)クッキングシートで型紙を敷く。
2. 湯煎用のお湯を準備しておく。
3. 薄力粉とほうじ茶パウダーを合わせて一度ふるっておく。
4. オーブンを170℃に温めておく。

<作り方>
1. 卵を大きめのボウルに割り入れたら上白糖を加え、すぐにハンドミキサーで泡立てる。
そのまま泡立てながら湯煎して、40℃くらいになるまで温め、持ち上げた生地がしっかりと8の字をかけるようになるまで泡立てる。
2. 耐熱ボウルに牛乳と無塩バターを入れ、600wの電子レンジで1分半温める。
1の湯煎で60℃くらいまで温めてもよい。
3. 1の生地に先にふるっておいた薄力粉とほうじ茶パウダーを合わせたものを、2~3回に分けて再度振るいながら加え、ゴムベラで手早く合わせていく。
*少しだけ粉っぽい状態でも大丈夫。
4. 2の温めた牛乳と無塩バターに、3の生地をひとすくい入れて混ぜる。3の生地に4を加え、ゴムベラで手早く切るように混ぜ合わせる。
*ここで混ぜすぎないようにする。
5. 準備しておいた型に4でできた生地を高めの位置から一度に流し入れ、10cmくらいの高さから一度落として空気を抜く。
6. 170℃に温めておいたオーブンで30~40分焼く。
7. 生地の真ん中に竹串を刺し、何もついてこなければ焼き上がり。すぐに20cmほどの高さから落とし、焼き縮みを防ぐ。
8. 冷めたら1センチほどの厚みにスライスする。

クリーム
マスカルポーネチーズ…200g
グラニュー糖…70g
卵黄…2個
生クリーム…200ml
粉ゼラチン…5g
水…大さじ2

スポンジに塗るほうじ茶シロップ
ほうじ茶パウダー…大さじ1
グラニュー糖…30g
お湯…80ml
*ボウルにほうじ茶パウダーとグラニュー糖を入れ、お湯を少しずつ加えてほうじ茶シロップを作る。しっかりと冷やしておく。

ほうじ茶パウダー(飾り用)…適量

*今回は大仏の形のチョコレートとその他は省きます。

<作り方>
1. ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、すぐにハンドミキサーで白くもったりするくらいまで混ぜる。
2. 別のボウルにマスカルポーネチーズを入れ、泡立て器で少しほぐしたら、①を2回ほどに分けて加え、その都度混ぜ合わせる。
3. クリームは7分立てに泡立てておく。
4. 熱のボウルに粉ゼラチンと水を入れ、600Wの電子レンジで20秒ほど加熱しゼラチンを完全に溶かしておく。
5. 4の溶かしたゼラチンに2を一部取って加え、よく混ぜ合わせる。
6. 52に一度に加え混ぜ合わせ、3の生クリームを一度に入れて手早く混ぜ合わせる。
7. 型にほうじ茶スポンジを敷き、ほうじ茶のシロップを多めに塗る。次に6の生地を型の半分の高さまで流し入れる。
8. 再度ほうじ茶のスポンジを敷き、ほうじ茶のシロップを塗り、型ギリギリまで6の生地を流し入れる。
9. 冷蔵庫で冷やし固め、上からほうじ茶パウダーを振るったら出来上がり。

【戸田美咲氏プロフィール】
調理師、パティシエールとして勤務後、スイーツとパンの勉強のためにフランスへ留学。帰国後にフードスタイリストとなり、CMや広告の料理のほか、数々のレシピ開発に携わる。

第8話の最後で生まれ変わりの真実が明らかになり、本来の万理華が戻ってきた。果たして圭介たちはもう一度貴恵に会うことができるのか!?

現在第8話のダイジェスト動画を公開中。おさらいして、本日3月18日(金)放送の最新話に臨もう!

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■番組概要
〔タイトル〕

金曜ドラマ『妻、小学生になる。』
〔放送日時〕
毎週金曜よる10時~10時54分

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