TBSで放送中の火曜ドラマ『ファイトソング』。本作は空手選手の夢を絶たれ、人生どん底の木皿花枝(清原果耶)と、一発屋でクビ寸前の変人ミュージシャン芦田春樹(間宮祥太朗)、そしてチャラいがずっと花枝に片思いを続けている幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)、3人の恋と成長を描いたヒューマンラブコメディだ。以前、花枝のファッションについて紹介したが、今回は、芦田と慎吾のファッションについて衣装担当の山田知佳氏にコンセプトやこだわりなどを聞いた。
黒だけから変化していく芦田の衣装
カラフルで可愛い衣装の花枝とは対照的ともいえる芦田のファッション。「最初に監督から“芦田は黒のイメージで”というオーダーがありました。曲が書けず、切羽詰まっているときは基本、黒がいいと。そこで黒っぽい衣装をいろいろとチョイスしました」という山田氏。また「監督とは“あまり寒さを感じない人”という話もしたので、思い悩んで屋上にいるときは、上着も着ず部屋着のままなんです」。
部屋着は黒のシャツに黒のパンツと、とってもシンプル。「家にいることが多いので、全体的に楽なオーバーサイズのシルエットの服を意識しています。外へ出るときも、同じ服を着ていることが多く、部屋着兼外出着という感じです」。
横浜のデートでは黒のタイロッケンコートにグレーのゆったり目のシャツ。下はダボっとした黒のワイドパンツを合わせている。「このシーンの芦田は、気持ちが少し前向きになっているので、監督や間宮さんとお話して、ダウンよりもタイロッケンコートの方がいいんじゃないかと。また、これまでニットや楽な素材のインナーが多かったのですが、デートということでシャツを着用しようということになりました」。

遊園地デートではタイロッケンコートに黒いパンツとカーキ色のニットを組み合わせた。「ここでも芦田の前向きな気持ちを見せるため、衣装にも少しだけ色を入れるようになりました。その思いが、カーキ色のニットに表れています」。
慎吾=ベスト好きなキャラ!?
一方、慎吾の衣装について山田氏は「キャンプが好きなので、コンセプトは“アウトドア系”。明るいキャラクターなので、衣装も暖色系のものが多いです。私服のときは、ベストを着用することが多く、ベスト好きなキャラにしています」と明かしてくれた。
慎吾といえば、サンシャインクリーニングの制服のつなぎ。中は赤のタートルを着て、ジャケットはファーのついたアウトドア用のコート。「慎吾はデニムとカーキのつなぎや、ベージュやグレーのオーバーオールなど、いろいろな仕事着を着こなしています。胸には必ずサンシャインクリーニングのロゴと名前の入った缶バッジ付き。仕事中は帽子を被ったりすることもあります。衣装合わせのとき、菊池さんの方から帽子を被ってくださり、結果慎吾らしさが出たと思います。ちなみに、アウターは温かいダウンや、寒さを調節できるよう裏地を取り外せる機能性重視のコートを着ることが多いです」。
3月8日(火)放送の第9話では、花枝と芦田が別れを告げてから、2年が経過。花枝、芦田、慎吾の思いはどうなっていくのか!? 3人の新たな関係に注目を!
■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『ファイトソング』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分