TBSで放送中の火曜ドラマ『ファイトソング』。本作は空手選手の夢を絶たれ、人生どん底の木皿花枝(清原果耶)と、一発屋でクビ寸前の変人ミュージシャン芦田春樹(間宮祥太朗)、そしてチャラいがずっと花枝に片思いを続けている幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)、3人の恋と成長を描いたヒューマンラブコメディだ。以前、花枝と芦田の部屋の美術セットを特集したが、今回は慎吾の住むガレージと車について本作の美術デザイナーの野中謙一郎氏の話を交えて紹介したい。
慎吾がこつこつと作り上げたおしゃれなガレージ

ガレージは慎吾の家であり、社長を務めるサンシャインクリーニングの事務所でもある。あさひ学園の敷地内にあり、花枝の住む母屋もすぐそば。引き戸を開けると解放感があり、さまざまな物が置いてある。このガレージについて野中氏は「監督からは視聴者が見て、ワクワクするようなガレージを作ってほしいと言われました。なのでコンセプトは“男の秘密基地”。男のロマンが詰まったガレージに仕上げています。敷地内にあった倉庫を、慎吾がこつこつと改造して作り上げたという設定です」。

ガレージの中はいろいろな物が所せましと置いてある。「仕事道具のほかに、慎吾の好きなキャンプ道具や遊び道具をいろいろと揃えました。キャンパーの方ならわかってくださる、通なグッズもたくさん置いてあります」と野中氏。事務所としての一面については「ガレージの奥には机とパソコンが置いてあり、慎吾は普段、ここで仕事をしています。実は僕の実家が以前、清掃業を営んでいまして、うちの父の持っていた会社の倉庫を再現しているんです。清掃業者としてのリアルさも出しています」とのこと。
慎吾にぴったりなキャンピングカー

ガレージの中にはハンモックも置いてあるのだが、「冬は寒いので、ガレージではなく車で寝ているという設定です」と野中氏。その車というのが、サンシャインクリーニングで使用しているキャンピングカー。「車は監督もこだわっていて、フォルクスワーゲンのヴァナゴンに決まりました」。

アウトドア好きな慎吾にぴったりなキャンピングカーのヴァナゴン。「イマドキのおしゃれなキャンピングカーを意識して、塗装し、ロゴを貼り、タイヤを替え、リフトアップ(車高を上げること)もしました。慎吾は仕事を“命がけでやっている”というシーンもありましたが、車に関しては慎吾の趣味が9割出ているといってもいいと思います(笑)」。座席を倒すとベッドにもなる仕様だが、ルーフテントも装備してあり、天井のルーフを開けると、そこで寝ることもできるという。
「仕事の車ではあるのですが、そのままキャンプにも行ける装備で、完成したときは、こんな車が欲しいという声がスタッフの男性陣から聞こえました」。
芦田にはっきり別れを告げ、耳の手術を受けた花枝。3月8日(火)の放送では、それから2年後の月日が。新たなステージを迎えた花枝と芦田、そして慎吾の関係は!? ぜひお見逃しなく!
■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『ファイトソング』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分