岡崎体育「阿部寛さんは僕のマブダチです(笑)」日曜劇場『DCU』インタビュー

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TBSで放送中の阿部寛主演の日曜劇場『DCU』。水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」を舞台にしたオリジナルドラマで、水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫るウォーターミステリーだ。今回はDCUのメンバーで、水中ドローンでの捜査も担当する森田七雄役のミュージシャン・岡崎体育にインタビュー。演じてみた感想や撮影現場でのエピソードを聞いた。

ミュージシャンだからできることがある

――オファーを受けた時の感想を教えてください。

本職がミュージシャンなので、日曜劇場という歴史ある枠のドラマに出演させていただけることにすごく驚きました。それと同時にこれほどのチャンスはもうないと思いまして、やるからには本気で臨もうと思いました。

――撮影前の準備が大変だったと伺いました。

元々泳ぎに関しては、平泳ぎで25メートル泳げるぐらいだったので、ダイビングの免許を取れるか不安だったんです。でも、実際に海でトレーニングしたらできるようになったので、すごく楽しかったです。役作りとしては、クランクインまでに体重を17キロ落としたのですが、10キロリバウンドしてしまいまして。維持しているつもりが太ってしまったので、またダイエットをしています。衣装が入らなくなるとスタッフさんに怒られるので頑張っています。

――撮影で印象に残っているエピソードを教えてください。

第2話で森田が水中ドローンを使って海中のスマホをどうやって捜索するか、新名隊長に説明する場面で、どうしてもセリフが覚えられなかったんです。現場で台本を読んで覚えようとしていたら、阿部さんが急に僕の台本を取り上げて、読んでいたページを破いたんですよ。びっくりしていたら僕のセリフの部分が見えるように小さく折りたたんで、カメラに映らない死角にひっそりと忍ばせて、「それを見ながら言えば大丈夫だから」って言ってくださったんです。本当に神の救いの手のように感じましたし、阿部さんがみんなに愛されている理由が分かった気がしました。いまだに阿部さんが破った台本を大切に鞄に入れているのですが、撮影が終わったら、その裏にサインをしてもらおうと思っています。

DCUDCU

――そんな阿部さんをはじめとしたDCUメンバーとお芝居をした感想は?

むちゃくちゃ楽しいです。お芝居はもちろん、撮影の合間にメンバー全員で和気あいあいとしていて、現場に来るのが楽しみです。ミュージシャンという別の畑から来ているので、逆に現場で自分にできることもあるのかなと思っていて。まずは、現場の雰囲気を明るくしようと阿部さんに思い切ってお菓子を勧めたりしています。元々人見知りな性格なのですが、土佐兄弟の有輝くんがそれを打ち破ってくれて、僕を含め全員の壁をとっぱらってくれたんです。おかげで僕もいろいろな人に話しかけることができました。ただ、有輝くんは僕が眠いときや、セリフを覚えたいときでも関係なく話し掛けてくるので、そっとしておいてほしいなと思うことも。しょうがないので話してあげています(笑)。

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――最初の頃から印象が変わったなというメンバーは?

全員印象が変わりましたけど、市川実日子さんですかね。クールで洗練された人というイメージがあったのですが、ゲラでずっと笑ってるんですよ。撮影の合間に親指を動かすゲームにいつも誘ってきて、一喜一憂がすごいし、元気な人で驚きました。横浜流星くんもクールで話しかけづらいのかなと思っていたのですが、むちゃくちゃいい奴で。学生時代のエピソードや他のドラマの現場の出来事などいろいろとフランクに話してくれるのでうれしいですね。このドラマに出ていなかったらみなさんに出会えてマブダチになっていなかったと思います(笑)。僕は阿部さんのこともマブダチだと思っています(笑)。

――最後に見どころをお願いします。

隆子(中村アン)さんが殉職して、その事件をきっかけにDCUメンバー内の本当に細かい心の糸のほつれみたいなものが生じてきて、どのメンバーが裏の顔を持っているのかわからなくなってきています。そういう細かい人間の心情がこのドラマの見どころだと思いますし、単に事件を解決していくミステリードラマという枠を超えた壮大なヒューマンドラマになっています。話は複雑になってきていますが、このドラマの面白さは僕が保証しますので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいなと思います。

■番組概要
〔タイトル〕

日曜劇場『DCU』
〔放送日時〕
毎週日曜よる9時~9時54分