TBSでは1月11日(火)から火曜ドラマ『ファイトソング』がスタートする。本作は空手選手の夢を絶たれ、人生どん底の木皿花枝(清原果耶)と、一発屋でクビ寸前の変人ミュージシャン芦田春樹(間宮祥太朗)、そしてチャラいがずっと花枝に片思いを続けている幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)、3人の恋と成長を描いたヒューマンラブコメディ。今回、主人公の花枝を演じる清原にインタビュー。自身の演じるキャラクター像や共演者とのエピソードなどを聞いた。
「私は強い、強いんだ、よし!」と気合いを込めています
――出演が決まり、台本を読んだ感想からお願いします。
お話をいただいたときは、素直にびっくりしました。火曜ドラマ枠というと、キラキラしたイメージがあるのですが、実はこれまで恋愛をメインに描いた作品に参加したことがなかったんです。だから「私で大丈夫なのかな?」という不安もありつつ、とてもうれしかったです。岡田(惠和)さんの脚本は本当に面白くて。フィクションすぎることもなく、登場人物同士の温度や距離に親近感がわき、とても共感することができました。読めば読むほど、演じるのが楽しみになります。
――今回演じる木皿花枝はどのようなキャラクターですか?
花枝は養護施設で育ちで、小さなころから空手をやってきました。それが不慮の出来事で、空手選手の夢を絶たれてしまいます。お母さん的存在の直美(稲森いずみ)さんに面倒を見てもらいながら「これからどうしたらいいんだろう?」と、悩んでいます。でも、やる気になったら、周りの人を巻き込んで突っ走っちゃう系女子です。そして、恋愛面に関しては、ずっと空手に打ち込んできたので、経験はゼロ。そんな花枝がこれからどんな恋愛を繰り広げていくのか、私もワクワクしています。
――空手のシーンはいかがでしたか?
実は小学生ぐらいのときから空手をやってみたいと思っていて。念願叶って空手ができる、練習が楽しみ、という気持ちで空手道場へ練習に行ったんです。道着を着て帯も巻き、テンションが上がりました。でも、練習は本当に難しくて。全身バキバキになるぐらい筋肉痛にもなりました。しかも組手では相手に突きや蹴りを当てなきゃいけないんです。「(相手の人が)痛かったら、どうしよう?」と思うのですが、空手の先生からは「あなたのパンチじゃ、びくともしませんから大丈夫」と言われました(笑)。「それよりも、自分は強いと思うように!」と何度もアドバイスをいただいて。空手のシーンでは「私は強い、強いんだ、よし!」と気合いを込めて撮影に臨んでいます。
――間宮祥太朗さんと菊池風磨さんが演じる芦田春樹と夏川慎吾の魅力を教えてください。
間宮さんとは2回共演させていただいたことがあるのですが、2回とも同じシーンがあまりなかったので、ほとんど会話をしたことがありませんでした。とても顔がきれいな方だなと思ったのが第一印象でした。今回やっとしっかり一緒にお芝居させていただけるので、うれしく思っています。間宮さんの演じる芦田は、前髪が長く、黒の衣装が多いので一見近寄りがたく見えます。でも、自分が今陥っている状況を俯瞰することができ、改善して前に進もうとする真面目なところが魅力だと思います。
菊池さんとは一緒にお芝居をするのは初めてです。とても優しく面白くて、物腰が柔らかい人という印象です。そんな菊池さんが演じる慎吾は、花枝に「結婚しよう」と日常会話で言ってしまうような男性です。同じ養護施設で育った仲間なので、仲はいいのですが、花枝に対する愛情が強すぎる(笑)。花枝は慎吾を雑にあしらうんですが、それにもめげずまっすぐで熱いところが慎吾の魅力だと思います。
――現場の雰囲気はいかがですか?
みなさん、とても明るくて楽しいです。キャンプファイヤーを囲むほっこりとしたシーンでは、菊池さんがフォークを持ったままいなくなったことがあったんです。そうしたら本番で使う食材を食べに行っていて。「味を知ってないとお芝居できないから」とみなさんを笑わせていました(笑)。冬のロケは寒いですが、心が温まる現場です。
――最後に視聴者へメッセージをお願いします。
ずっと空手一本で頑張ってきた花枝が夢破れてくじけたとき、ひょんなことで芦田と出会い、2人の人生の扉が開きます。そこに慎吾も加わり、3人の恋と成長が描かれた物語は少し切なくてじれったいかもしれません。でも、心温まるシーンや笑いどころもたくさんありますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『ファイトソング』
[放送日時]
2022年1月11日スタート 火曜よる10時(初回は15分拡大)