井浦新「加瀬キュンは僕がSNSに投稿しました」『最愛』インタビュー

TBS Topics


TBSで放送中の金曜ドラマ『最愛』。殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高由里子)と、彼女を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、そして梨央を支える弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)を中心に描かれるサスペンスラブストーリー。終盤に差し掛かった見どころを聞くべく、物語のキーパーソンの1人、加瀬賢一郎を演じる井浦新にインタビュー。改めてドラマへの反響や共演者の魅力について聞いた。

ギリギリのラインを探るのが楽しい

――終盤まで加瀬賢一郎を演じてきて、心境の変化はありますか?

加瀬を演じる上で、1話から常に梨央に優しく寄り添うという点は一貫しています。大輝は誰かを思うことに関して不器用ですが、その思いを内側から表に出すタイプ。一方、加瀬は内側の人間性をあまり表には出しません。それに何かあると鼻血を出してしまう後藤(及川光博)ほど繊細でもありません。ただひたすら梨央の見ようとしている景色を一緒に見たいというシンプルなマインドを持った人物です。心境の変化はなく、より加瀬のキャラクターが明確になってきたという感じです。ただ、梨央に寄り添うということを大切にしすぎると、役の輪郭が強すぎるんではないかという思いもあって。イメージにハマり過ぎず、リアルな加瀬を演じるにはどうしたらいいのか? そこは監督の塚原(あゆ子)さんともよく話し合いました。例えば丁寧な言葉だけを使いすぎると、どうしてもリアルさが失われてしまいます。だからこそ、梨央に対して仕事中は敬語を使いますが、時には友だち口調になったり。丁寧な言葉使いと、梨央の友人であるという立場、そのギリギリのラインを探っていくところは加瀬を演じる上で楽しかったことです。

梨央と加瀬梨央と加瀬

――“加瀬キュン”という言葉が、視聴者の間でも使われています。

実は“加瀬キュン”という言葉は僕が最初、SNSに投稿したんです。新井(順子)プロデューサーが“ジリキュン”(ひりひり、じりじりするキュン)とおっしゃっていて。でも、公式SNSでもなかなか出てこなかったので、“ジリキュン”をいじるために「ジリキュンが全然流行っていないので、ほかの言葉を考えましょうか?」と僕も投稿に参加しました(笑)。そのとき全部にキュンを付けていこうと思って、“加瀬キュン”“大キュン”(大輝にキュン)と言っていたら、SNSを見てくださった方たちが拾ってくださったんです。こうやって何気なく言った言葉が広がっていくのはすごいなと感じましたし、本当にありがたいことだなと思います。

――宮崎大輝を演じる松下洸平さんの魅力を改めて教えてください。

大輝とは梨央を巡って、それぞれの思いを持ってぶつかっていく関係です。5話ぐらいまでの加瀬と大輝には必ず火花を散らすシーンがありました。最初は洸平くんと楽しんでお芝居ができるといいなぁと思っていたんです。でも、洸平くんは、僕が予想した大輝とまったく違うお芝居をしてきて。撮影前、「大輝だったら、こういうふうに話すだろうな」と思って加瀬のイメージを張り巡らせるのですが、必ず当てはまらない演技をするんです。おそらく洸平くんの体の中に流れているリズムが独特なんでしょう。僕も思考を巡らして、役者としてのエンジンをどんどん回していかないと、加瀬のリズムが狂わされてしまうんです。普通、バチバチと対峙する芝居を続けていくと、どうしても予定調和になりがち。でも、そうはならず、加瀬と大輝の芝居の空気が終盤において、いまだにフレッシュな状態を保っていられるのは、洸平くんのおかげだと感謝しています。本当はクランクアップを迎えたら、本人に直接言いたかったことなんですけどね(笑)。

加瀬役の井浦新加瀬役の井浦新

――残すところ9話と10話。終盤に向けて視聴者にメッセージをお願いします。

8話で加瀬を含め、いろいろな人物に犯人フラグが立ちました。でも、『最愛』の醍醐味は犯人捜しよりも、すべての人たちの“最愛”のぶつかり合いが一番の魅力だと思っています。8話まで積み重ねてきた“最愛”が対立し、9話以降は人間ドラマがさらに加速していきます。犯人捜しと同時に登場人物たちの“最愛”も楽しんでいただきたいです。ぜひ最後まで楽しみにご覧ください。

■番組概要

[タイトル]
金曜ドラマ『最愛』
[放送日時]
毎週金曜よる10時~10時54分

PICK UP