川や海で水難事故が発生したとき、現場へ駆けつけて人命救助を行うのが「水難救助隊」です。過酷な訓練や試験をクリアし選ばれた、エキスパートたちの実態に迫ります。
限られたプロフェッショナルの隊員
そもそも水難救助隊の隊員になるには、まず消防士として入庁する必要があります。
その後、潜水士の資格を取り、水難救助選抜試験に合格しなければ、隊員にはなれません。

隊の一員になってからも、消防士と兼任になるため、出動指令があれば消火活動も行うそうです。
そんな水難救助隊の証となるのが、人命救助犬のセント・バーナードが描かれたワッペン(※東京消防庁)。これをつけているのは、“ものすごく限られたプロフェッショナル”だといいます。

視界が悪い水の中でも、迅速な人命救助や捜索が求められます。そのため隊員たちは、陸上・プール・川や海などで日頃から様々な訓練をしているそうです。

体力づくりのため、炎天下でも厚着をしてのランニングや懸垂を、訓練の合間に行うこともあるとか。
危険と隣り合わせだからこそ、高いスキルが必要
水難救助隊の一員として働く山田さんは「溺れかけるのって本当に苦しいんです。そこを助ける仕事はものすごい重要」と語ります。

川や海での救助は一刻を争い、常に危険と隣り合わせ。だからこそ、より高いスキルが必要であり、点検一つにおいても厳しくチェックを行います。

ひとたび事故が発生すれば、潜水や救助に必要な機材を積んだ水難救助車で現場に駆けつけ、救助活動を行う「水難救助隊」。その仕事の裏側には、日々の厳しい訓練や“人命救助にかける確かな思い”がありました。
BACKSTAGE
CBCテレビ:日曜よる11:30~