東京にある“林業”の会社はどんな仕事をしているの?

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東京で林業?

東京・あきる野市にある、林業の会社「山武師(やまぶし)」。テレビで林業を見て興味を持った社長が、大学を中退して林業を学んだ後、独立して立ち上げた会社です。

意外にも東京の面積の約4割は、森林。(ひのき)や針葉樹・杉・サワラなどが採れます。

約4割が森林の東京約4割が森林の東京

山武師では、檜などの木を伐採して間引いたり、場合によっては出荷にも対応。
森のメンテナンス時期にあたる夏には、苗木の周りに生えている草を刈り、苗木の成長を妨げないようにするなど、整備も行なっています。

森のメンテナンス森のメンテナンス

 

インスタで人材募集!

実は、東京には“手入れをきちんとして、森林を育てる林業家”が少なく、林業の世界に入ってくる若者が少ないという課題がありました。
そこで山武師は、会社のロゴを“今時”のデザインにしたり、仕事の様子をインスタグラムで発信したりするなど、様々な手を使って会社をアピール。

仕事の様子をインスタグラムで発信仕事の様子をインスタグラムで発信

発信の甲斐あって、SNSを見て「楽しそうだな」と思い、社長に憧れて入社したという社員もいます。
若手社員からは「伐採した檜などの捨ててしまう葉を使ってお香を作り、販売したらどうか」などのアイデアも出ているそう。

山武師は、市や山主・元請け業者などから依頼を請け、林業の仕事も順調に増加。
今後は、自分たちの特色を出した“小さい林業の形”を探求し、一般の人たちに林業を身近に感じてもらおうと考えています。