オーダーメイド×組み立ては手作業
“Made in Tokyo”のパソコンを手がけるのは、(株)日本HP。東京・日野市にある工場で、企業向けのパソコンが製造されています。

企業向けのパソコンは、会社ごとに必要なオプションや性能が異なるため、お客さんの発注に応じてオーダーメイドで組み立てる必要があります。
1台ごとにカスタマイズが必要となると、ロボットよりも手作業のほうが早く正確なため、工場では人の手で部品を1つずつ付けて完成させています。
人件費などのコストがかかりそうな東京で、パソコンを製造するのには2つのメリットが存在していました。
メリット① 受注生産で無駄が出ない
パソコンは、テクノロジーがどんどん新しくなる業界。かつては“これが売れるんじゃないか”と予測して、海外から大量に完成品を輸入していましたが、実際にはそれが当たらないことも多く、売れ残りや不足が出てしまっていました。
一方Made in Tokyoのパソコンは、注文を受けてから作る受注生産。

注文に応じて部品で東京に持ってきて、必要なものだけで組み立てたほうが、在庫になる無駄なパーツが出ません。
メリット② お客さんに早く届く
日本HPにパソコンを注文するお客さんは、ほとんどが東京地区内。
東京の工場で作れば、それだけ早くお客さんに製品を届けられ、運搬する距離も短くて済みます。

日本HPは、企業向けPCで国内19.5%のシェアを誇るトップブランド。東京で製造を開始して22年、市場シェアは約4倍に成長しています(※2021年8月放送時点)。
東京には、場所の便利さだけでなく、優秀な人材を集めやすいというメリットも存在。Made in Tokyoには高いブランド力があることから、アジアなど海外から“製品を売りたい”という相談もあり、今後もますます増えていきそうです。
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