江戸時代からある「御用聞き」、令和時代はどんな仕事をしているの?

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御用聞きの仕事とは?

江戸時代からある、という「御用聞き」は、現代では得意先の用事や注文を聞いて回る仕事を指します。
そういった仕事を行っているのが、「株式会社 御用聞き」。資格を必要とする作業やモラルに反すること以外であれば、基本的にどんな依頼も引き受けています。

御用聞き御用聞き

依頼の内容は、キッチン・浴室の換気扇など高所の清掃や、狭い場所の草むしりなど、日常のちょっとした家事や困りごとが多いそう。

狭い場所の草むしり狭い場所の草むしり

過去には、「一緒にアイドルのコンサートに行ってほしい」「冷蔵庫の下に入ったスマホを取ってほしい」といった依頼も。また、コロナ禍の今は、特別養護老人ホームの利用者とオンラインでレクリエーションをするといった内容も増加しているとのことです。

料金は、作業内容により異なります。電球交換やびんのフタ開けなど簡単な仕事は5分100円、キッチンや浴室の掃除などは30分2000円(※株式会社 御用聞きHPより)

料金設定料金設定

作業前に見積もりした料金を先にお客さんに伝え、見積もった時間を超えても超過請求を行いません。

現在、株式会社 御用聞きのスタッフは200名以上で、そのほとんどが学生であるそう。依頼の内容や場所によって、会社が登録スタッフに仕事を割り振ります。

「株式会社 御用聞き」のシステム「株式会社 御用聞き」のシステム

 

作業、「プラスアルファ」を目指す

株式会社 御用聞きの社員として働く唐沢さんも、日々さまざまな仕事を請け負っています。常に心がけているのは、お客さんに寄り添うこと。「(お客さんとの)関係性は対等。求めてる会話だったり、作業プラスアルファのことを目指している」と話します。

「株式会社 御用聞き」の唐沢さん「株式会社 御用聞き」の唐沢さん

そうした姿勢で働く唐沢さんに、常連のお客さんたちは「自分の孫のよう」「(失意の底にいた時に)友達みたいに接してくれた」と、厚い信頼を寄せています。

電気・ガス・水道・通信に加え、「サービス」という第5のインフラを日本で作るのが目標、という唐沢さん。現在、株式会社 御用聞きのサービスは、東京・埼玉・神奈川・愛知で行われ、利用者が増加しているそうです(※2021年7月現在、一部対象外の地域があります)

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