白内障でも近眼でも、クリアに見える!?
白内障や近眼などで眼が悪い人でもはっきり景色を見ることができる、(株)QDレーザが開発した魔法のようなメガネ。
白内障や近眼、老眼の人でも風景をはっきりと見ることができます(※個人差があります)。

メガネにはカメラが搭載。ズーム機能もあり、カメラのレンズを覗くような感覚で景色を見ることが可能です。「通常のメガネよりもはっきり見える」という人もいます。
このメガネは“網膜に直接映像を映し出す”という「レティッサ ディスプレイ2」をもとに開発。
レティッサ ディスプレイ2はレーザー光線を利用することで、メガネをかけるだけで、“実際に眼で見ている景色”と“映像(箱型の機械に入っているもの)”が重なっているように見えるメガネです。

眼が悪い人でもはっきり景色を見ることができる、新型のレティッサ ディスプレイは2021年8月発売予定。今後、メガネの常識が変わっていきそうです。
【深堀】おまけのトピック:眼が悪くても見える理由
眼が悪くてもはっきり見える理由は、ものを見る際の光の違いにありました。
通常、見た映像の光は、広がってぼやけながら進みます。ぼやけながら進んだ光は、水晶体を通って屈折して縮み、網膜でピントが合います。

一方、レティッサ ディスプレイで使われているのは、レーザー光線。広がったりぼやけたりせずまっすぐに進むため、水晶体の状態に関係なく、常にピントの合った映像が網膜にあたります。
たとえ水晶体が白く濁った白内障や、近眼や老眼でも、レーザー光線は水晶体を突き抜けて網膜に届くため、はっきりと見えるそうです。
しかしレーザーをただあてただけでは、鮮明な映像には見えません。
レーザー光線は斜めにあてると楕円の形になってしまい、そのままの状態で網膜に光線をあてると、映る映像がぼやけたり乱れたりします。

そこでレティッサ ディスプレイは、レーザーを打つ時の形を微妙に調整。網膜のどこにあたっても、“垂直に光線をあてた時のよう”なキレイな丸になるよう計算・コントロールし、鮮明な映像を映し出すことに成功しました。

元々1991年にアメリカで発明されたレーザーの技術。当時のレーザーは大きく、小型のアイウェアに搭載することは困難でした。
魔法のようなメガネを開発した(株)QDレーザは、DVDプレーヤー等の小型のレーザーを作るのが得意な会社であったため、その商品化に成功しました。
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~