【ネタバレ】"恋あた"樹木をめぐってついに新谷vs浅羽がバチバチ!

PlusParavi
【ネタバレ】"恋あた"樹木をめぐってついに新谷vs浅羽がバチバチ!
【ネタバレ】"恋あた"樹木をめぐってついに新谷vs浅羽がバチバチ!

「拓実(浅羽/中村倫也)は、樹木ちゃんのことが好きだよ」と里保(石橋静河)に別れを告げられた浅羽は、思い立ったかのようにコンビニチェーン「ココエブリィ」の本社に向かい、樹木(森七菜)に会いに。樹木をめぐる恋の波乱が起きそうな、TBS系火曜ドラマ『この恋あたためますか』の第9話が、12月15日に放送された。

里保の言葉を思い出しながら、浅羽は「確かめに来た。ちょっと付き合え」と樹木の手を引いて焼き肉へ。"自分の気持ち"を確かめに来たとは明かさないところが浅羽っぽい。「あ、合わない。相性」(浅羽)、「そんなの、最初から分かってるじゃん!」(樹木)と肉の焼き方1つで、すぐに言い合いが始まる2人。間も絶妙で、まるで夫婦漫才(笑)のような会話が楽しい。思い立ったらすぐ行動に移すところも含めて、似た者同士の2人だなと改めて思う。「君といるとろくな目に合わない」と減らず口の浅羽に、「一緒にいて1回もいいことなかった?」と聞く樹木。その言葉から、あんなラストが待っているとは・・・!

浅羽を敵視する社長代行の神子(山本耕史)は、浅羽が連れてきた樹木の存在も否定。そんな神子に浅羽は「彼女をみてやってください」と深々と頭を下げた。浅羽のこれまでを思うと、驚きの行動だ。そのかいもあり、元スイーツ課課長の一岡(市川実日子)も提言していたスイーツ改革案は復活。途中だった「アップリン」開発も再開し、樹木もめでたく開発に戻ることに。だが現段階の「アップリン」を神子(元スイーツ課課長だったという事実が判明!)が試食するも、「退屈な味だった」と激辛コメント。「アップリン」開発は、振り出しに戻ってしまう。

里保と再会した浅羽は、自分の本心を語り、里保より樹木が好きだとは到底思えず煮え切らない様子。里保は「好きの種類が違うんじゃない。拓実って心のドアがオープンじゃないでしょ」と返すも、「開けてるつもりだけど」と言う浅羽。無自覚な浅羽に対して里保が目を丸くする様子に、同じようなリアクションをしていた新谷が思い出されて、思わずニンマリしてしまう。

「じゃ、回転ドアなんじゃない? 入るタイミングが超絶難しい感じの。(中略)樹木ちゃんはその心のドアをくるっと簡単に通り抜けられるんじゃない? うらやましいよ」という里保も、まだ完全には吹っ切れていない様子。だが「自分の気持ちに気付くなら今のうちだよ」と浅羽に告げ店を後にする姿に、里保の強さも感じた。

開発が難航する「アップリン」チームの新谷(仲野太賀)は、一岡からもらった「井上(樹木)さんの才能を引き出してるのは、新谷くんだと思うよ」という言葉を受け、リンゴの良さを「引き出す」食材を見極める作戦を決行。再び作り上げたアップリンは、神子から一発OKを受ける。久しぶりにスイーツに関わった神子もいつもの厳しい顔はなく妙に晴れやかで、「彼らに託したくなっちゃったのかもしれないな」と一岡に語る。3人の頑張りは神子の心にも変化を。ヒール役だった神子のモノづくりへの情熱もかいま見られて、心を熱くさせられた。

商品化のOKをもらった樹木と里保と新谷は打ち上げに。樹木の携帯で、3人で記念写真を撮ろうとした瞬間、画面にあろうことか浅羽からお出かけの誘いのLINEが! バツが悪そうに席を立った樹木に、里保は浅羽と別れたこと、樹木が浅羽を好きなこと、それを自分も新谷も分かっていたことを打ち明ける。ずっと気遣っていた新谷のことを想って、帰り際、思わず「ごめん」と口にする樹木。「拓兄のこと、まだ好きなの?」と聞かれ、だまって新谷の手を握る樹木の行動が、まだはっきりと言葉にできない、複雑な心情を物語っていた。

翌日、新谷はコンビニカーを訪れ、浅羽に「樹木ちゃんは渡さない」と宣戦布告。「選ぶのは彼女だ」と浅羽も引かない。腹をくくった新谷は、自分との先約をなしにして、樹木に浅羽の元に行ってほしいと言う。そして「(新谷を選ぶか)例の返事が欲しい。俺、樹木ちゃんには、ちゃんと選んでほしい。(中略)だから行って、自分の気持ち確かめてきて」と新谷。自分の気持ちを押さえてまでも好きな人のことを思いやる新谷の、誠実さと、樹木への想いの強さに胸が締め付けられた。

日曜日、浅羽の趣味に付き合わされる樹木。「飯ぐらいは君に合わせてやる」と言われ、再び焼き肉へ。デジャヴかのような、夫婦漫才風やりとりがやっぱり楽しい。だが、いつもと違う浅羽の行動に、樹木は浅羽が事業で成功したためにココエブリィ以外のどこかに行ってしまうんじゃないかと不安がる。1人酔った樹木は、帰り際、浅羽の車で「ずっとココエブリィにいて、ね」とお願い。樹木のシートベルトを締めようとした浅羽が、今にも樹木にキスしそうに・・・(ドキドキMAX!)。だが、思いとどまって、樹木を家まで送り届けた浅羽。車中で1人、樹木とのこれまでの出来事を思い出す浅羽は、きっと自分の気持ちを確信したことだろう。

クリスマスケーキの企画が通った樹木が、来年のために試作に取り掛かる。そのケーキが、クリスマスにトラウマがあった浅羽のためを思って企画されたものだと気付いた新谷は「今夜、例の返事、聞かせて」と一言。その夜のデートために家で準備する樹木は、ルームメイトのスー(古川琴音)に、新谷に返事をすることを告げ、「今までずっと『選んでください』って、こう必死に手を挙げる側だったから、選ぶ側とか初めてで。どうしたらいいか分かんない」と心の内を明かす。すると、スーは「樹木は誰とクリスマス過ごしたいの?」と聞く。アイドルとして選ばれなかった経験からあるからこそ樹木の想いは身に染みるし、これまでの紆余曲折や関係性も思い出されて、スーのシンプルで芯をつく言葉も深いなと感じてしまった。

移動販売車の報告書をまとめた浅羽は、神子の元へ。上目黒店の店長(飯塚悟志/東京03)ら"仲間"の後押しも、十分に浅羽に効いていた。動機はどうあれ、これまでの浅羽の実力を認めた神子は、移動販売の事業部の立ち上げを浅羽に任せることに。神子と握手し「ありがとうございます」という浅羽は、これまでにないほど充実した笑顔で、初回から比べると本当に人が変わったような印象すら受ける。

樹木に報告しようと電話するもつながらず、スイーツ課に立ち寄った浅羽。そこで、里保から「樹木ちゃんなら新谷といるよ。今日、返事するみたい」と聞いた浅羽が、会社を飛び出していく。もう想いを止められない浅羽の行動力がスゴい!

デートの終わり、夜景のきれいな公園で、樹木に「じゃ、そろそろ」と口火を切る新谷。だが、「やっぱ、タイム!」(しかも×2!)と言ってしまう新谷の心情がリアルで、見ている方もドキドキせずにはいられない。樹木が「まこっちゃん(新谷)、私、クリスマスは・・・」と言い掛けた時、2人の元に足音が近づく。これぞドラマの醍醐味!というぐらい、すごすぎるタイミングの"ちょっと待った!"感で、浅羽が到着。

必死な顔の浅羽は、「あったよ、君と一緒にいてよかったこと、あったよ、たくさん」と話し始める。いつも、いろいろなことが樹木とは「全く合わない」と分かりつつも、「だけど楽しい。(中略)いなくなって、初めて気付いた。俺には・・・君が必要だ」と樹木に告白。胸アツすぎるラストだった。

第1話でスイーツ開発に誘うために言って樹木のハートをつかんだ、浅羽の「君が必要だ」という言葉が再び! その主語が会社のためではなく、"俺"(浅羽)に変わった第9話。今にも、新谷とくっつきそうな勢いだった樹木の気持ちはどうなるのか。樹木とのデート前、会社で里保に「勝負は最後の一瞬まで分からないって」と励まされるも、「そう言われた試合で勝ったことねぇよ」と選ばれないことへの不安をこぼした新谷の想いにも共感必至で・・・。いよいよラストな展開に、それぞれのハッピーエンドを願わずにいられない。

「一緒にいていいことなかった?」と浅羽に聞いた樹木の問いや、里保が言った「心の回転ドア」も含め、誰かの言葉や行動を引き出しに紡がれるストーリーの秀逸さが、本当に際立っているドラマだと改めて思う。きっと、最終回も何気ない1シーンが、思いがけない感動に繋がることだろう。

そして、何かと好アシストする店長がやたらとたこ焼き作りが上手いところや、店のバックヤードで食べていたのが手作り弁当だったのも気になるところ。来週配信される、Paraviの「その恋もう少しあたためますか」も含めて、最終回、樹木が、みんなが、誰とクリスマスを過ごすのか、本当に楽しみだ。

(文・小松加奈/イラスト・まつもとりえこ)

【最終回・第10話(12月22日[火]放送)あらすじ】
新谷(仲野太賀)の想いに応えて返事をしようと思った矢先、突然現れた浅羽(中村倫也)から想いを告げられた樹木(森七菜)。

樹木、浅羽、新谷、里保(石橋静河)それぞれの気持ちが交錯し、運命のクリスマスがやってくる・・・。

◆番組情報
『この恋あたためますか』
毎週(火)22:00よりTBS系にて放送中
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」でも配信中。
Paraviオリジナルストーリー『その恋もう少しあたためますか』も独占配信中。

PICK UP