毎週水曜深夜0:58からテレビ東京で放送中の山口紗弥加主演ドラマ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』。「マッチングアプリ」という世界に足を踏み入れた男性経験の少ない38歳バツイチ独身の主人公チアキが、"マッチ"する年下イケメン男子(稲葉友、塩野瑛久、本田響矢、福山翔大、前原滉、世古口凌、小林亮太、鈴木康介、富田健太郎、弓削智久、當間ローズ、財木琢磨、沼口拓樹、澤井一希)と、遅咲きの青春を謳歌し、いつの間にかその世界にどっぷりとハマってしまう姿を描いた本作。チアキを演じる山口にインタビューし、"マッチングアプリ"への印象や本作の見どころ、チアキを演じる際に意識したことなどを聞いた。
――マッチングアプリがテーマとなっている本作ですが、"マッチングアプリ"に対してどのようなイメージがありましたか?
マッチングアプリというものをあまり知らずに作品のお話を頂いて、だったら体験しておくべきだと思い登録しようとしたんですが...止められたのと、あと一歩の勇気がなくて(笑)。残念ながら体験することはできなかったんですけど、周囲ではマッチングアプリを通して出会い結婚へと至るカップルが多かったんです。マッチングアプリという世界には危険な香りが漂っている...そんな想像をしていたのですが、ドラマの中で擬似体験したことで、人と人とのご縁を繋ぐアプリなのだと感じています。
人と人、恋をする目的のためだけではなくて、ビジネスが生まれたり、仲間ができて新しい何かが始まっていくという・・・「あつまれどうぶつの森」みたいな印象なんです、私の中では(笑)。なので、今も変わらず興味津々です。
――本作の放送が決まった際は、周囲の反響などいかがでしたか?
発表されたばかりの頃はやはり登場予定の美しい男性たちについての質問がほとんどでした(笑)。本当に色とりどり、よりどりみどりと言いますか・・・よくもまあ、こんなにイケメン集めたねと驚くほどの、美の集団。もはやこれはイケメン採集ドラマです。皆さんがチアキ自身になったつもりで恋を楽しんでいただけたらなと思っています。
本当に美しいんですよ。美男子というだけでは終わらない一癖も二癖もあるような描かれ方をしているので、いろんな角度から楽しんでいただけるのではないかと思います。
――本作で特に印象的なシーンは?
男性陣とのラブシーンですよね。決して濃厚な描写ではないのに、こんなに体力が必要なのかと思うほどでした。汗だくになって、相手の方と「こうしたらきれいに見えるんじゃないか」とか「ここはこうした方が勢いがつくんじゃないか」など試行錯誤しながら、あまり他の作品では見かけないような、可笑しみをもったラブシーンになっていると思います(笑)。どんなに素敵に美しく描かれても、ラブシーンって意外と滑稽だよな、美しいだけじゃないよねというところを目指していたというか。そういう生っぽさを描けたらいいねという感じで撮影していたのですが、そこは達成できたのではないかと思います。
――主人公・チアキを演じていてご自身と似ていると思う点はありますか?
まず、38歳という年齢は個人的にすごく微妙な年齢だと思っていて。アラフォーなのにまだギリギリ30代で、40代を迎える心構えもできていなければ30代に何とかしがみつこうとしている自分がいるというか。女性としての幸せだったり仕事や家族というものを今一度見つめ直してみる年齢だと思うんです。
チアキもまさにそう。同居していた大親友が転勤、仕事の依頼も減っていくなか人生が急速に萎んでいくような漠然とした不安を感じながら日々を過ごしているはずで。『青春したい』のは、ちょっとした心の潤いを求めているのだと、大変な人生を生きる上でのささやかな幸せみたいなものを探しているんだと思います。そういうモヤモヤしたものを抱えている時期に大親友からマッチングアプリを紹介され、そこから世界が広がっていく...共感どころか、没入です。チアキの言葉に心臓をザクザクとやられてしまい、痛々しいほどに『何か』を必死に取り戻そうとするチアキの姿は、恐れながらも何とか前進しようとしている38歳当時の私にしか見えなくて・・・疲れ果てた。という感じです。
チアキにとって"常軌を逸した3ヶ月"は、あることがきっかけで人生の主役は自分自身なんだと改めて気付き、この命を使い切る覚悟で生きていこう、『人生を愉しむ』と決めた大切な時間でもある思います。私自身、命を削る想いでチアキを演じていました。ぜひ見ていただけたらうれしいです。
――今期は『共演NG』にも出演されていて話題になっていますよね。全く違うタイプの女性を演じてみていかがでしょうか?
『共演NG』の雪菜は完全に大根監督のおもちゃだと思って演じています(笑)。なんとか大根監督についていこうと。「その音じゃない!その声じゃない、その間じゃない!」の千本ノックに必死にくらいついて。雪菜もチアキもどちらも愛しい女性ですが...雪菜に共感するのは難しいかな(笑)。どちらも楽しんでいただけたらと思います。
――最後に放送を楽しみにしている皆さまへメッセージをお願いします。
この作品に入る前に決めていたことが、"さらけ出す"ということでした。持っているもの全てを使い切るということを目標にしていたので、それは果たせたかなと思います。この作品って多分、人の一生の数十年分が3ヶ月という短い時間の中にギュッと濃縮されていて、私の体の内外で起きている変化も全部生々しく出していけたらなと思っていたんです。例えば目が窪んでいく様だったり・・・気持ちと反比例して、知らず知らず、消耗していく肉体の変化。そういうところも余さず観ていただきたいです。
◆放送情報
『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』
毎週水曜深夜0:58よりテレビ東京ほかにて放送中。
動画配信サービス「Paravi」では独占先行配信中。
(C)「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会