毎週水曜深夜0:58からテレビ東京で放送中、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中のドラマ『だから私はメイクする』。本作はシバタヒカリ原作の同名コミックのドラマ化で、メイクを通して浮き彫りになる「社会」や「自意識」と戦う女性たちの悲喜こもごもを描き、「自分がどうありたいか」と向き合うオムニバスドラマ。今回、女性からの注目度が高い本作の主演を務める神崎恵にインタビュー。「MAQUIA」「美的」「VoCE」などの美容誌で注目のアイテムを紹介したり、イベントやメイク講座、コスメブランドの商品開発、プロデュースなど幅広く活動する神崎に、本作に出演が決まった時の気持ちや自身がメイクを始めたきっかけ、美容家として活動を始めたきっかけ、秋の注目アイテムなどを聞いた。
――出演が決まった時のお気持ちは?
これまでとは違う美容の伝え方ができるなという嬉しさがありました。もちろん私が主演で大丈夫かな・・・という不安もありましたが、ドラマでこれまでとは違う人に美容を伝えられるかもしれないという期待の方が大きかったかなと思います。
――演技のご経験は?
10代の頃には経験があって、演技するのは何十年ぶりだったので大丈夫かなとは思いましたが、そこまで心配はしてなかったというか・・・台本を読ませていただいたときに、そこまで自分とかけ離れた役ではなかったので、不思議と不安はそれほどなく臨めたのはよかったのかなと思います。
そうですね。もちろん言葉の語尾とか組み立て方は違ったりするんですけど、話してる内容はほぼほぼ同じだったので、形は違えど自分の思っていることを話しているような感覚で、不思議な感じでした。
――熊谷すみれという人はどんな人物でしょうか?
熊谷は押し売りというよりは寄り添うタイプです。メイクは女性が生きる上でのひとつの表現であって、だから間違いはないし、自分を大事にしながらメイクを楽しんでくださいと思うような人です。決めつけたりせず、その人を見て寄り添いながらという感じです。
――プロデュースをしたりメイクを教える時に神崎さんが意識していることもそういうことなんでしょうか。
そうですね。メイクに間違いってないと思うんです。でも美容が好きだったり、美容を始めようと思っている方って"答え"が欲しいんだと思うんです。「この色に合う色が知りたい」とか「私に合うものが知りたい」ってアプローチされる方が多いんですけど、でも美容って本当に幅が広いのでどれが正解であってもいいんですよね。なので私は決めてほしいとリクエストいただいたらバーッて色出ししますけど、それ以外はその方の好みや気持ち、こうなりたいという生き方に沿ったフィットするようなものを提案したりアドバイスするのが好きです。
――神崎さんがメイクを始めたきっかけは?
メイクで変われるっていうのを子供ながらに感じていたんですよね。小学生の時には色付きリップが流行ったりしていたし、それだけで顔が変わって別人みたいになったなと驚いたり。昨日までできなかったことが今ならできるかもっていう軽い"生まれ変わり"という感覚を経験してからはメイクってすごいことなんだなって思い続けながらやっています。"リアルな魔法"なんですよね。それに慣れることなく常に新しいものに感動するし、新しい力をもらって新しい自分になれると本気で思って生きてるので、おばあちゃんになっても変わらないだろうなと思います。
――では本格的に今の活動を始めるようになったきっかけは?
私が美容家を目指し始めたのが30代に入ってからなんですけど、そこで自分なりにいろんな人生の節目があって・・・シングルマザーになったりいろんなことがある中で、美容はやっぱり力をくれるなって実感したんです。もう一度何か仕事を挑戦するとなった時に自信を持って伝えられたり人生を懸けてチャレンジできることってなんだろうって考えて、美容だなと思ったんです。何よりも美容の力を感じているし、これを伝えることが出来たらなんて素晴らしい仕事を手に入れられるんだろうと思って足を踏み入れました。
――メイクについてどのように勉強されてますか?
今はとにかく試すということをしています。化粧品はやっぱり使ってみないと分からないから、月に何100個と試していて。人それぞれ合う合わないや好みもあるので、その中でも私が伝えられるように「これは自信を持って伝えられる!」というものをしっかり試しながら厳選しています。スキンケアは特に一年の中でどんどん変わっていくので欠かさず勉強したり、メーカーさんにお話を聞いたりもしています。日々の積み重ねですよね。スピード感のある世界なので、そのスピードにしっかりとついていけるように勉強しながら試しながらなので本当に時間がないです(笑)。
志田さんは本当に透明感あふれる方で、また可愛らしいファニーな部分もあってすごくチャーミングな方だなと思いました。吉田さんはその場の空気を換えるくらいパワフルな方で、彼女が現場に入るだけで温度が3度くらい上がる印象で(笑)、すごいパワーだなと思います。お二人ともお若いのにそれぞれ個性をしっかり持ってらして、刺激をいただきました。息子と同じ世代なんですけど、お二人とも若いのにこんなにしっかりお仕事して、自分を持っていて、頼もしいなと思いました。
――秋以降の注目アイテムを教えてください。
今季はリップもとても豊富で、秋っぽい色もいっぱい出てるんです。マスクをしてると、どうしても唇に対しての意識が薄れてしまって「つまんない」って聞くんですけど、私はマスクで隠れているからこそ自由がそこにあると思っていて、なのでリップに関しては好きなように自由に楽しんでいただきたいです。
トレンドとしては、目元メイクで新しいピンクがすごい誕生してるんですよね。赤よりの斬新なピンクや、鮮明な真っピンクなど・・・ピンクがいろんな解釈で誕生しているなと思うので、アイカラーはそれを楽しんでいただきたいなと思います。それにプラス、カラーライナーというのもトレンドのひとつなのでいろんなメーカーさんがいろんな色のライナーを出してるんです。なので、今秋は目元で色を楽しんでいただきたいです。
――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。
メイクってもちろん楽しむものでもあるので、ミーハーな気持ちで気軽に楽しんでいただけたらと思いますし、毎回登場人物の言葉やストーリーの中に"自分は自分で良い"というようなメッセージが込められているので、そういうのも感じていただけたらうれしいです。
◆番組情報
ドラマパラビ『だから私はメイクする』
毎週水曜深夜0:58からテレビ東京で放送中。
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも独占先行配信中。
(C)「だから私はメイクする」製作委員会