『念唱』救命救急医役・谷恭輔、伊藤英明の熱意と真剣さに尊敬

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『念唱』救命救急医役・谷恭輔、伊藤英明の熱意と真剣さに尊敬
『念唱』救命救急医役・谷恭輔、伊藤英明の熱意と真剣さに尊敬

TBS系で毎週金曜夜10:00から放送中の伊藤英明主演ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』。本作は、ビッグコミック増刊号で現在も連載中の同名漫画が原作で、僧侶でありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円(伊藤)の奮闘を通して、「生きることとは、そして死ぬとは何か」を問う一話完結形式の医療ヒューマンドラマ。3月6日に放送された第8話では、松本をライバル視する濱田(ムロツヨシ)が大きな手術を終え、夢だった小児用ハートセンター設立を確実なものにしたかと思いきや患者だった少女の容態が急変する・・・という驚きの展開が。クライマックスに向けてさらに注目が集まる本作で、救命救急センターの一員である救命救急医・吉田太郎を演じる谷恭輔にインタビュー。本作の魅力や主演を務める伊藤の印象などを聞いた。

――ご自身の役について教えてください。

救命救急センターの一員で松本先生とは先輩後輩という関係になります。松本先生や三宅先生(中谷美紀)の下に居て、ある程度経験がある中間管理職の役割があると思います。
また、吉田はすごく平和主義だと僕は思っていて、平穏をすごく好むタイプなんだと思うんです。それってすごく今の若い人たちの考え方に通ずるなと思っていて。悪く言っちゃうと決められたルールの中でしか動けないというか・・・松本先生や三宅先生は"これは良い行いだと思った"ことを率先して自分から判断して行動しているんですが、吉田はそれに憧れるんだけど、思い切って行くことができない未熟さがあるんですよね。33歳という設定なんですけど、僕も今年30歳になる年なので、そういう感覚はシンプルに共鳴できているのかなと思います。等身大に演じられているのかなと。

――吉田先生は松本先生とのコミカルなやりとりも多いと思うんですけど、松本先生を演じる伊藤英明さんの現場での印象は?

お芝居に対する熱意と真剣さはすごく尊敬しています。一つ一つのシーンに全力で取り組む姿勢を見て『念唱』の座長として自分たちを引っ張ってくれる存在だなと常々感じています。そして率先して場を盛り上げてくださり、自然と救命救急センターのメンバーは「伊藤さんについていこう!」とを撮影している時から皆さんの中に芽生えたんじゃないかなと思います。

――救急のメンバーでいるシーンはすごく和やかで観ていてとても微笑ましくなります。

あの空気を作りだしているのは伊藤さんのおかげだなと思います。4話の最後で松本先生が謹慎でいなくなって5話で戻ってくるんですけど・・・その伊藤さんのいない間のスタッフルームの撮影をしていた時に、三宅先生演じる中谷さんが「伊藤さんいないと静かだね」って仰っていたんです。僕も本当にそうだなと思って。一番盛り上げて、一番笑って、一番しゃべって盛り上げてくださる方がいなかったので、お話とリンクして僕たちも寂しさを覚えました。

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――救急の患者さんが運ばれてくる場面は緊迫していると思うのですが、撮影で特に大変なことは?

ドラマの現場に入る前に知識だけは入れておこうと思って専門書や原作を読んでいたので、ある程度「こういうことをするんだな」とか、医療品の名前とかも分かってはいるのですが、いざ行動に移す時の所作というのは慣れていないのもあって、いっぱいいっぱいになってしまいました。でも、他の出演者の方も言っていたんですが、話が進むにつれて"ここで誰々が何々している"というのが台本に書かれていたりすると、すぐにそれが頭に浮かんでその行動に移すことができるようになってきたんです。腕に注射する時の動作なども完璧に近づいてるなと思いますし、全体を見渡せるようになるとチームワークができて皆さんの動きもテキパキしていると思います。

――逆にオリジナルストーリーはコミカルなシーンが多いですけど、オリジナルならではの魅力を感じたりしますか?

僕はオリジナルストーリーもすごく好きで、短いし見やすいですよね。本編を補完している部分もあるし、キャラクターを深堀してくれているので、本編を観た後にオリジナルを見るとさらに『念唱』を楽しむことができるなと思うんです。本編では全然絡んで無いけど、オリジナルでは結構絡んでいるキャラクターもいるので、その空気感を自然と本編に持っていけるので役者としてすごく助かる部分もあります。本編は緊迫していてオリジナルはゆるやかな感じというのもすごく好きです。人間らしさみたいなものがすごく描かれています。

――パラビだと何度も本編やオリジナルストーリーを観ることが出来るのですが、谷さんが何回も見てほしいオススメの回はありますか?

全話好きなんですけど・・・自分としては本編の4話は観てくださった方には衝撃があったと思うんです。痛ましい場面があったと思います・・・ああいう場面をドラマで描くことってとても切ないと思います。すごく痛ましいし、やりきれない気持ちで終わっちゃうんですけど・・・ああいう事件って実際に起こりうることかもしれません。こういった事件がテレビのニュースで流れると、他のニュースのトピックの多さで気持ちが流れていってしまい、立ち止まって考えることがなかなか難しいと思うんですけど、こういうことが実際にあるかもしれないというのをこの『念唱』を観てくださった人に認識してもらって、少しでも頭に引っかかって考えるきっかけになればいいなと思うんです。苦しいですけど・・・だからこそすごく大事な回だったなと思います。

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――最後に終盤に向けて見どころなど教えてください。

このドラマは"宗教"と"医療"という両輪があるのもそうですけど、「どう生きるか」「どう死ぬか」というのがテーマになっていて、死んだ後の周りの人たちはどうすればいいか、患者さんは死んだ後に周りをどう悲しませないで済むのかとか・・・医療だけじゃない"死の先"まで描かれている作品なんですよね。僕はこれまでにそんな医療ドラマを見たことがなかったのでとても興味深いと思います。終盤で描かれているのは松本先生と濱田先生の関係性の変化と憲次さん(泉谷しげる)のステージ4の癌。松本先生と濱田先生の関係がどうなるのか、憲次さんが気持ちと身体にどう折り合いをつけて治療に臨んでいくのか、僕も楽しみにしているので皆さまにも見届けてほしいです。

◆番組情報
『病室で念仏を唱えないでください』
毎週金曜夜10:00からTBS系で放送中。
また、放送終了後には動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信され、片寄が主演を務めるパラビオリジナルストーリー『病室で念仏を唱えないでください~サトリ研修医・田中玲一~』も配信されている。