スタートアップのオフィス最新事情

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「スタートアップ」が未来を創る――。話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。

職場に大きなテントが張られ、折り畳み式のキャンプ用イスが並ぶ。東京・神谷町にある企業向けウェブ電話帳サービスのスタートアップ、PhoneAppliのオフィスだ。非日常の空間がパフォーマンスの向上につながっているという。「『場の開発』を通じて欲しい未来をつくるというミッションを掲げるツクルバの村上浩輝CEOとともに、PhoneAppliのオフィスを訪問、スタートアップの最新オフィス事情についてトーク展開する。

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瀧口:さて、今回の『日経STARTUP X』ですが、ご一緒させていただくのはケップル代表の神先孝裕さんです。神先さん、よろしくお願いします。

神先:よろしくお願いします。

瀧口:今回は、ユニークなオフィスが増えているスタートアップの最新オフィス事情というテーマでお届けしたいと思います。実際この番組でもいろいろなオフィスに行かせていただいていますけど、かなりユニークな所が多いですよね。

神先:そうですね。日経産業新聞でも特集されていますけど、さまざまな工夫をこらしているオフィスが非常に増えています。

瀧口:今日はそんな変わったオフィスの一つ、東京の神谷町にある株式会社Phone Appliさんにお邪魔しています。ということでオフィスを見ながらいろいろお話を伺っていきたいと思いますが、ゲストはこちらのPhone Appli副社長でいらっしゃる中川紘司さんです。よろしくお願いします。

中川:よろしくお願いします。

瀧口:Phone Appliさんはどんな事業をされているんですか

中川:社員やお客様の名刺をスマホやPCから検索できるウェブ電話帳のサービスを提供しています。

瀧口:そしてもう一方ご紹介させていただきます。最近のオフィス事情に詳しい、株式会社ツクルバCEOの村上浩輝さんです。村上さん、よろしくお願いします。

村上:よろしくお願いします。

瀧口:最新のオフィス事情について、いろいろと伺っていきたいと思います。では中川さんに社内をご案内していただけるということで、よろしくお願いします。

中川:ではご案内させていただきます。

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瀧口:緑が多いですね。

中川:お気づきかもしれませんが、匂いと音ですね。朝昼晩それぞれその時間に沿った森の中の音を流していて、しかも春夏秋冬で切り分けているので時間や季節感を
体感できるオフィスになっています。

瀧口:え! これはなんですか? キャンプファイアーですか?

中川:ここもオフィスになっていて、この辺りは全部キャンプ用品で揃えています。

瀧口:椅子などもキャンプ用品ですか?

中川:はい。非常に軽くてコンパクトに畳めます。なぜこんな空間にしているかと言うとテーブルをパッと片付けられてイベントスペースに早変わりすることができるんです。昼間はオフィス空間、夕方からはイベントスペースにしたり、そういう使い方をしています。

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瀧口:壁一面にサイネージが表示されていますが。

中川:7面のプロジェクターになっています。弊社はベンチャーなので中途入社の社員が多いんですけど、誰が誰だかわからないので社員の自己紹介のムービーを流したりしています。内容はスマホでパッと切り替えることができるので、お客さんがお越しになったら「ようこそ」と流したりします。

瀧口:それはうれしいですね。

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中川:壁を有効活用しようということで。左側のスペースにはファミレスのような席があって、まさに「ファミレス」と呼んでいるのですが、フリーアドレスになっていて社員同士がすぐに打ち合わせできるような空間になっています。実際イベントをする時は上からスクリーンを下ろして、こちらのスクリーンから後ろにお客さまに座っていただいてイベントを行うんですけど、なぜこの壁を使わないかというと、実は壁の裏に秘密がありまして・・・ご覧いただければ分かりますが、この裏は社員のロッカーになっているんです。

瀧口:この壁が開くんですね。

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中川:普段、社員がここを開けたりするので、お客さまにお見せしたくない時はスクリーンを下ろしたりしています。いわゆるバックヤードの空間になっています。

瀧口:なるほど。

中川:こちらも見ていただければわかるんですけど、一人のロッカーのサイズ、かなり小さめになっています。

瀧口:コンパクトですね。

中川:そうなんです。理由は会社に物がたくさんあると、会社に来ないと仕事ができなくなってしまうと思いまして。パーソナルなスペースはできるだけ小さくして、会社に物がなければ家でも喫茶店でも会社でも同じ様に働く空間を作れるんではないかと思い、こうなりました。

瀧口:働き方改革の結果ですね。あちらにテントが張ってありますが、あれは何ですか?

中川:これは社員同士が集まってミーティングができるような、会議室的な空間になっています。

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瀧口:今まさに会議がテントの中で行われていますね。

中川:意外とこういうちょっとした囲いがあるだけで密閉空間になりますので、安心して話ができるんです。

神先:ミーティングも集中できそうですよね。

中川:基本的にオフィスの中はフリーアドレスになっているんですが、固定席があるメンバーもいます。固定席があった方が生産性が高く働ける職種もありますので、そういったメンバーは固定席。袖机があったりもします。

瀧口:それはどういった職種の方々ですか?

中川:やはり事務作業が多いメンバーが固定席になっていますね。

神先:普段からそういった声はメンバーから吸い上げて、新しいアイデアを生み出してくという感じですか?

中川:そうですね。

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中川:こちらも社員の声から作った空間なんですけど「フィールド」と呼んでいまして、靴を脱いで仕事ができる空間です。寝たかったら眠ってもいいし、ごろんと横になってもいい場所です。

瀧口:クッションが気持ち良さそうに置かれていますね。寝てもいいんですか?

中川:弊社はお昼寝もルールにしていて、お昼の1時から3時の間は20分までならお昼寝していいというルールにしています。