日経電子版、日経産業新聞と連動してイノベーティブな技術やベンチャーを深掘りする、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」オリジナル番組の「日経TechLiveX」。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。
楽天の参入が決まった日本の携帯市場。楽天の勝算は、改革を進める総務省の思惑とは――。改革の旗振り役、小林史明・総務大臣政務官をゲストに、その狙いに斬り込む。
瀧口:こんにちは。日経CNBCキャスターの瀧口友里奈です。そして、私と一緒に進行していただくのは、日本経済新聞編集委員の奥平和行さんです。奥平さん、よろしくお願いします。
奥平:よろしくお願いします。
瀧口:この番組は日経産業新聞、そして日経電子版と連動して革新的なテクノロジーや今後成長が見込まれるスタートアップ企業に迫る「日経TechLiveX」です。こちらはParaviのオリジナルコンテンツとしてお届けしています。
今回のテーマは、「楽天参入!携帯市場の未来は?爆速5G通信で世界も変わる」です。
奥平:携帯もそうですけど、最近、通信の世界でニュースがたくさんありまして。ひとつは楽天の参入、もうひとつは5Gですね。相当この話題が増えてますので、議論を深めていきたいと思っています。
瀧口:今回のゲストをご紹介します。まずは総務大臣政務官 小林史明衆議院議員です。携帯事業を所管する総務省の立場から、お話を伺っていきます。小林さん、どうぞ宜しく願いします。
小林:小林史明です。宜しくお願いします。
瀧口:そしてもうお一方です。モルガン・スタンレーMUFG証券アナリストの津坂徹郎さんです。津坂さんは通信・インターネットがご専門です。宜しくお願いします。
津坂:どうぞ宜しくお願いします。
<ケータイ料金ほんとうに高い?>
瀧口:前半は主に楽天の参入について、キーワードに沿ってお話を進めていきたいと思います。まずはこちら、「ケータイ料金 本当に高いですか?」というお題ですけれども、奥平さん。
奥平:一般的には高いと言われてますけれど、瀧口さんは高いと思いますか?
瀧口:私はやはり、高いなと感じますね。
奥平:結構議論があるんで、まずはそもそも論というのを話してみたいと思うんですけれども、日本は、東京3,750円。高いといえば高いですけれど、ニューヨークの方がもっと高いですよね。
瀧口:そうですね。
奥平:総務省の調査ですよね、小林さん。
小林:そうですね、総務省で調査したものです。
奥平:これは5ギガの場合ですけれども、確か20ギガだと日本はすごく高くて、2ギガになるとそうでもないというのがあるんですが、そもそも高いと言えるんですか?
小林:実は、私は2007年に通信キャリアに入社してるんです。ちょうどその時、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)がスタートして。
奧平:あの、番号を持ち運べる。
小林:そうです、モバイル・ナンバー・ポータビリティーがスタートしたと。そこから競争が一気に上のレベルに上がりました。当時ずっと高い高いというイメージがあった時代でしたけれど、今はこうして見ていただくと、そんなに高くないというところまできたんじゃないかなと思っていますし、評価をいただけるような状態になってきているんじゃないかなと思います。