9月7日(金)のWOWOWぷらすと配信復習!このパラビの金曜日テーマは『三池崇史を語る』。西寺郷太さん、松崎健夫さん、笹木香利さんで語り尽くしました。前回の沢田研二回を振り返りつつ、早速、三池監督について語っていきました。
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では、三池監督作『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を配信中。「この作品は大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部が原作で最初の方を映画化された」と、ジョジョ大好き笹木さんに解説してもらいました。
三池さんはインタビューで「来る仕事は来た順番に何でも受ける。重なっていたら断る。映画を作るために生きているので断る理由が見つからない」と答えています。健夫さんは、人づてに三池監督が「寝れない」状態だったと聞いたそうです。
作品がとても個性的で、カット数も多く、美術も凝っている三池作品。年に2~3本撮影していることがスゴく表現も過激とのこと。岩井志麻子さんのデビュー作『ぼっけえ、きょうてえ』は、アメリカではじめて撮影した三池作品でした。アメリカのケーブルテレビで制作だったのですが、アメリカでは放送できないという事態に。日本でも映画倫理委員会から審査規定外扱いを受けるほどの過激な描写があるのだとか。
そんな三池監督は、横浜放送映画専門学院に入学しますが、2年間何もせず、卒業間近で入り浸っていたディスコに学校の事務の人が来てバイトを紹介してくれたのだそう。「演出部で助監督経験ができるがタダ」「制作部で番組は分からないがギャラあり」の二択が提示され、一緒にいた友達に先に選ばせた結果・・・友達はギャラありを選択。三池監督は「あの時ギャラありを選んでいたら、映画監督にはなっていなかった」と振り返っています。
三池監督は、これまでに手掛けてきた作品数があまりにも多く、健夫さんは「資料作りが大変だった!」と振り返ります。
初期の頃は、オリジナルビデオという、劇場公開はしていないがビデオで発売する作品が多数あり、その中でどんどん頭角を現すように。ある時期から映画の方に移りますが、撮影した順番やリリースがバラバラなため、最初の作品が何なのかは監督本人に聞かないと分からないとのこと。
世に言われている劇場作品で、三池監督が注目された最初の作品は『不動』ではないか、と健夫さん。この作品は元々オリジナルビデオとして制作されましたが、作品を見た映画関係者が劇場公開まで持っていったという経緯があるそうです。また、三池監督の作品は今は見れない作品も多数あります。これは、版権がバラバラになっていて、事情によりその権利を一つにまとめることが出来ないのでソフト化が難しい様子。
そして三池監督の名前が世界的に知らしめたのが『DEAD OR ALIVE 犯罪者』。2代巨塔であった哀川翔さんと竹内力さんの共演と当時では誰も見たことのない終わり方をしており、今で言う『カメラを止めるな!』のような1発アイディアになっているみたいです。番組の中でも「映画好きにはぜひ観て欲しい作品!」と太鼓判が押されました。
作品がありすぎて何から見たらいいか分からない方は、パラビに三池監督作品が多数配信されていますのでぜひチェックしてみてください。