「スタートアップ」が未来を創る――。番組がオフィスに足を運び、話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。
30歳で2社をIPOさせたシリアルアントレプレナー、佐藤裕介。2018年のコイニー、ブラケットとの経営統合は「ツイッター」で打診したのが発端だったという。その佐藤氏、番組内でライバル企業にラブコール! 業界再編の号砲か――。
瀧口:すみません、佐俣さんにお越しいただいて。お越しいただいてというか我々がお邪魔しているんですが(笑)。
佐俣:よろしくお願いします。
奥平:Coiney(コイニー)の佐俣さんが、今はheyの佐俣さんなんですね。
佐俣:そうですね、両方やっています。
奥平:今はheyの下にコイニーがぶら下がっているという。
佐俣:そうですね。子会社としてある感じです。
奥平:STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)もぶら下がっている。
佐俣:そうです。
瀧口:もともとお二人はいつからのお付き合いなんですか?
佐藤:もうどれくらいですかね?
佐俣:10年くらい。
奥平:というとコイニーを始められる前からご存じだった。
佐藤:そうですね。
瀧口:その時(佐藤さんは)何されてましたか?
佐藤:僕何してた?初めて会った頃。
佐俣:Google入る前だよね。
佐藤:入る前か。結構前ですね。(笑)
奥平:そもそもコイニーのお話をまず聞きたいんですが、あれはいつでしたっけ。スマホ決済戦争のようなお話があったのは。
佐俣:たぶん2013年が一番いろんなサービスが出始めた時で、私たちが会社を作ったのが2012年3月なので、6年半くらい前ですね。
佐俣:もともと私は前職でも決済をやっていたのですが、日本の決済市場を見た時に、当時はいわゆるスモールセラーの方々が今のスマホ決済のようなもので簡単に支払い手段を受けられるツールがなかったんですね。もっと決済を簡単にしたいという思いがもともとあって。前職はオンラインの決済をやっていたので。
瀧口:PayPal(ペイパル)ですね。
佐俣:はい。ですのでリアルの方が市場が大きいですし、変わった時のダイナミックさがあるんじゃないかと思いまして。資本力や英語力は何も考えずにスタートしたのが当時ですね。やりたいという思いだけでスタートしました。
瀧口:そんな中heyを一緒に作られて。
奥平:正直、私は横で統合すると思ってたんですよね、同じ業界内で。中国の例のQR決済も横統合していって、結局2陣営に収れんしていったじゃないですか。ここは垂直というか、しかも2社か。それがすごく面白いなと思って。それはどういう話だったんですか?
奥平:それはどちらから。そもそも3人いるのでどちらというのも変ですが(笑)。どういう経緯でこうなったんでしょうか?言い出しっぺは誰だったんですか?
佐藤:最初はそれこそ僕がTwitterで書いたんですけど。
奥平:Twitterで書いたんですか(笑)。
瀧口:何て書いたんですか?
佐藤:「コイニー、一緒にして経営したいな」と。
瀧口:え!
奥平:本当ですか?(笑)
瀧口:それは何年の何月くらいですか?
佐藤:結構その後すぐに会ったりしたので、春先とか。
佐俣:2017年の夏前くらいかな。
瀧口:去年の夏ですか。記念すべきツイートですね。
佐藤:誰かがスクショは持っているかもしれない(笑)。
瀧口:遠まわしのプロポーズみたいですね(笑)。本人たちには言わないけど、みたいな。
奥平:直接言わないけどね。