IT「総合商社」XTech、時価総額1兆円への布石

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IT「総合商社」XTech、時価総額1兆円への布石
IT「総合商社」XTech、時価総額1兆円への布石

「スタートアップ」が未来を創る――。番組がオフィスに足を運び、話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。

西條晋一CEOは買収や起業家育成を通じて有力な人材を確保し、成長力のある新事業を生み出す仕組みづくりに力を注ぐ。それはかつて在籍した商社の発想でもある。新卒社員第1号は子会社の役員に登用。経験豊富なミドル層の起業支援にも熱心だ。グループで時価総額1兆円を目指すXTechは次に何を仕掛けるのか。

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瀧口:ゲストの方に起こしいただきました。廣川さん、よろしくお願いします。

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廣川:よろしくお願いします。

瀧口:なんと奥平さん、廣川さんはネット上ではお知り合いだということで。

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奥平:Twitter上でよくお見かけする方という感じですね。

瀧口:先ほどお名刺いただきましたが、プロデューサーをされているんですね。

廣川:あくまでも肩書といいますか、新卒のぺーぺーです。

瀧口:新卒ですか。

奥平:でも慶応商学部ナウと書かれているということは、まだ在籍中?

廣川:諸事情ありまして。95年生まれなので本来社会人1年目のはずなんですけど。

奥平:勉強するのがお好きだったってやつですね(笑)。

廣川:そういうやつです(笑)。

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瀧口:廣川さん、Twitterのフォロワー数が1万5千人超えているんですね。すごいですね。

廣川:奇跡というか運が良かったという感じです。

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西條:彼は高校生の頃から株式投資を始めて、企業をいろいろ調べるようになって。それを発信し続けているんです。

奥平:あ、それで住処が「アナリストレポートの中」になっているんですね。なるほど。

瀧口:じゃあ日経CNBCは観ていただいているんでしょうか。

廣川:すみません、WBSの方は観ていますが。

奥平:まあグループ会社なので良しとしましょう(笑)。

廣川:すみません、失礼しました(笑)。

奥平:しかも私の記憶が確かであれば、廣川さんが入社された時にプレスリリースを出されましたよね。

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西條:そうですね。「内定しました」という。

瀧口:プレスリリース出すってすごいですね。

奥平:前代未聞の話ですけど。

西條:個人名で、彼を採用しましたっていうプレスリリースはたぶんあまりないと思いますが。

奥平:聞いたことないですね(笑)。

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瀧口:どうしてプレスリリースを出されたんですか?

西條:スタートアップを立ち上げる時にすごく大切なことがあって。まず人材採用というのはすごく重要で、社長はある一定の時期に集中して、いい人材を取ることに時間をさくべきだと思っています。

もう一つ重要だと思っていることは広報活動。僕もネット業界が長いので、もしかしたらそれなりの知名度はあるかもしれませんが、どんどん起業家が出てくる中で、新しく作った会社を知ってもらう、優秀な人材に入ってもらうと考えた時に広報ってすごく重要なんですね。そういった中でいろいろ工夫して広報活動したいと思っていて。

そもそも彼に1万5千人のフォロワーがいるということは、拡散能力がすごいわけです。フォロワーを見ていただいたらわかると思いますが、彼をフォローしている人って共通の知り合いもいて、経営者が大勢出てくるんです。ネット系の上場企業経営者などは彼をフォローしているので、彼を採用したと広報で出せば結構ざわつくんじゃないかという狙いがあって。

奥平:たしかに存じ上げている方が結構いますね。

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瀧口:STARTUP Xファミリーの方多いですね。先日出ていただいた佐藤裕介さんとか、メルペイの青柳さんとか。

西條:これだけIT企業の経営者がフォローしている学生って他にいないと思うんですよ。

奥平:たしかに。

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瀧口:なんでみんなフォローするんですか?どうしてでしょう(笑)。

廣川:いろいろな情報を流すようには意識をしています。やはりIT業界にいると入って来るニュースなどもITに寄ってしまうと思うんですね。僕は中高で株式投資を始めた影響で、ITというよりは老舗の企業、中でも船や海運、建設に興味があってそういう株を持っていたんです。

奥平:渋いですね(笑)。

廣川:あとは昔から車が好きだったので、トヨタとかも見ていましたし。今後ITが弊社の名前のXTechのように既存産業とくっついていく中で、既存産業の知識についてつぶやいていたんです。そうしたらそれがウケたというのがありますね。

瀧口:西條さんはそのツイートをご覧になっていたんですか?

西條:僕も名前はTwitterで知ったんですね。うちのメンバーでファンドを一緒にやっている手嶋という者がいるんですが、彼に廣川君っていいと思うんですよと言ったら、ちょうどお茶しているということで。だから廣川君とはTwitterで知り合ったわけですよね。Twitterをやっていたからいろいろチャンスが巡ってきたと。

奥平:その頃廣川さんは就活中だったんですか?

廣川:諸事情があってあまりうまく行っていませんでした。いろいろな所からオファーはいただいていて、中にはベンチャーキャピタルもありましたができればベンチャーキャピタルであっても事業ができるところがいいなと思っていて。でもなかなかそういう会社もなく、証券会社も受けましたがあまりうまく行きませんでした。