ex-Googler 起業家大集合 freee佐々木大輔✕フライウィール横山直人

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ex-Googler 起業家大集合 freee佐々木大輔✕フライウィール横山直人
ex-Googler 起業家大集合 freee佐々木大輔✕フライウィール横山直人

「スタートアップ」が未来を創る――。話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。

さまざまなフィールドに飛び出し、活躍中の"ex-Googler"たち。彼らがグーグルで学び、現在の経営に活かしていることは何なのか・・・。前編ではNEXTユニコーンの雄、freeeの佐々木大輔CEO、データ分析やAI(人工知能)を活用したサービスを提供する横山直人フライウィール代表取締役が登場。Googleを飛び出して独立したいきさつなどを聞く。

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瀧口:皆さま、大変お待たせいたしました。「ex-Googlerトーク 僕らがグーグルで学んだこと」を開始させていただきます。改めまして、司会の日経CNBCキャスターの瀧口友里奈と、そして、

奥平:日経の奥平和行と申します。よろしくお願いいたします。

瀧口:それでは早速、ゲストをお呼びしたいと思います。今回は総勢5名のすてきなゲストにお越しいただいているんですけれども、前半はお二方にご登壇いただきたいと思います。まずは、freee CEOの佐々木大輔さんです。続きまして、フライウィール代表取締役の横山直人さんです。

ここの場所(会場)を紹介させていただきたいんですけど、今月オープンしたばかりの日経渋谷センターというところなのですが、こちらは渋谷オープンイノベーションラボ、通称SOIL(ソイル)です。今日は日経渋谷センターのオープン2日目ということで、記念で公開収録させていただいています。今日はお二方ありがとうございます。ということで、「ex-Googlerトーク 僕らがグーグルで学んだこと」というテーマでお届けしたいと思いますが、まずお二人にそれぞれどんな事業をされているのかを改めてご紹介いただければと思います。では佐々木さんからお願いします。

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佐々木:freeeはクラウド型の会計ソフト、それから人事労務のソフトを提供しています。スモールビジネス向けということで、小さな個人事業主さんから1000名くらいの会社さんまでをターゲットとしています。今まで会計ソフトって、自分で会計帳簿を打っていくというソフトウェアだったんですけれども、freeeの場合は、請求書の発行や、受け取った請求書の支払いの管理など、会社としてやるべきことをfreeeでやっていただければ、あとは会計帳簿は自動で付いていくし、いろんな分析もできるようになると、こういった新しいコンセプトでやっているソフトです。

サービスを開始してから今すでに、100万以上の事業所に利用されていて、この"クラウド会計ソフト"というジャンルではトップシェアを持っています。またさらに最近だと上場準備をしているような会社さんの中では、もう半分くらいが今までのクラウドでないオンプレ(オンプレミス)のソフトウェアに置き換わって利用されるようになってきていて、どんどん世の中のスタンダードになってきているんじゃないかなと思っています。

瀧口:佐々木さん、ありがとうございます。佐々木さんはこの日経STARTUP Xの初回にもご出演いただいていて、2度目のご出演ありがとうございます。続いて、横山さんご紹介お願いいたします。

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横山:フライウィールの横山と申します。我々の会社はデータプラットフォームとデータを使ったソリューションを提供する会社です。「データを人々のエネルギーに」というミッションで、なるべく人々の仕事を自動化できるところは自動化して、本来やるべき仕事にフォーカスしてもらえるように、そういったコンセプトで日本企業さんを支援するようなことをやらせていただいています。

事業構造としては、全部で3レイヤーの仕事をしておりまして、一つはデータ事業の戦略を考えるところをコンサルティングするということ。そこでデータ戦略を決め、その上でデータプラットフォームを作ります。それだけだと、箱だけ作ってそのデータを生かすことができなかったりするので、実際にデータを活用してビジネスにインパクトを出すソリューションをセットで提供するということをやっています。

今は、マーケティングソリューションとして展開していて、広告の配信システムとか、レコメンドエンジンやサイト内検索などを提供しています。例えばマーケティングソリューションにおいては、バリューチェーンの最適化ということで、製造メーカーさんが実際に物流で配送を行って、小売りの店舗に商品を出して、そしてECで売る。最終的には広告でそれを訴求するというところをデータでつないで、全体最適をかけるというような仕事をしています。

瀧口:ありがとうございます。お話を進めていきたいと思いますが、奥平さん、お二人に質問したいことはありますか。