毎週水曜深夜0:30からテレビ東京系にて放送中、動画配信サービス「Paravi」では毎週水曜21:00より毎話独占先行配信中の『来世ではちゃんとします3』。本作は、CG制作会社「スタジオデルタ」で働く、性依存系女子、BLオタク、魔性のタラシ、処女厨、風俗ガチ恋・・・を中心に、イマドキ男女のあらゆる性生活を全肯定する赤裸々エロラブコメディ、通称『来世ちゃん』のシリーズ第3弾。
今回、シリーズ第1作から「ノンケをオトすのが趣味」と豪語していたが次第に林勝(後藤剛範)を本気で好きになってしまう女装男子・栗山凪を演じる、ゆうたろうにインタビューを行い、今作の見どころや役作りについて話を聞いた。
――まず、『来世ではちゃんとします3』が決まったときの率直なお気持を教えてください。
原作は今もずっと続いている中で、前回のスペシャルでドラマはいったん区切りをつけるのかなとは勝手に思っていたので、こんなにすぐに3ができるというのは意外でした。『来世ちゃん』はずっと面白くて僕自身も大好きだし、ここまで続編ができる作品もそう多くはないので、「また『来世ちゃん』チームに会えるんだ!」と思うとすごく嬉しくて。早く台本を読みたくて仕方がなかったです。
――たしかに、3まで続くというのはすごいことですよね。『来世ちゃん』に出演してから、ゆうたろうさんの元には、どのような反響が届いているのでしょうか?
『来世ちゃん』の3が決定したというニュースが解禁したときに、「凪ちゃんも出るんですか?」というコメントがたくさん届いて、早くみんなに「出ますよ!」って言いたいなって思いつつ我慢していました。凪ちゃんの出演が発表されてからは、いち早く、現場で撮った盛れてる写真を投稿しましたね(笑)。
"ゆうたろうのファン"というわけではないけど、"凪ちゃんのファン"でいてくれている方もいて、それもすごく嬉しいですし、安心します。続編を続けていくにあたって、毎回毎回あのビジュアルに持っていけるかとか、予想と違ったらどうしようというプレッシャーもあったので・・・。そういう面で実は結構難しくて、みんなの中にある"凪ちゃん"に近づけるよう、いつも現場に入る前から色々と準備しています。
――シーズン2の撮影に挑む際もダイエットに励まれたというお話をされていましたね。今回もダイエットや何か準備はされましたか?
今回は、新たな挑戦がありまして・・・。僕は最初「嫌だ!」って言おうと思っていたのですが、衣装合わせのときに色々と相談して、なんとかやるという方向になりました。撮影は楽しかったですし、「やります」って言って良かったなとは思ってはいるのですが、それが最終的にどんな映像になっているのか分からないので、ドキドキしています。『来世ちゃん』は毎回、乗り超えなければいけない壁がありますね。スタッフさんたちの陰謀も感じます・・・(笑)。
――その"新たな挑戦"というのは、まだ秘密なんですか?
はい!最初のインパクトが重要だと思うので、楽しみにしていてほしいなと思います。
――今回、凪ちゃんを演じるのはSP含め4回目になりますが、新たな発見はありましたか?
大好きな林さんといるときは、ぶりっ子したりして、「女の子でいなきゃ!」ということを意識していますが、心を許している桃ちゃん(大森桃江/演:内田理央)とのシーンでは、本当に"女友だち"という感じなんです。凪ちゃんが、桃ちゃんのことを"変に取り繕わなくても僕のことを受け入れて愛してくれる人"だと思っているのが台本から見て取れたので、それがすごく素敵な関係だなと思いました。林さんとじゃできない話を素でできている感じがあったので、そこの差も感じてほしいです。
――林さんとの関係をはじめとして、シーズン3での凪ちゃんの注目ポイントは?
2やスペシャルでも、幸せ!というよりかは切ないシーンが描かれることが多かったので、その行く末がどうなるのか見守ってほしいですね。今回、新しいキャラクターもたくさん出てくるので、その人たちと凪ちゃんがどう絡んでいくのかもポイントのひとつです。
それから、今までの凪ちゃんは割と淡々としていたのですが、今回は結構感情が爆発しているんじゃないかなと思います。僕も「ここまでやっていいのかな?」と思いつつも、監督と話し合いながら演じていました。一肌脱いでいるといいますか、いつも通りじゃない凪ちゃんだったので、楽しかったです。
――林役の後藤さんと4度目の共演となりますが、関係性はより近くなりましたか?
お互いファッションが好きという共通点があって、そこから仲良くなっていったのですが、一回離れてまたリセットされてしまったような気もします(笑)。
一度、監督も一緒に3人でご飯にも行きました。僕のことをすごく褒めてくれて、紳士な方だな」って思いましたね。それでいて、ちょっと抜けているところもあって、可愛らしいというか、いわゆる"年上"という感じの気の遣い方をせずに一緒にいられるような方です。見た目は、色黒で筋肉ムキムキでいかついイメージがあったのですが、話してみると、やわらかくて、優しくて、繊細で。そんなギャップが素敵ですね。
――ご飯に行かれた際は、どんなお話をされたのですか?
やっぱり役の話です。元々は女性が恋愛対象の林の前に突如として現れたのが凪ちゃんで、凪ちゃんも、そんな林をどうオトそうかと考えていて。シンプルな関係ではなくて、「(凪ちゃんを)好きだけど、本当はこっち(女性)にもいきたいな」という林の気持ちも汲み取りつつ、凪ちゃんがアタックしているというのが僕はすごく好きなんです。「シーズンごとに距離がもっと近くなるように」というお話は、現場でもプライベートでもよくしています。
あとは、お互いにプライベートでは全くモテないという話もしました(笑)。友だち止まりになっちゃうとか、なかなか一歩踏み込めないとか、モテない男2人で儚い恋バナをしていました(笑)。
――後藤さんご自身が、林と似ているような面もお持ちなんですかね。
そうかもしれないですね。撮影の合間に筋トレをしていたりもしますし(笑)。逆に後藤さんはすごくおしゃれな方なので、そこは林とのギャップを感じます。
――撮影で特に印象に残っていることはありますか?
桃ちゃんとのシーンです。一日かけて撮影したのですが、ずっと2人で喋っていたので、姉弟みたいな関係になることができたかなって勝手に思っています。桃ちゃんと凪ちゃん、2人のファンも増えてほしいな。
――桃ちゃんを演じている内田さんはどのようなご印象ですか?
お姉ちゃんっぽくもありつつ母性のような包容力で包んでくれるような瞬間もあって、お話をしていて、すごく心が綺麗な方だなと感じます。桃ちゃんと凪ちゃんのような、男と女とか、年上と年下みたいなことが関係ない感じが好きなので、プライベートでもこんな関係になれたらいいなって思っています。
――ドラマのタイトル、そして新年ということにかけて、2023年"ちゃんとしたいこと"があれば教えてください。
整理整頓かなあ。この仕事をしているのもあって、どうしても優先順位が下がってしまうんですよ。服も多いので、シーズンが変わり目でちゃんと入れ替えるとか、メリハリをつけたいです。人間関係とか、心の整理整頓もしていきたいですね。
――最後に、視聴者の方々に向けてメッセージをお願いします。
『来世ちゃん』には色々な登場人物がいて、それぞれに共感できる部分があるからこそ、これだけたくさんの方に見ていただけているのかなと思っています。実際に、「凪ちゃんのセリフに救われました」と言ってもらったこともあるし、僕自身もセリフを言いながら、その言葉で頑張れているところがあって、この作品を通してめちゃくちゃ色々なパワーをもらっています。
まだ見ていない人は、是非シーズン1から見てほしいですし、すでに見てくださった方も、改めて過去作を見てからシーズン3を見てもらえると、より楽しんでいただけると思います。凪ちゃんとしての挑戦もあって、僕も色々な葛藤がありながら頑張ったので、頑張った分、たくさんの方々にみていただけたらなと思います!
撮影:山田健史
ヘアメイク:三浦彩
◆放送情報
ドラマParavi『来世ではちゃんとします3』
毎週水曜深夜0:30よりテレビ東京系で放送中
動画配信サービス「Paravi」で毎週水曜21:00より毎話独占先行配信中