『メンタル強め美女白川さん』主演・井桁弘恵インタビュー！「誰でも白川さんになれる」

2022年4月6日（水）からテレビ東京のドラマParavi枠で放送される『メンタル強め美女白川さん』（毎週水曜深夜0：30～）。動画配信サービス「Paravi」では、3月30日（水）21：00より独占先行配信がスタートしている。

Twitterで大反響を呼んだ獅子による同名コミックを原作とし、プチストレスで溢れかえる現代社会で、他人の言葉に惑わされることなく、笑顔と自己肯定感たっぷりの返しで華麗にかわしていく最強美女・白川さんが、女性たちの心に優しく寄り添う姿を描いた本作。今回、主人公・白川桃乃（しらかわ・ももの）を演じる井桁弘恵にインタビューを行い、自身の演じるキャラクーや共演者の印象、お気に入りのセリフなどについて話を聞いた。

――今回演じられる"白川さん"は、井桁さんからはどんな女性に見えますか？

ただただメンタルが強いと思われがちだけど、そうではないと思っていて。ちゃんと人の言動に傷ついてはいるんですけど、ここで傷ついてもしょうがないし、ポジティブになるにはどうしたらいいのかなって、自分で考えて行動に移せるのが強い秘訣だと思います。心がないとか、ただ強いわけじゃなくて、客観的に自分の心を見られるのが白川さんなのかなって思います。

――井桁さんご自身も、白川さんに共感できますか？

落ち込んだ時や緊張している時には自分の心の状態を考えますね。それを客観的に見ることも割とできる方だとは思いますが、やっぱりその時の状況とか環境とか、自分の心の状態によっては、そこから切り替えられないこともあります。そこはまだ少し白川さんに追いつけてないなと感じますね。でも、白川さんも高校生時代にいろんな経験があって強くなっていったというのが（本作で）描かれているので、誰にでも白川さんになれるきっかけやタイミングが有るということが、このドラマを通して伝わればいいなと思います。

――民放の連ドラ初主演ということで、現場での振る舞いや心持ちなど、今までの現場にないことはありますか？

最初はちゃんとしなきゃとか、いろいろ頭が混乱しちゃって。このままだと自分が爆発しちゃうなと思ったので、まずは演じるという仕事を全うしなければ、と。本末転倒になりかけていたので、まずは目の前のお仕事を一生懸命やるのが大事だなと思いました。

――共演者の印象をお聞かせいただけますか？

野呂さんは本当に面白い方です。お芝居でアドリブをやることがあるのですが、毎回、野呂さんワールドで進んでいくので、次は何が出てくるのかワクワクしつつ、監督からは「毎回同じことやって」と言われているのに、ちょっとずつ変えてしまうのが可愛らしくて（笑）。

秋元さんは、撮影が始まった時が寒かったのもあって、あったかグッズをみんなにプレゼントしてくださったんですよ。まだお話しし始めて時間が経っていない時だったので、そんな中での優しさが本当に嬉しかったですね。お姉さんって感じです。

佐藤さんはほんわかしていて、倉橋君にぴったりだなと思いました。のんびりしているし、どこか後輩として愛したくなるようなチャーミングな方。「ドラ橋（倉橋）君、推せる」っていうセリフがあるように、ラブではないけどキャラクターとして愛せるんです。

――いわゆる"ぶりっ子"っぽい演技もありますが、スムーズにできていますか？

最初は自分とかけ離れていると思っていたのですが、いざ野呂さんや秋元さんと一緒にお芝居していると、二人ともお姉さんなので、妹キャラとしてあざとくやっても受け入れてくださって。そこでいろんなことを試していくうちに、あまり無理せずにアイデアが出てくるようになっていきました。

――そういった演技のために何か参考にしたものはありますか？

『あざとくて何が悪いの？』の田中みな実さんとか、そういうイメージはしつつ、ですね。あとは原作でもいろんなポーズが出てきたりするので、それを参考にしながら、現実にいてもかけ離れない、あくまでどこかにいそうな、ぶっとび過ぎないラインを探ってやっていました。

――原作で好きなエピソードやセリフはありますか？

いっぱいあるんですよね。例えば、「だってそんな失礼な人間の美意識とか、信用するに値しなくないですか？」っていうセリフ。すごく刺さるなあって思って。それこそアンチコメントとか、顔も知らない人のそんな意見って信用しなくていいし、真に受ける必要ないってこともメッセージとして伝わってきます。そういうことを言われた経験のある人も多いと思うのですが、それを全部味方に引き込んでくれる、この白川さんの一言ってすごく強いなって思って、これは好きなセリフですね。

――ドラマでも実際にセリフとして言う場面があるのでしょうか？

1話で出てきます。このセリフって白川さんを象徴するセリフだと思うので、緊張しましたが、（野呂さん演じる）町田さんを目の前にして、本当に伝えたいっていう気持ちがあふれてきました。

――『メンタル強め美女白川さん』は原作もドラマも含めて、現代の荒波にもまれる女性や、もちろん女性以外にとっても、ビタミン剤的な作品だと思うのですが、井桁さんにとって、そういうものはありますか？

家族かなって思います。無条件に応援してくれる存在で、家族がいるからこそ、がむしゃらにやろうって思えますし。それこそ、「最悪（仕事が）なくなったら福岡に帰っておいで」みたいなことも言ってくれるので。

――井桁さんがメンタルにくることがあったときは、ご家族が癒しになるのですか？

この仕事を始めてすぐの時は、何かあるたびとか、1～2日休みがあったら福岡に帰っていたのですが、最近はそこにあまり頼らなくても、だいぶ強くなったなとは思います。ただ、どうしようもない時や悩んでいる時、ちょっと意見を求めたい時とかは、姉に電話して話を聞いてもらったりとか、母親に愚痴ったりとかしたりはします（笑）。

――最後に視聴者と読者に向けてメッセージをお願いします。

4月から環境が変わってストレスとか重圧に耐えるのが大変な方もいらっしゃると思います。なので、ちょっと疲れた時に癒しになれたり、明日も頑張ろうって思えたり、こういう考え方してみたらいいのかなっていうヒントになるような作品になっていると思うので、ぜひ気晴らしに！一生懸命見なくていいドラマだと思うんです（笑）。ふわっと包み込んでくれるような作品になったらいいなと思って撮影しているので、ちょっと一息つきたい時に見ていただけたらと思います。