【ネタバレ】『ユーチューバーに娘はやらん!』千紗が結婚相手に選んだのは誰だ!?

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【ネタバレ】『ユーチューバーに娘はやらん!』千紗が結婚相手に選んだのは誰だ!?
【ネタバレ】『ユーチューバーに娘はやらん!』千紗が結婚相手に選んだのは誰だ!?

テレビ東京のドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』最終話が放送された。テレビマンの榎本信(金子ノブアキ)に告白されるも、父・総一郎(遠藤憲一)が倒れたという連絡が入り、病院へ急ぐ平千紗(佐々木希)。病室では、家族や千紗の幼なじみ・佐藤光輝(栗山英宜)が総一郎の容態を見守っていた。そんななか、総一郎の意識が戻り、「...アイル・ビー・バック」と『ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガーの名ゼリフを吐き、そのまま目を閉じる。家族を心配させないためか、こんなときでもユーモアを忘れない総一郎が尊い! 

佐藤は、忙しい千紗を気遣い、総一郎を見舞うなど、風花(若月佑美)から「すっかり、息子みたいだな」と言われるほど世話を焼いていた。一方、母・美恵子(斉藤由貴)は総一郎がいないせいで情緒不安定になり、涙を見せる。まさに平家のピンチ! 総一郎は精神的にも平家の大黒柱なんだなと改めて思ってしまう。

そんな折、榎本から連絡が入り総一郎のことを気遣われ、励まされる千紗。タックタック(戸塚純貴)も千紗に電話をして、「頼っていいんですからね、僕のこと。楽しいことしたくなったら電話ください」と元気づけるのだった。頑張り屋な部分を尊敬してくれる榎本、しょげている千紗にらしくないというタックタック。努めて元気にしている千紗は、2人から言われた自分像が歯がゆく...。

千紗は病室で弱音を吐く総一郎を元気づけようとするが、総一郎は「死んでられないんだよ。お姉ちゃん、大丈夫か?」と千紗に声をかける。風花が生まれてから千紗が一生懸命"お姉ちゃん"になろうとしていた姿を見て、千紗がダメになってしまうのではと思ったと言う総一郎。自分を追い込んでしまう千紗に"お姉ちゃん"という言葉を掛けなくなった総一郎は、「千紗、お前、いつまで背伸びするつもりなんだ」と問いかける。千紗は否定するも「してるよ。もう大人なんだから、背伸びなんかすんな」「そんな千紗がもう心配で、父さん、死ねないよ、バカ野郎」と泣き出す。

娘を想う父の気持ちがこれほど語られるのも、やっぱり花婿に逃げられた悲劇があったからこそなのかもしれない。父目線で結婚について考えさせられるのは、このドラマならでは。そんなシリアスな会話をしていた父娘だったが、総一郎は胃潰瘍で翌日退院できることが分かり、涙も引っ込んでしまうのだった(笑)。

千紗は総一郎のことを家族に報告し、平家も一安心、美恵子も笑顔を取り戻す。ただ千紗は、総一郎の入院もあり、自分が心配かけていることを改めて自覚。その悩みの元である、タックタックと榎本、どちらを選ぶか...千紗はようやく決心する。

千紗に呼び出された海岸に来たタックタックと榎本に、千紗は、これまで決断できなかったことを詫び、2人の元に歩み寄って肩を抱いた。そして、2人に感謝しつつも、2人からは離れた千紗は、自分を奮い立たせて「お二人とは一緒になれません」と言ったのだった。

フラれた2人はワケを聞くと、千紗は「背伸びしちゃうんです、お二人といるとどうしても」と言い、ふさわしい人になろうと頑張ってしまうのは私ではない、努力しないと素直になれないのは違う気がすると明かし...。タックタックは千紗の気持ちを汲み、自分に言い聞かせるように「頑張りますよ、僕、人生。楽しいことやりきるんで」と言い、千紗に感謝の言葉を述べて去っていった。榎本も改めて真剣に考えてくれた千紗にお礼を言い、千紗の幸せを願って立ち去った。榎本が追いかけたタックタックが泣いていて...。ライバル同士だった2人が失恋で意気投合して歩いていく姿が、切ないながら、どこか清々しくもあった。

退院した総一郎に、千紗は2人とも選ばなかったことを家族に報告。総一郎はそんな千紗の決断をねぎらい、「千紗、お前が幸せになれると心底思える相手にしか、お前はやらん」と言う。帰ったばかりの総一郎のモノマネも復活、それが妙に安心した気持ちにさせてくれる。

夕食後、お疲れ気味の千紗は、佐藤に肩をもんでもらう。千紗は佐藤に本音をぶつけながら、「みんなにもこれぐらい素でいられたらいいのにな」とポツリ。すると涙がこぼれてきて...。何も言わず、ティッシュで千紗の涙を拭いてあげる佐藤が優しい。「何でこうくん(佐藤)の前だとこんなに疲れないんだろう」と考える千紗は、「何しても嫌われない人と結婚したい。何しても嫌いにならない人と結婚したい」と言い...。

幼なじみで、お互いに気心の知れた2人。すると「結婚出来たらいいのにね、私たち。楽じゃん、そしたら」と千紗は言う。すぐにそれを否定するが、よくよく考えるとおかしくはなく...。佐藤とは「結婚したい」とは違うけど、家族にはなれると言う千紗。結婚するってそういうことじゃない?と佐藤に言われ納得した千紗は、「なってみる? 家族」と軽い気持ちで佐藤に言ってしまう。佐藤は動揺を隠せないが、改めて千紗とちゃんと向き合い、お互いが結婚に前向きに!? すると佐藤は、千紗の前に膝まずいて"エア"プロポーズし、千紗を笑わせたのだった。

「もう人生はあと数十年しかない。数十年しかないくせに、大変なことはきっとたくさんある。なら、一緒に生きる相手ぐらい、大変じゃない人がいい」

そうして、花婿に逃げられてから90日後、再び千紗は花嫁姿でチャペルにいた。

千紗が背伸びせずにありのままの自分でいられる人を選んだ最終話。タックタックと榎本との恋のバトルに毎回ドキドキさせられながらも、チャペルで千紗を待つ佐藤の顔を見たら...本当に幸せそうで、何よりもグッとくるものがあった。真剣な顔の佐藤を見て笑ってしまう千紗の自然体の笑顔にもホッコリさせられる。以前、総一郎の前でおならができたからという理由で結婚したと明かした母・美恵子。それが大事なことだと娘たちに伝えたことが、ちゃんと千紗に響いたんだなと思う。

地に足を着けながら、何度も悩んで千紗が選んだのは、"誰か"ではなく、背伸びしない"自分"。そんな千紗が笑っていられる平家の日常が本当にステキで、楽しくて..."平家ロス"は否めないなと思う。

(文:小松加奈)

◆放送情報
『ユーチューバーに娘はやらん!』
Paraviオリジナルストーリー「チャンネル登録お願いします!」
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