【ネタバレ】『妻、小学生になる。』貴恵&友利が母と対面!背中を押した圭介の言葉

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【ネタバレ】『妻、小学生になる。』貴恵&友利が母と対面!背中を押した圭介の言葉
【ネタバレ】『妻、小学生になる。』貴恵&友利が母と対面!背中を押した圭介の言葉

村田椰融による同名コミックを原作に据え、堤真一が主演を務めるホームドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の第7話が3月4日に放送された。10年前に事故死した妻・新島貴恵(石田ゆり子)が生まれ変わり、小学4年生・万理華(毎田暖乃)として主人公・圭介(堤)とその娘・麻衣(蒔田彩珠)のもとに現れる物語が展開されている本作。前回、守屋(森田望智)に告白され、キスされた圭介(堤)と、それを見ていた万理華(魂は貴恵)の姿が描かれた。

「良かったじゃない? 若いコに好かれて。キスまでしてもらえて」と言う毎田の引きつり笑いはあまりに酸いも甘いも知りすぎているように見え、毎田自身が誰かの生まれ変わりで前世の記憶があるのではないかとすら思えてくる。

圭介と麻衣は貴恵の弟・友利(神木隆之介)に頼まれ、万理華は圭介の親戚の子ということにして、一緒に実家に帰ることになる。 母に会う複雑な思いを漏らす貴恵と、母にネグレクトされ、自身も万理華をネグレクトしてきた千嘉(吉田羊)が、娘と母の姿で、それぞれ牛乳と缶ビールでサシ飲みしながら語り合う姿は微笑ましい。こんな風に本音を語れる相手がいたら、貴恵の母も千嘉の母も救われていたかもしれないのに・・・。

そんな万理華たちを迎えたのは、貴恵の仲良しの従姉妹・萌子(戸田菜穂)だが、そこに母・礼子(由紀さおり)がデイサービスから戻ってくる。しかし、車イスに乗った礼子は無表情で挨拶を返すのみ。数年前から認知症の症状が出ていたのだという。「なかなか面倒」だった母との思いがけない対面に、貴恵はショックを隠せない。

一方、実家に帰らない友利に、叔母(鷲尾真知子)は「あんたの母ちゃんだろうが!」と言い、無職であることなどを責める。この容赦のなさ、温かくも面倒臭い田舎の親戚との衝突の生々しさときたら。しかも、圭介になだめられ、ブチギレると今度は麻衣に批難され、友利は「出てってやるよ! ばーか!」と子供のような捨て台詞を残して去る。一人イジける友利のもとに来てくれるのは、貴恵だ。ここからの掛け合いは、少々神がかっている。

貴恵の生まれ変わりを認めていないくせに、小学生相手に対等な目線でグチをこぼす友利に、貴恵は「わかってるわよ。友利は友利なりに一人で頑張ってきたんでしょ・・・なんて言うと思った!?」と、友利の鼻を思い切りつまみ、尻を叩いて説教する。そして、逆ギレし、自分をクズ人間と言い、「生きる価値なんてない」と投げやりにやる友利に、石田ゆり子の姿の貴恵は言う。

「死んじゃった私よりずっとマシよ!」
「なに勝手にいなくなってんだよ・・・なんだよ、姉ちゃんじゃん」

フラフラしていて頼りなくて、いつもどこかイライラしている放蕩息子が、急に姉の前でだけ緩む瞬間。神木隆之介の、どこか笑ってしまう若者らしい逆ギレの仕方や泣き笑いは絶品だ。そんな友利の心を溶かしたのは貴恵だったが、圭介のサポートがさらに友利の背中を押す。

叔母たちに「友利くんのこと、もっと信じてあげてくれませんか」と言い、貴恵が持っていた優しさを友利の中に感じると話すのだ。そこで友利は「僕にあと1年ください!」と相変わらずのモラトリアムぶりを見せるが、実家にしばらく残ることを決意した顔は清々しい。

そして帰る間際、遊んでいたボールが礼子の足元に転がってしまう。緊張で顔をこわばらせた万理華(魂は貴恵)が「ごめんなさい」と言うと、礼子は「元気ね。元気がいちばん」。それに対し万理華が「ごめんなさい、ホントにごめんね、お母さん」と涙をこぼすと、礼子は万理華の頭を撫でて言うのだった。

「よく来たね、遠いところから。本当によく来た」

「遠いところ」に込められたいろんな意味が切ない。
しかし、貴恵は母とのやり直しを経て、圭介は守屋からの告白を断って、千嘉も加えた両家で大晦日を過ごす圭介の言葉「どれだけこの先トシを取っても、今年が一番幸せな年だった」は、盛大なフラグでしかない。

突然万理華が突然倒れ、目を覚ましたときには貴恵の記憶が消えていたのだ。いつかこのときが来るとは思っていたが、まさかこんなに早いとは・・・。

(文・田幸和歌子/イラスト・まつもとりえこ)

【第8話(3月11日[金]放送)あらすじ】

大みそかの夜に突然倒れた万理華(毎田暖乃)は貴恵(石田ゆり子)としての記憶を失くしそのまま意識を失った。圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)、千嘉(吉田羊)は、圭介や麻衣の記憶を失くしたことに誰もが不安を感じていた。

万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は、生まれ変わりの小説「君と再び」を書いている出雲(當真あみ)なら何かわかるかもしれないと考える。

圭介が会社の休憩室で「君と再び」を読んでいると、守屋(森田望智)が圭介の本を見て、週末に最終巻が発売されることを伝える。
圭介は、最終巻の発売記念イベントで出雲のサイン会があると知り、万理華たちと行ってみることに。そして、彼女の口から衝撃の事実を聞く・・・。

◆番組情報
『妻、小学生になる。』
毎週金曜日22:00からTBS系で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」でも配信中。
また、Paraviオリジナルストーリー「ヤコ、ショウがクセになる。」も独占配信中。