2022年1月16日(日)21:00からTBSで阿部寛主演の日曜劇場『DCU』が放送開始する(初回25分拡大スペシャル)。本作は、海上保安庁に新設された「DCU」という水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団「Deep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)」(=DCU)の活躍を描くオリジナルドラマ。阿部の他、阿部寛、横浜流星、中村アン、山崎育三郎、趣里、高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、市川実日子らが出演し、従来の海上水域だけでなく警察の捜査では困難な「危険極まりない日本全国の河川や湖」など、あらゆる水中に潜り隠された証拠を探し事件を解決する姿を描いていく。
今夜放送される第1話では、DCUが発足と同時に数日前に上陸した大型台風によりダム湖内の水流が変わり、ある人物の頭骸骨の破片が発見された群馬県のダム湖に向かうことに。警察には手が出せない水深100メートルというダム湖の水底を新名(阿部)らが潜水捜査すると、そこには思いもよらない景色が。そして、容疑者として、建設会社の社長で社長就任以前はダム事業を担当していた小山内正一(中村芝翫)、その秘書でどこか陰のある若林朱里(高梨臨)、会社の金を使い込んだことが発覚し、ロシア出張時に失踪して現在も行方不明の野田浩正(宮野真守)らダム建設に関わっていた3人が上がる・・・という物語が描かれる。
先日行われた制作発表では、DCU隊長・新名正義を演じる阿部寛が「興奮が冷めらやらず、今までの努力が報われた非常に素晴らしい作品だと思います」としみじみ語り、「ダイビングの資格は31年前に取ったのですが、撮影に入る前にもう一度やり直してきました。(横浜)流星くんと(高橋)光臣くんがものすごく体を鍛えていると聞いていたので、負けていられないと思い、僕も10年ぶりに体を鍛えて着々と準備しました」と明かした。
また、今作はTBSがケシェット・インターナショナル社およびファセット4メディア社と共同制作するオリジナルドラマで、共同で開発・制作するドラマは、日本国内のみならず海外展開も視野におかれているという。会見では本作の制作に携わっている海外プロダクションとゆかりのあるイスラエルとカナダの駐日大使から熱いメッセージが送られ、阿部は「それぞれが熱く語りながら方向性を合わせて、目標に向かってみんなで一生懸命に作っていき、いいものに到達する。今回はそれを勉強させていただいていますし、力になっています。ありがとうございます」と感謝した。
同じく会見に登壇したDCUメンバーの瀬能陽生を演じる横浜流星は「壮大なスケールで展開もスピーディーで物語に入り込むことができました。まだまだ撮影は続くのでチーム一丸となって全力で頑張っていきたいなと強く思います」と意気込み、自身の役について「すごく実直な人間でこうだと思ったら即行動してしまうし、すぐ言葉に出してしまうタイプなんです。感情が昂ってしまうことが多くて、3日連続叫ぶシーンが続いた時は大変でした(笑)」と撮影を振り返る。また、「光臣さんが現場に筋トレ器具を持ってきているので、僕もそれを使ってトレーニングをさせていただいています。ジムにも行っていますね」と体作りについて語った。
会見では、メインキャストの面々がそれぞれ1話の見どころや意気込みなども語っていた。DCUメンバー唯一の女性隊員・成合隆子役の中村アンは「『DCU』という素晴らしい作品に参加させていただけてうれしく思います。台風の中、捜査をするシーンがあるのですが、雨と風が今まで経験したことのないものだったので、結構大変でした」と撮影時の苦労を明かした。
警視庁公安一課の刑事・清水健治を演じるのは山崎育三郎。海外からの試写会参加者や出演者の市川実日子から「かわいい」と気に入られていたキャラクターだが、山崎は「『DCU』のメンバーではないのですが、クネクネしながら頑張っているのでぜひ見てください」とアピール。褒められた一方で、「目を合わせたら危険なので胸のあたりを見ていました(笑)」(中村)、「最初のほうの撮影が清水とのシーンだったので、正直すごくきつかったですよ(笑)」(阿部)というクレームも。それに対し山崎は「僕がお芝居をしているとクスクス笑うので集中できない(笑)。こちらは清水として真剣にやっているだけです(笑)」と返し、会場の笑いを誘った。
サイバー班の神田瑠璃役を務める趣里は「サイバー班なので、基本的に室内にいるのですが、隆子さんに憧れてダイバーの資格も持っていて、時と場合によっては出動する役どころです。今のところは画面に向かってお芝居することが多いので、皆さんの声を聴いて想像力を働かせて演じています。今は(岡崎)体育さんと有輝さんの現場の雰囲気作りに慣れていっているところです(笑)」とコメント。
DCU副隊長・西野斗真を演じる高橋光臣は「ネイビーシールズと共に2年間強化訓練をしていたという設定なので、お話をいただいた時から今までで一番動ける体にしようと、徹底的にやってやろうと思い、毎日体作りをしています」と意気込みつつ、「ただ、(中村)アンさんが言っていた台風のシーンで水と風を浴びせられて、長台詞を言わなければいけないのに口が回らずに苦しんでしまって。そこから"筋トレって意味ないのかな?"と迷いが出ているところです(笑)」と弱気になる一幕も。
DCUメンバーの森田七雄役の岡崎体育は「良い演技をすることがこの作品で見つかっちゃいました。アジアナンバーワン俳優の道が開けてしまいました(笑)。現場に毎日行くのが楽しみで、皆さんと和やかな感じでやっているのですが、本番に入ると皆さんの顔が変わるので、メリハリがあってすごく楽しいです」と笑いを誘いつつ、撮影前に17kg減量したものの「10kg戻っていて、撮影の合間においしそうな差し入れを我慢しないといけない。衣装部の方にこれ以上太らないでと言われているので、見ることしかできないです」とリバウンドしていることが明らかに。
DCUメンバーの大友裕也を演じる有輝は、「本当に現場が楽しいです。阿部さんに僕がやる小栗旬さんのモノマネを気に入っていただきまして、そういう意味でも最高の現場でございます。お兄ちゃんが"俺も出たい"と言ってきますが、それに関してはすべてシカトしています(笑)」と笑いを誘いつつ、挨拶していた。科学捜査ラボ班長・黒江真子役の市川実日子は、「1話をはじめて見て、頭も胸もいっぱいなのですが、育三郎さんが抜群にかわいかったです(笑)。あとは台本だと分からなかったのですが、水ってこんなに表情があるのかと驚きました。ドローンで撮影することがあるのですが、セリフを言っているときだと、飛んでいる時の音が気になってしまいセリフが飛んでしまうのが大変でした」と苦労も明かした。
そして最後に、阿部が「役者もスタッフもみんな体力の限界じゃないかと思うようなところまで出し切って、全力で撮影に臨んでいます。そして海上保安庁協力のもと、素晴らしいロケ場所を提供してくださっていることに非常に感謝していますし、最高の環境で撮影させていただいています。これからも全力で頑張っていきますので、ぜひ作品を見ていただければと思います」とメッセージを送った。
阿部寛が主演を務める日曜劇場『DCU』は2022年1月16日(日)21:00からTBSで放送開始する(初回25分拡大スペシャル)。なお、地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」でも配信を予定している。