【ネタバレ】『つまり好きって言いたいんだけど』ついに結ばれる千歳と瀬那の思い

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【ネタバレ】『つまり好きって言いたいんだけど』ついに結ばれる千歳と瀬那の思い
【ネタバレ】『つまり好きって言いたいんだけど』ついに結ばれる千歳と瀬那の思い

ブレイク寸前の注目俳優・藤代瀬那(櫻井海音)とマネージャー・冴島千歳(大原櫻子)がようやく結ばれた『つまり好きって言いたいんだけど、』(テレビ東京ほか)第11話。瀬那の父親の危篤報告を受けた2人は、地元・甲府に急遽帰ることになり、瀬那の本名である"不二宗純"としての顔を覗かせる。頑固で素直になれない者同士の親子の会話は互いに強がってばかりでなかなか本音まで辿り着かない。ただ、そんな中でも父親が最期に伝えたかったことはしっかりと瀬那に届いていた。

「この世にただの偶然などない。過去は変えられなくとも現在のお前が過去と向き合い見つめ直して、過去を乗り越えろ。そうすれば未来は変わるんだ」と、千歳とのこれからの関係にエールを送ると同時に、反発し合ってばかりだった自分たち父子関係の不器用さを詫び、そこには瀬那こと"宗純"の幸せを一番に願う親の愛情が垣間見えたように思える。

「子どもの頃に1人だけ、俺の嘘も本当も全部信じる奴がいたけどね」と、千歳と再会した当初から話していた瀬那だったが、やはり彼の初恋相手はちーちゃんだったのだ。

「たからもの」を入れた缶の中にそっとしまってあった千歳との思い出の品もそうだが、どうやら瀬那は面白可笑しく嘘ばかりついていたというよりは、自分の言動に保険をかけたくて、あるいは本当に望むものが手に入らなかった時の辛さや格好悪さから逃れるために、思わず本音とは正反対の行動に出てしまったり、"本心"だったこともあたかも"嘘"かのように咄嗟にすり替えてしまっていたのかもしれない。

瀬那の兄も「頭の回転が速くて人を信じ込ませるのが得意な奴ではある。でもその一方で本音を言っても信じてもらえないことに孤独を感じていたのかもしれない」と話していたが、そんな瀬那からすれば何度裏切られ騙されても、人をとにかく信じようとする強さを兼ね備えている千歳に対して憧れや尊敬を抱いていた部分もあったのかもしれない。千歳だけが彼にとって希望であり、唯一心底信じられる相手だったのかもしれない。

「心から俺を信じてくれるちーちゃんが好きだった。今も。これからもずっと」―瀬那の駆け引きなしの真っ向勝負の告白にもそれが表れていた。これにはここのところ下手な嘘ばかりついて自分の本心からも目を背け続けてきた千歳も彼の気持ちを正面から受け止めていた。

「私もあなたが好きです。マネージャーとしてじゃなく一人の人間として」

ただその後に続いたのは彼女なりのケジメと覚悟だった。
「私はこれからもそぉちゃんと生きていきたい。それに藤代さんをしっかりサポートできるようなマネージャーにもなりたい。そのためにはしばらく会わないでおきましょう。2人で歩いていけるように今は1人で頑張らないといけないんです」

"いつかそぉちゃんも藤代瀬那もどちらの力にもなれるように"という千歳と、"もっと地に足のついた俳優になれるように"と意気込む瀬那の決意を前に、何やら不吉な週刊誌記事のFAXが事務所宛で届いていた。しかも、前回の同棲疑惑のネット記事掲載時のようには済まされない決定的証拠写真付きだ。

何度も何周も遠回りした末、ようやく気持ちが通じ合った瀬那と千歳は、最終回にどんな"焦れキュン"を見せてくれるのだろうか。

(文:佳香(かこ)/イラスト:月野くみ)

【最終話(12月22日[水]放送)あらすじ】

千歳(大原櫻子)と瀬那(櫻井海音)の関係がスクープされてしまった。あらぬ噂と世間からのバッシングで、二人はしばらく会わない約束をする。千歳は事務所最後の仕事として念願の朝比奈(宮尾俊太郎)復活計画を実現させるべく猛進していた。
一方、瀬那は映画賞で主演男優賞を受賞することに。自宅から授賞式を見ていた千歳が目にしたのは、スピーチで千歳への思いを語る瀬那・・・。
離れ離れの二人に幸せな未来は待っているのか――。

◆番組情報
ドラマParavi『つまり好きって言いたいんだけど、』
毎週水曜深夜0:30からテレビ東京ほかで放送。
動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。